さくら
さくら
しゅう
__何十年も前
高二の春に
2人きりの教室で
彼女が言った言葉を
僕は今も忘れられずにいる
しゅう
さくら
しゅう
さくら
しゅう
さくら
そう言う彼女はそれまで僕と合わせてた視線を窓の外に向けた
さくら
しゅう
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
しゅう
しゅう
しゅう
僕の発言に彼女が振り返る
しゅう
そして、小声で自分の想いを伝えると彼女は吹き出しながら言う。
さくら
しゅう
さくら
さくら
普段は大人っぽい言葉遣いの彼女が砕けて、子供っぽく笑うその笑顔が可愛くて言葉につまる。
さくら
しゅう
笑いの余韻を残したまま、二人は教室を後にした。
学校から出て、たわいもない話を していたら、あっという間に分かれ道まで来てしまった。
さくら
しゅう
さくら
しゅう
しゅう
それと、彼女が急にあんなことを言い出したのが気がかりだった。
さくら
さくら
彼女は嬉しそうな笑みを浮かべ、身長差12cmある僕の頭を撫でる
しゅう
とは言いつつ、撫でられた嬉しさで緩んだ頬を隠しきれないのは言うまででもない
彼女を送り届けて家に帰り、 自分の部屋に直行する。
そしてそのままベッドにダイブし天井を見上げる形になった
ぼーっとする思考に、今日あったことが頭によぎる。
しゅう
しゅう
しゅう
しゅう
彼女は、完璧だから
そう、僕の彼女は完璧である。
容姿端麗、成績優秀、 運動神経
周りの人に好かれ、尊敬もされ、信頼も得ている。
そして、秘密主義者で掴みどころがなく、何処か大人びた雰囲気で周りと接することが多い。
そんな彼女はどこをとっても 抜け目がない
だからこそだ
しゅう
しゅう
しゅう
しゅう
たわいもない話をして気を紛らわそうと思い、彼女に連絡を取ってみることにした。
しゅう
さくら
しゅう
しゅう
さくら
さくら
しゅう
さくら
さくら
しゅう
さくら
しゅう
しゅう
さくら
電話を切って時計を見ると、0時を回っていた
しゅう
しゅう
安心するとだんだん眠くなり、考える力もなくなってきた。
しゅう
この時の僕は、考えを甘く見くびっていたことをまだ知らない。
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