この作品はいかがでしたか?
27
この作品はいかがでしたか?
27
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主。
主。
紗菜。
紗菜。
今日から新学期。
綺麗になった靴箱を開ける
少し冷たい上履きに
そー、と足を通す
廊下に書かれた
年表を見て
自分の名前を探す。
紗菜。
紗菜。
紗菜。
紗菜。
書かれた自分の名前を
一指で指す。
紗菜。
紗菜。
自分のクラスを探して
歩き出す。
紗菜。
紗菜。
紗菜。
まだ誰も来てない。
綺麗に並べられた
机を見て
少し寂しく感じる。
紗菜。
紗菜。
教室に入った途端
開いた窓から
つーんと、鼻を
刺すような冷たい
風が入ってきた
紗菜。
黒板に書かれた
席を見て
自分の席に目をやる、
紗菜。
紗菜。
嬉しく感じながら
自分の席に手をやる、
カバンをおろし
椅子に座った。
椅子はヒンヤリとしていた。
窓から桜の花びらが
入ってくる。
紗菜。
少し経つと
ウトウトしてきた…
紗菜。
そこで私の意識が落ちた。
紗菜。
起きると大体の人が集まっていた。
紗菜。
紗菜。
奈津。
奈津。
紗菜。
この子は奈津。
私の幼なじみだ
ボーイッシュな女の子。
とても明るく、元気な子だ
主。
紗菜。
主。
主。
紗菜。