TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

入院

一覧ページ

「入院」のメインビジュアル

入院

1 - 入院

♥

350

2019年03月03日

シェアするシェアする
報告する

お父さん

いいもの買ってきたぞ!

由美

あ、これ…

お父さん

そうだ

お父さん

由美の欲しがってた物だ

由美

やったーーー!

お父さん!私のは?

お父さん

由美は学校に行けないんだ

お父さん

我慢しなさい

お父さん

じゃあまた夜来るな由美

由美

うん

ピシャンッ!

由美

(病院生活も飽きたな…)

由美

(私の家ただでさえ貧乏なのに)

由美

(私のための治療費払ってくれて)

由美

(しかもお父さん朝から夜まで働いてくれて…)

由美

(だったらこの買ってくれたものも………)

由美

(私にじゃなくて妹にあげれば)

由美

(みんな私が邪魔だよね)

由美は右手以外が麻痺している状態の病気で、右手も最近は痙攣し始めている。

手術すれば治ると医者は言うが 状態は悪化していくばかり…

他の病院は引き取ってくれる場所もなく、治療費の高いこの場所で由美はいつも手術に立ち向かっている。

由美

(私が邪魔なんだ)

お父さん

(今日は由美の誕生日だな)

お父さん

(毎日、手術で疲れてるだろうし)

お父さん

(由美が大好きなチョコケーキと)

お父さん

(いちごも買ってあげよう)

プルルルルッ、プルルルルッ

お父さん

はいもしもし

医者

由美さんのお父さんですか?

お父さん

はい、何かあったんですか?

医者

とりあえず病院に急いで来てください!

お父さん

わ、わかりました!

お父さん

すみません、遅れました

お父さん

あの由美がどうしたんですか?

医者

それが…

お父さん

え!?由美が!?

医者

はい…

医者

由美さんの手にはハサミが握られていて

医者

点滴のチューブを切ったんだと思われます

お父さん

なぜ!?なぜ由美がそんなことを!?

医者

落ち着いてください!

お父さん

落ち着けるわけないじゃないですか!!

医者

…………

医者

遺書のような物が置かれていました

お父さん

……え?……

その遺書にはこう書かれていた

お父さん お父さんの優しい所が大好きでした。 いつも血汗涙かいて頑張ってる姿を見ると少し辛くなります。 私が病気になった頃から お父さんの仕事の量が増え、 休みが減り、帰ってくるのもおそくなりました。 私は少しでもお父さんを楽させてあげたいと思い、 今ここで命を経とうと思います。 お父さん、今までありがとう。 さようなら。

と、震えた字で書かれていた。

最後の「さようなら」の文字が涙で にじんでいた。

お父さん

由美……

お父さんは泣き崩れた。

買って来た由美の大好きな チョコケーキと苺が床に転がり 落ちた。

この作品はいかがでしたか?

350

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚