悠佑
先生、初兎は、
初兎は助かりますか
初兎は助かりますか
医者
まだ、今の段階では
なんとも……
なんとも……
悠佑
そう、ですか
俺の彼氏は、今、昏睡状態に 陥っている
悠佑
……なんで、
なんよ…、初兎っ…
なんよ…、初兎っ…
昨夜、突然病気が悪化した。
悠佑
神様……っ!
悠佑
お願いやから、
初兎に、俺たちに
初兎に、俺たちに
明日を見せて下さい
数日後、俺は初兎の病院に呼ばれた
医者
すみません……
力は尽くしたのですが…
力は尽くしたのですが…
悠佑
……
初兎
…….
そこには植物状態になった君がいた
悠佑
どういうこと、
なんですか
なんですか
医者
……我々にも、
原因はわかって
いないんです。
原因はわかって
いないんです。
医者
申し訳ございません…!
悠佑
……
ああ、神は残酷だ
悠佑
ありがとうございます
やから、俺は昔から、神なんて
悠佑
初兎を救ってくれて
大嫌いだ
悠佑
…すみません
悠佑
2人だけに、して
もらえませんか
もらえませんか
医者
はい、もちろんです
医者
それでは、私は
これで失礼します。
これで失礼します。
ぺこりと礼をして初兎の主治医は 去っていった
ガラガラと扉の閉まる音がして ようやく一息つく
悠佑
……初兎
初兎
……
反応はない
悠佑
ええよ、俺はな、
お前が生きとった
お前が生きとった
悠佑
それだけで充分なんや
ぎゅっと、初兎の手を握りしめる
悠佑
初兎
初兎
……
悠佑
2人で、生きてくって
約束、したもんな
約束、したもんな
だんだん歪んでいく視界が 煩わしい
悠佑
だから、俺な、
頑張ろうと思う
頑張ろうと思う
悠佑
初兎の分まで、稼いで
悠佑
そんで、毎日、
会いに来るから、
会いに来るから、
初兎
……
ポタポタとどこからか雫が落ちる
悠佑
ッ……お"れ、ひぐっ、
か"ん"、は"っ"で、
か"ん"、は"っ"で、
悠佑
い"き"る"か"ら"あ"っ!
悠佑
やか"ら"、や"から、
初兎も"っ!
初兎も"っ!
生きて
初兎
……
少しだけ、今、初兎が頷いた気がした
悠佑
う"っ、ひぐっ、、
し"ょ"う、、ぅ"あ"
し"ょ"う、、ぅ"あ"
悠佑
うわ"ぁああ"あん"!
俺は、ひとしきり泣き喚いた。
悠佑
……
落ち着いた頃にはもう、 日は暮れていた
悠佑
じゃあ、また来るで
目を擦り、少し枯れた声でそう言った
君が生きているのなら
悠佑
……初兎。
俺は恋人として伝えなければならない
悠佑
どんなになっても
愛しとるで!
初兎
……
その言葉を聞いて 初兎は微笑んだ






