想いを馳せたノート
ここに置いておくよ
どうせ君は見つけられない
分かっているけれど
。。。
奏多
これは貝殻かな??
奏多
凛ちゃーん
奏多
寝てる(笑)
起きて!ねえ起きて!
凛ちゃん
凛ちゃん
凛
凛
汗だくで目が覚めると 懐かしい声に 夢で泣いていたようだ
凛
いつものように準備をして 出勤する何気ない毎日
私は普通の会社員 ただひとつをのぞいては
。。。
街も騒がしい季節の オフィス街
望んだ会社で 大きなビルに 出社する自分の姿も だいぶさまになってきたと思う
同僚(広瀬)
おはよう!
凛
広瀬君おはよう!
びっくりしたよ(笑)
同僚(広瀬)
凛
ほんと調子いいんだから
同僚(広瀬)
今日も何人口説けるかな(笑)
凛
私以外の人にしてください
じゃあお先ね!
同僚(広瀬)
同僚の広瀬康太は いわゆるイケメンと呼ばれる種族 女性社員はみんな憧れている
広瀬君自身も イケメンと分かっている振る舞いで 私は適当に流している
周りの噂では 彼は何故か彼女は作らないらしい
凛
そうつぶやいて 明るく仕事場のドアを開けた
凛
同僚(円香)
あっ!
凛さん今日も綺麗ー
凛
同僚(円香)
今日の飲み会の主旨聞いた??
凛
広瀬君主催の会社の懇親会のことでしょ??
同僚(円香)
私もてっきりそうだと思ってたんだけど。
どうやら合コンらしくて。。。
凛
同僚(円香)
凛
もう!!!
広瀬君の考えそうなことだけど私はパスね。
同僚(円香)
凛さんは婚約者がいるし
そんなの来ないよって
言ったんだけど
どうしてもって
同僚(円香)
彼女はきっと来るって
私が何を言っても
それしか言わなくてさー
凛
婚約者がいるって広瀬君も知ってるはずだよ。
私から広瀬君に言ってみるね!
確か今日外回りだったよね??
同僚(円香)
だからお昼にはあの定食屋さんにいるんじゃないかな
同僚(円香)
凛
円香さんにお任せで(笑)
上司
では皆さん!!!
今日も1日よろしくお願いします!
上司
皆さんに紹介したい方がいます。
今日から入職される方です。
「松永奏多」さんです。
皆さん今日からよろしくお願いします。
では松永さん皆さんにご挨拶をお願いします!
。。。
。。。
えっ。。。 松永奏多って。
そんなわけない! 松永奏多は
私の 私の。。。 行方不明の婚約者だ。