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1923年の君へ

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1923年の君へ

1 - 1923年の君へ

♥

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2018年11月20日

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ブーー🚘💥ガアアアアン

あれ?頭痛い

メグミ

え?

メグミ

なんで私寝てるの?

メグミ

私確か塾の帰りで…信号を渡っていたはず…

ユウコ

ねえ、大丈夫?

メグミ

え?

ユウコ

こんな外で寝てたら風邪引くよ?

メグミ

あ、そうだ!

メグミ

私事故にあってそれで…

メグミ

あれ?怪我してない?

ユウコ

事故?何かあったの?大丈夫?

メグミ

あ、うん。大丈夫

メグミ

それよりその格好って…

見ると目の前の少女はいかにも見すぼらしい格好をしていた

ユウコ

あなたどこから来たの?

メグミ

どこからって私は…

メグミ

あれ?どこここ。

ユウコ

メグミ

それになんか周りの空気もおかしい…

ユウコ

大丈夫?

ユウコ

私はユウコ

ユウコ

あなたは?

メグミ

あ、野々山メグミです

ユウコ

?変わった名前だね!なんか面白い!

メグミ

そう?

メグミ

私何日寝てた?

ユウコ

え?分からないけどいつから寝てたの?

ユウコ

今日は8月31日だよ

メグミ

え?8月!?

メグミ

そういえばやけに暑い…

ユウコ

うん、1923年8月31日だよ

メグミ

え?

メグミ

1923年?

メグミ

2018年でしょ?

ユウコ

どうしたの?大丈夫?

ユウコ

あ、帰る家がないならウチに来る?

メグミ

…うん、ありがとう

ユウコ

じゃ、行こっか!

ユウコ(父)

そりゃあ大変だなあ

ユウコ(父)

記憶が戻るまでゆっくりしていってな!

ユウコ(母)

まあ、じゃあ今日はご馳走にしましょうか!

ユウコ(母)

何か食べたいのある?メグミちゃん

ユウコ(弟)

オギャーオギャー

ユウコ

よーしよしソウスケ〜

🤱

メグミ

弟?

ユウコ

うん!今年生まれたの!触ってみる?

メグミ

いいの?

ユウコ

もちろん!

私はソウスケくんの頬を突っついた

するとソウスケくんはにっこりと笑った

メグミ

可愛いね!

本当にタイムスリップしたんだ…

ユウコ

お風呂入ろうメグミ!!!

メグミ

うん!

こうして楽しい時間が過ぎていった

時刻は深夜0時

日付が変わる

朝8時

メグミ

おはようユウコ!

ユウコ

おはよう!朝ごはんお母さんが作っておいたって!一緒に食べようか!

メグミ

そうだね!

メグミ

ユウコは1人で留守番?

ユウコ

うん、ソウスケの面倒を見てあげないと

メグミ

そっか

時刻は11時30分を指す

メグミ

あ!

ユウコ

どうしたの?

メグミ

ううん!ちょっとトイレ!

私は自分がスマホを持って来たことに気づいた

メグミ

流石にネットは無理かな…

メグミ

え!?繋がった!

メグミ

そうだ!1923年の出来事を調べみよう!

メグミ

えっと…今日は1923年9月1日…

メグミ

え?

私は背筋に冷たいものを感じた

そこに書いてあったのは

🏃‍♀️

メグミ

ユウコ!今から外に行こう!

ユウコ

え?どうして?

時刻は11時55分

もうすぐで12時をむかえる所だった

💥グラッ…ガタガタガタゴオオオオオオオ💥

ユウコ

きゃあ何!?

メグミ

ユウコ!家から出るよ!

私はユウコの手を引っ張って家から出た

ユウコ

待って!ソウスケがまだいるの!

メグミ

だめユウコ!これはただの地震じゃないの!!!

ユウコ

私が…ソウスケを守らないと!!!

そう言ってユウコは家へと戻った

ガタアアアアアン!!!

私は立つことすら困難な状況にいた

見ると家が押し潰されたように砕け散っていった

メグミ

そんな…

メグミ

止められたのに…

1923年9月1日11時58分

マグニチュード7、9 震度6

死者、行方不明者およそ14万人

人々はこの地震を

関東大地震

この震災を

関東大震災と呼んだ

メグミ(母)

…ミ!メグミ!メグミ!

メグミ

お母さん?

見渡すと私は病院にいた

聞くとやはり私は塾帰りに自動車事故にあったらしい

そこで私は丸一日寝て、奇跡的に助かったんだと

メグミ

あれは…夢だったの?

…いや違う

たとえ夢であれ現実であれ

私たちは彼らを忘れてはいけない

私たちが今生きていることはあたり前なんかじゃない

今生きている私たちだけが想いを受け継ぐことができるんだ

メグミ

ユウコ…

1923年9月1日

その日

私たちから大切なものが奪われ、大切なものに気付かされた

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