テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

注意 ご本人様関係なし キャラ崩壊あり 誤字脱字あるかも

暗めのお話です 暴力表現あり

生まれつき大きな痣がお腹にあった

幼い頃は誰にでもあるものだと思ってた

他人の体なんて見たこと無かったから

あの日の前までは

小学生になった時

体育着に着替えていたら唐突に 俺を馬鹿にする声が聞こえてきたんだ

言わば一軍の子達が

「変なの」

「気持ち悪い」

そう、口を揃えて言った

着替え中だったから、先生はいなかったし

言い返せるほどの強さは備えていなかった。

短い休み時間だったはずなのに

永遠に感じて

この日から、 この痣は隠すべきもので

恥じるもので

笑われてしまうものだと

脳に植え付けられて 誰にも取り除けないものになった。

高校生になった時

女に恋をした

綺麗なんて言葉じゃ収まらないくらいの綺麗な黒髪

アイドルのように整った顔

細すぎず太すぎず 程よく肉のついた体

いつまでも彼女と共に居たいと思った。

彼女

ねぇねぇ里実くん、、、

里実

ん?どうかした?

彼女

そ、その、、、ね、、、あの、、、

彼女

、、、きょ、今日、、、家に親いないんだけど、、、ど、どうかな、、、?

恥ずかしそうに誘う君

自分から積極的に誘うことはしたくなかったから

こうして誘ってくれるのは 心底嬉しかった。

里実

、、、それ、、、誘ってるの?w

彼女

そ、そんなんじゃ、、、!

彼女

な、ないし、、、っ

里実

嘘つくなら行かなーい

彼女

そ、それはやだ、、、!!

外から見るとイライラする程のバカップルだったと思う

外から見ると殴りたくなったと思う

彼女の部屋は 可愛らしい桃色に包まれてて

少し嬉しくなったのを覚えてる。

ベットの上で、いい雰囲気になったのと同時に

自分は服を脱げないことを思い出した

彼女

、、、どうして脱いでくれないの、、、?

彼女

わ、私だけ恥ずかしいよ、、、?

里実

、、、ごめん

彼女

ね、ねぇ、、、いい雰囲気だったじゃん、、、!

里実

ほんと、、、ごめん

彼女

体に自信が無いの、、、?

彼女

大丈夫!私もそんなにスタイル良くないし、、、!

里実

そうじゃなくて、、、

彼女

、、、じゃあ、、、なに、、、?

里実

、、、

笑われたあの日が怖くて

ただ俯いて黙るしか出来なかった

この痣は恥じるべきものだから。

彼女

、、、私、、、ね

彼女

里実くんのこと、、、愛してるの

彼女

だから、、、里実くんの全部を愛すつもりだよ

彼女

たとえ恥ずかしい何かがあっても馬鹿になんかしない

彼女

本当だよ、、、?

彼女

笑わないし、バカにしないから、、、

彼女

、、、里実くんの全部、、、見せて欲しい

里実

、、、

愛する人だから

全部を見て欲しかった

受け止めてくれると思ったから。

君がそう言ってくれるから。

だから 「分かった」 その一言の後に服を脱いだ

その場では彼女は何も言わず

「見せてくれてありがとう」 とだけ言って俺を帰らせた。

一週間もしないうちに 俺をバカにする声が聞こえた

あの時より、声が高く

愛しい声をしていた

彼女

さすがにちょっとグロくて引いたわw

モブ子

えーw写真撮ってきてよw

彼女

あ、そーすれば良かったかもw

彼女

マジでグロいのw

彼女

青っぽくなっててさ、、、そこ殴られまくったん?wって思ったわw

里実

、、、

モブ子

ちょっとあんたの彼氏なんか見てるよw

彼女

やばっ聞かれたかもw

モブ子

終わったじゃんw

彼女の友達の言う通り、 終わらせた

この関係も、人を信じることも。

もう二度と誰にもこの痣を誰かに見せることは無いし

もう二度と誰かを信じることもない

笑わないとか

バカにしないだとか

所詮綺麗事だから

大学生になった時

教授にレポートを褒められて

頑張ったご褒美に少しいい所で酒を飲んでいたら

君がいた

彼女

あれ?里実くん?

声を聞いて脳裏をよぎる 苦しいあの記憶

息を飲み振り返る

里実

、、、ひ、久しぶりだね

彼女

ねー!久しぶりー!

彼女

今何してるの〜?

何も無かったかのように話しかける君

気にしてる俺がバカみたいだった

里実

べ、別に、、、普通に大学生してるよ

彼女

へ〜、、、

彼女

私はね、最近SNSでフォロワーが2万人超えてさーw

彼女

インフルエンサー?みたいな感じかなーw

里実

、、、へー

人生満喫してるようで何よりだが

この痣が君に移ってしまえと思うのは大人気ないだろうか。

彼女

そこでなんだけど〜

里実

、、、?

彼女

私達、やり直さない?

里実

、、、は?

彼女

ここで再開したのも何かの縁だしさ

彼女

ねぇどう?

里実

どうって、、、

???

ちょっとちょっとー!!

???

もう!なんで置いてっちゃうの!

里実

、、、え?

突然現れた青髪の男性

彼は困惑する俺を見て

「合わせて」 と言わんばかりの視線を向けた

里実

あ、、、あぁ、、、悪い、、、

香音

もう!お酒飲む時は1人ではダメって言ったじゃん!

里実

わ、悪かったって、、、

彼女

、、、えーと、、、彼氏、、、?

彼女

げ、ゲイとかってやつ、、、?w

???

失礼だなー、、、こう見えて私女の子だよっ?

彼女

そ、そう、、、?w

???

ねぇ、こんな失礼な女ほっといて飲み直そ?

彼女

誰が失礼よ、、、!

里実

、、、そうしようか

???

ばいばーい!失礼な女さん!

彼女

ちょっと、、、!!

言いたいことを言ってくれた気がして

少し嬉しかった

彼の名前は 「香音」 と言うらしく

女というのは嘘ということ 少々家庭環境が複雑なことや 嫉妬深いこと

大事な人にしか話さないようなことをペラペラと話してくれた

香音

にしても、、、さっきの女性とどーゆー関係なのさ〜w

里実

、、、元カノ

香音

うわー、、、ツインテールしてる女には気を付けろって義務教育だろ

里実

なんだよそれ、、、w

香音

ま、誰と付き合うとか僕はなんでもいいんだけどさ、、、

香音

、、、君名前なんだっけ?

里実

里実

香音

あーそうそう、、、里実里実、、、

香音

、、、ねぇ里実くん

里実

ん?

香音

寂しくない?

里実

急だな、、、

里実

別に寂しくない

香音

ふーん?

香音

、、、僕が満たしてあげようと思ったんだけどな

里実

、、、

香音

やめてよwそんな目で見るのw

男になんか興味無いし

BLとかむしろ気持ち悪いと思ってた

でも

掴めそうで掴めない彼が

信じれるようで信じちゃいけない彼が

心底気になって仕方なかった

流れでホテルに来てしまったことに後悔しながらも 彼と同じベットの上へ

するりと服の内側へ手をやる君の目は やっぱり掴みどころがなかった

お互い上裸になり、彼は 不気味に笑った

不思議に思う俺をよそ目に 彼は俺の痣をうっとり眺めた

里実

あ、、、ッこ、これは、、、ッ!

バカにされると思い、遅いとわかってていつつも手で覆い隠す

バカにされる覚悟を決める寸前で

君は自分の腹を殴った

俺の痣と同じ位置をひたすらに殴った

何してるの? やめてよ

そんな言葉耳に入らないようで

ずっとずっと殴った

ひたすらに殴った

殴る君を眺めるしかできない俺

いや、眺めていたかったのかもしれない

咳と嗚咽が襲いだした頃

君は手を止めた

香音

、、、み、見てよ、、、

香音

僕にも、、、痣ができたよ

香音

くふふ、、、w

幸せそうな顔を俺へ向ける

恋人でもない人のために 自分の体を殴るなんて、、、

本当に気持ち悪い

それと同時に

本当に可愛い

やっと受け入れられた気がして

初めて感じるこの感覚が 狂おしいほど愛おしい

やっぱり彼は掴み所がなくて

絡みにくくて

不思議で

俺を満たしてくれた。

俺がしたかったのはきっとこれなんだ

あの日向けられた目と似た目をして

歪んだものを愛おしく思って

正しさを投げ出して

俺は彼を見つめた

そして一言彼に言うんだ

ー痣ー

この作品はいかがでしたか?

232

コメント

1

ユーザー

初コメ失礼します!🙇ずっとコメントできず見てたんですけど神みたいな作品ばっかりでびっくりしました!🙃こういうヤンデレ系大好物です!次の投稿待っています♡

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚