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ナニカに、見られている気がする

俺の名前は作山悟 20歳

今から半年前の話をしようと思う

この体験談は、どうしても奇妙で

怖くて

君たちにも関係する話だ

俺は

何かに見られている気がした

──今から半年と1年前

作山 悟

やっと一人暮らしにも慣れてきたなー

新井田 宗介

なんだよ、寂しかったのか?

作山 悟

そ、そんなわけじゃないさ

作山 悟

家事をやるのに慣れてきたってこと

新井田 宗介

まあお前は自分で飯作って食べてるからなー

新井田 宗介

そこんとこは偉いと思う

作山 悟

男が男を褒めるなよ、気味悪い‪w

新井田 宗介

じゃあ今度から一切褒めねぇ

作山 悟

...

作山 悟

...まあいいや

新井田 宗介

あ、そういえば

作山 悟

ん?

新井田 宗介

ここ家賃なんぼ?

作山 悟

1万2000円

新井田 宗介

安いなー

新井田 宗介

事故物件?

作山 悟

いや、そういうのは聞かされてない

新井田 宗介

ただボロいだけ?

作山 悟

じゃね?

新井田 宗介

おもろくない

作山 悟

家に面白さあってたまるか

作山 悟

作山 悟

今日俺ん家で飯食ってく?

新井田 宗介

お!

新井田 宗介

いいのか!

作山 悟

暇だし

新井田 宗介

サンキュ!

PM7:30

作山 悟

ほら、出来たぞ

新井田 宗介

うお!

新井田 宗介

普通に美味そ

作山 悟

このチャーハン、ぱぱっと作ったから

作山 悟

味は保証しないがな

新井田 宗介

新井田 宗介

いや、美味い

作山 悟

まじ?ならよかった

新井田 宗介

新井田 宗介

美味いんだけど...

作山 悟

ん?

作山 悟

なんか味へんか?

新井田 宗介

いや、そういうわけじゃなくって

作山 悟

作山 悟

はっきり言ってくれよ

作山 悟

気になるだろ?

新井田 宗介

新井田 宗介

ごちそうさま!

新井田 宗介

飯は美味かった!

新井田 宗介

俺、帰るね!

作山 悟

えっ、もうか?

作山 悟

ゆっくりしてってもいいのに

新井田 宗介

うーん、用事思い出した!

新井田 宗介

じゃあな!

作山 悟

お、おう

バタンと扉を閉め、宗介は帰っていった

作山 悟

なんだったんだ...?

新井田 宗介とのチャットを 開始します

新井田 宗介

さとる

新井田 宗介

急に帰ってごめんな

作山 悟

大丈夫

作山 悟

何かあったの?

新井田 宗介

あのな

新井田 宗介

新井田 宗介

実は、用事あるとか嘘なんだ

作山 悟

それは知っとる

作山 悟

大体わかる

新井田 宗介

😱😱😱!!

作山 悟

んで、連絡しにきた理由は?

作山 悟

暇なのか?

新井田 宗介

なんで帰ったか話そうと思って

作山 悟

ああ

作山 悟

聞かせて

新井田 宗介

実はさ

新井田 宗介

新井田 宗介

見られている気がしたんだ

作山 悟

作山 悟

うん?

新井田 宗介

何処からかもわからないけど、見られてた

新井田 宗介

視線感じた

作山 悟

ちょ、怖い話しないでよ

作山 悟

せっかく一人暮らし慣れてきたのに

新井田 宗介

ごめん

新井田 宗介

でも

新井田 宗介

本当に

新井田 宗介

その家、本当に事故物件じゃないの?

作山 悟

なにも説明されなかったって

新井田 宗介

えー😭

新井田 宗介

本当なんだって!

作山 悟

わかったよ

作山 悟

でも、どうすりゃいいんだよ

作山 悟

そう言われたら、そう感じちゃうだろ

新井田 宗介

話すか迷ったけど

新井田 宗介

話しちゃった(ノ≧ڡ≦)☆

作山 悟

Σ( ̄ロ ̄lll)

作山 悟

まあ聞いちゃったことはしょうがないか

作山 悟

でも家賃安いから、しばらくはこのままだな

新井田 宗介

そっか

新井田 宗介

了解

作山 悟

見られている気がするって...

俺はその時は感じなかった

作山 悟

宗介の嘘かな

作山 悟

俺を怖がらせたいのか

でも

作山 悟

作山 悟

今日は寒いな

半年ごとに、俺は

その視線を感じるようになった

──今から1年前

作山 悟

(宗介とは遊ぶけど、俺の家では遊ばなくなった)

作山 悟

(やっぱり本当だったのかな)

作山 悟

(それに)

作山 悟

作山 悟

(俺も最近、見られている気がする)

ガタガタッ

作山 悟

!!

作山 悟

な、なんだ!

作山 悟

...タンスの方からか?

作山 悟

な、なにがいるっていうんだよ

作山 悟

ああ

作山 悟

寒気がする

作山 悟

助けてくれ...

作山 悟

あれからずっとだ...

作山 悟

いやだいやだ

作山 悟

もう誰かから見られているのはいやだ...

テロン

作山 悟

!!

作山 悟

...なんだ、宗介か

作山 悟

「そろそろ来いよ」

作山 悟

俺はあれから、大学へ行っていなかった

宗介の顔を見ると、思い出してしまいそうで

今思えば、宗介に頼ればよかったのだ

だが

作山 悟

やめてくれ...宗介...

作山 悟

もう、

作山 悟

忘れさせてくれ...

作山 悟

うう...

霊感なんて

前までなかったのに

なんで

なんで

なんでなんでなんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

嗚呼、そうか

全部、宗介が悪いんだ

宗介があんな事を言うから

俺はこんな風になっちまったんだ

宗介が憎い

宗介が...

作山 悟

フー...

作山 悟

フー...

その時だった

ガサガサガサッ

作山 悟

!!!

作山 悟

な、なんだよ!

作山 悟

誰か居んのかよ!

作山 悟

タンスの方に!!

作山 悟

へっ、へへっ

作山 悟

今からそっちに向かうぞ...

作山 悟

ぶん殴ってやる...

俺は音のした方のタンスへと向かっていった

作山 悟

誰も居ねぇってどういう事だよ!

作山 悟

作山 悟

(視線...?)

作山 悟

(何処から...)

作山 悟

ひっ!!!!!

そこには、俺の事を見つめる

目があった

作山 悟

目っ

作山 悟

め、目だ...

隙間5センチ程だろうか

視線の正体はこれだったんだ

作山 悟

ひっ

作山 悟

へへっ

作山 悟

へへへへっ

作山 悟

あははははははははははは

俺はその目を見るとおかしくなった

その様子を見てあの目は

笑っていた

作山 悟

な、なんだよ...

作山 悟

そ、そこに引きずり込ませようとしてんのかよ!

作山 悟

し、知ってんだ...

作山 悟

お前のやろうとしてることは...

作山 悟

襲うなら襲えよ!!

作山 悟

もう、疲れたんだよ...

──今から半年前

事件当日

あれからあの目は

襲ってきたりしなかった

俺をじっとみてるだけ

それ以外は、何もしてこなかった

だが、俺の精神は完全に正気を失っていた

作山 悟

うっううっ...

ガサガサッ

作山 悟

うああああ

ドンッ

作山 悟

はぁ、はぁ...

俺はその頃、部屋の中にある色んなものを倒し、壊し

その音でよく隣の部屋の人から怒られていた

作山 悟

もう、止めてください...!

力を入れて物に八つ当たりをした

すると

作山 悟

タンスが倒れてきた

作山 悟

あ──

声を上げる暇もなく

俺はタンスに潰された

そして、さらに重いものが乗っかってきた

きっと、それはあの目の──

なんて考えるうちに記憶が蘇ってきた

ああ、本当に走馬灯ってあるんだな

宗介...

あれは俺の当てつけだった

宗介が悪くないのはわかっていた

ただ、何かのせいにしないと、俺は生きていけなかったんだ

そして、俺はとある疑問を抱いた

何故、あの目は、半年も襲ってこなかったのか

...いや、襲わなかったのではない

襲えなかったのではないか

この事故も、俺が原因だ

とすると...

俺は自分のせいで死んだ...?

あの目は、俺をただ見てただけ...?

そんなことを考えるうちに、俺は意識を失った

???

代わってくれて、ありがとう

ふと、声がしたような気がした

さて

これが半年前に起こった事件なんだが

最初に言った通り 「君たちにも関係する話」

今俺は

とある家のとある隙間にいる

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