絵画教室の生徒たち
ねえ、君、名前は何ていうの?
小鳥遊
えっと、小鳥遊といいます
絵画教室の生徒たち
へー、いい名前だね
小鳥遊
ありがとうございます
絵画教室の生徒たち
ところで君はいくつなの?
小鳥遊
十九歳です
絵画教室の生徒たち
ふーん。それじゃあ今は専門学校生とかなのかね?
小鳥遊
いえ、今は大学生です
絵画教室の生徒たち
へー、すごいね。それでヌードモデルなんかできるんだ。いいねぇ
小鳥遊
あ、はあ……
小鳥遊
(ううっ、全裸のときにあまり個人情報を聞かないでほしいなぁ……)
絵画教室講師
ほら、デッサンはじめるぞ! 君たちも席についてくれ
小鳥遊
(よかった、絵画教室が始まった……)
しばらく後
絵画教室の大学生
おっぱい大きいですね
小鳥遊
あ、ありがとう……
小鳥遊
(えぇ……まだ話しかけて来るんだ)
絵画教室の大学生
…………
小鳥遊
あ、あの、どうかしました?
絵画教室の大学生
あ、いや、ちょっと明かりが足りない気がして
絵画教室講師
今日はいつもより人が多いせいか、ちょっと影が出来るね。
絵画教室講師
どうしたもんか……。あ、そうだ
シャー
小鳥遊
(先生が、ニコニコしながらマンションのカーテンを開けた)
小鳥遊
(そこは一面窓ガラスになっていて、たっぷりと日光が降り注いできた)
絵画教室の生徒たち
あ、いい感じになった
小鳥遊
(明るくなったのはいいんだけど……)
小鳥遊
(ここは一階で、窓は道路に面しているから、誰か通ったら……)
と、そのとき……(続く)