すみれ
すみれ
彼女の 涼やかで心地の良い声が辺りに響く
黒色の絵の具に塗り潰されたかのような夜に…その声は角砂糖のように溶けて消えて行った
アユム
彼女が、振り返ると 後ろに
オッドアイの目を持ち 気怠げそうに彼女__すみれの事を見ている
すみれ
すみれ
彼女は、ただ一言
そう云った
アユム
アユム
アユムが顔を顰め ヘッドホンを触った
すみれ
すみれ
アユム
彼女は、アユムの言葉を遮り
真っ黒な瞳でアユムを見つめながら
こう言った
すみれ
アユム
風が吹く
すみれの髪と、アユムの髪が風に靡く
すみれの真っ黒な瞳は、
色々なモノが溶けていて
まるで……人生を表したかのよう
アユム
アユム
アユム
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午前 0時
バー〈rose.〉では会議が行われていた
だが……
癒月 ユヅキ
サフラン
叶夢 カナト
瑠夜 ルヤ
癒月とサフランの間に揉め事が発生
現在は、喧嘩に発展している
カランカラン🔔
アユム
アユム
すみれ
すみれ
すみれが少しドスの効いた声で云うと……
癒月 ユヅキ
サフラン
先程の喧嘩が嘘のように店内は静かになった
叶夢 カナト
瑠夜 ルヤ
叶夢 カナト
すみれ
すみれが店内を見渡してから首を傾げた
すみれ
叶夢 カナト
叶夢 カナト
叶夢 カナト
瑠夜 ルヤ
すみれ
叶夢 カナト
叶夢 カナト
すみれ
すみれ
そのすみれの言葉でバーがより静けさを増したような気がした_
叶夢 カナト
叶夢 カナト
すみれ
叶夢 カナト
叶夢 カナト
叶夢の顔が一瞬猟犬のようにすみれを捉えていたが瞬きをするまに何時もの顔に戻っていた
すみれ
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