......俺が従えば、
瑠衣やおっさんに手出しはしない。
___そう言われた。
巻き込みたくなかった。ただ、それだけ。 俺のせいで傷ついて欲しくなかった。
でも、それじゃ意味ねぇな、
本末転倒だったのかもしれねぇ。
でも、誰かを守るってのは 嫌われても、誤解されても、
黙って全部背負うことだ。
なぁ、そうだろ...?
...誰も分かんねぇか、 勝手に居なくなった俺の事なんて
___馬鹿だな、俺。
全部失ってやっと気づくとか
...泣きたいのはこっちだよ、
人混みを歩いていた。 隙間を縫って、足早に、颯爽と。
シバ ジン
髪の毛は撥ねたまま、 タンクトップを掴んで着て スカジャンを肩にかけ...今に至る。
___バシャッ💦
?
シバ ジン
?
どうして今日に限って... ただでさえ寝すぎて依頼まで時間がないのに
シバ ジン
仁は身体を捻って細い路地へ駆け出す。 その10メートル程後ろを追う人影があった。
シバ ジン
仁は足を止めた。 振り向かず、低く唸るように声を発する。
シバ ジン
男
シバ ジン
男
シバ ジン
男
男
シバ ジン
男
シバ ジン
男
シバ ジン
要領の得ない会話にイライラし始める。
そのせいなのか、変な汗が出てきた。 心臓の音は大きく響き、視界が歪む。
天地がひっくりかえったような感覚に 吐き気を催す。
言葉が上手く出ない。 溢れ出す言葉をせき止めるように発音できない。
シバ ジン
男
男
シバ ジン
緊張を解すような声色。 白い服に白い肌、白い髪の毛で 唯一の碧い綺麗な瞳を持つ青年。
その瞳は、地面でのたうっている 青い髪の青年を睥睨していた。
男
もぞもぞと動く司波仁は 疾っくの疾うにアチラの世界だった。
男
シバ ジン
そして、司波仁は沈黙した
___どこかに着いたらしい。
車が停まった。 そして、運転席のドアが開いて閉まる。
男
シバ ジン
男
シバ ジン
そして、仁側のドアが開いた。
?
また違う男が話しかけてくる。 今度はひょろりとした長身細身... そして、目の下の濃い隈。
...一瞬モヤシを想像した。
?
シバ ジン
?
実物を見てもないのに、 そんなことまで分かるのか ......こいつも異能力を?
男
シバ ジン
緊張しない...というか、 緊張感が持てない。
この白い男は話しているだけで心が溶かされる。 何も心配いらないというか、 『緊張』が取り払われるというか...
『言われたこと』が全て正しいように思えてくる。
1人は黒いワイシャツに赤いネクタイ 黒いスラックスに白衣、そしてサンダル。 1人は白いワイシャツに白いネクタイ 白いスラックスに白衣、白い革靴。
...結婚式から抜け出してきたのか、という程 白で纏められていた。
シバ ジン
?
男
シバ ジン
男
そう言って2人は 目の前の白い建物に入っていった。
仁は、選択肢は無いと直感でわかっていた。 そして、2人の後を追って施設にあを踏み入れた。
足を踏み入れた瞬間、 別世界のように静まり返っていた。
ツーンとするアルコールの匂い、 施設内は音がなく、 前を歩く2人の靴音しか聞こえない。
ここはまるで『実験施設』のようだった。
男
シバ ジン
男
白い男は、くるりと振り返って 仁を見つめながら歩き始める。
男
シバ ジン
?
シバ ジン
タブレットには事務所で 仁の帰り待っている瑠衣と杖道が 映し出されている。
仁の顔色が明らかに変わった。 「しめた」と思って、念をかけるようにゴリ押す。
?
シバ ジン
?
1呼吸おいて、黒い方の青年が喋り始めた。
?
?
?
男
シバ ジン
男
シバ ジン
こいつと目が合った瞬間.... いや、見つめられていたし、始めからか? 重い何かがのしかかって動けない。
何かが乗せられた?いや、そんなことは無い。 だったら何だ...暗示、その類か?
?
シバ ジン
1発くらいお見舞いしてやりたいのに、 身体が言うことを聞かねえッ、
?
白井
黒川
シバ ジン
仁は未だに反抗の意志を見せる。
白井
白井
シバ ジン
まるで悪魔が囁くように 白井が囁く声は仁へと染み渡る。
白井
白井
白井
白井
白井
確かに...でも、、でも、、、
シバ ジン
白井
シバ ジン
白井
シバ ジン
首元に鋭い痛みがはしった。
白井
何かが、首に刺されて注射された!?
シバ ジン
白井
仁のボヤけた視界には、 白井の歪んだ笑顔だけが映されていた。
しらす
しらす
しらす
しらす
しらす
コメント
2件
面白い!続き気になる!!