たまたま入ったお店に君はいた
初めはなんとも思わなかったのに
ここに来るたびに君がいて
いつも同じ時間に本を読んでいる
何度も読んだあとがここから見ても分かった
何を読んでるんだろう
ふとそんな疑問が頭をよぎった
ある日からいつもの席に君は居なくなった
でも変わりに一冊の本が君の席にあった
その本には手紙が挟まっていた
後ろの君へ いつもここに居る君が僕は好き でした。 何度もここへくるようにきっと僕は君を知らないうちに好きになってしまったんだと思います。 でも僕はもうここへは来れなくなりました。 代わりにこの本を差し上げます。 これを君が読む頃にはもう僕はこれを読めなくなってるから。 さようなら 名も知らない本読みより
読み終えた頃には涙が頬をつたっていた
私と君は一緒だったんだ
この日から私は君がいた席でこの本を読むことが日課になった
いつか君と会えると信じて
コメント
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なんか切ないのに心が温まる感じです。
じんわりくるお話ですね☺️
こういう話好き