狭い檻の中、ひとりぼっち。
沢山のお客さんが私を舐め回すように見る
「蒼い瞳だ」 「我々の実験材料になるかもしれん」 「アルビノではないが、まぁ生贄程度にはなるだろう」
怖い、まだ死にたくない。
「だが、相当な金が必要だな」 「今日のところは引き上げるとするか」
生前アリス
助かった。
ジジっと隅に置いてあるラジオが鳴る
生前アリス
このラジオは以前ここのオーナーに必死に頼み込んでかってもらったものだ
ラジオから陽気な声が聞こえてくる
生前アラスター
生前アラスター
生前アリス
あぁ、先程までの疲れがこの声を聞くたびに消えていく
生前アリス
そうなったらどれだけ嬉しいだろう。 そんな淡い妄想を抱きながら私はゆっくりと瞼を閉じた
生前ミムジー
バーで酒を煽っていると聞き慣れた声がした
生前アラスター
生前ミムジー
生前アラスター
生前ミムジー
生前アラスター
生前ミムジー
生前アラスター
生前ミムジー
生前アラスター
生前ミムジー
人攫い、しかも女性のみか、
同じ紳士として恥ずかしいものですねー!
ポケットに入っているナイフを撫で、ニヤける口を押さえながら ミムジーを連れバーを後にした
生前ミムジー
生前アラスター
生前ミムジー
生前アラスター
生前アラスター
生前ミムジー
ミムジーは私を連れ目的の場所に足を運んだ
生前ミムジー
生前アラスター
私はミムジーを送り来た道を戻った
生前アラスター
陽気に歌を歌いながら歩を進める
生前アラスター
私はとある見世物小屋の前で止まった
生前アラスター
私は見世物小屋の中に入っていった
オーナー
司会者の合図で様々な芸が見せられた
頭が二つある人間、火を吹く人間、それぞれの芸が終わり ショーは終盤に近づいてきた
オーナー
生前アリス
生前アラスター
「おぉ!あれが、、!」 「東洋人は貴重だ!私が買う!」 「東洋人で青い瞳とは、」
会場がざわめく中、私は彼女に釘付けだった
綺麗に染まった漆黒の黒い髪、 蒼い海をそのままはめ込んだような瞳、
生前アラスター
美しい。 こんなに心が躍ったのは久しぶりだ
彼女を手に入れたい、この手で、自由を与えてやりたい
そんな事を思っているうちにショーは終わり、私は見世物小屋の裏に向かった
生前アリス
疲れた。ただ立っていただけなのに、
生前アリス
コツ、コツと足音が近づいてくる
あぁ、またか。また私を舐め回すように見て、去っていく。
もう、やだよ、
コツ、と私の檻の前で足音が止む
生前アラスター
生前アリス
この声、もしかして
生前アリス
生前アリス
生前アラスター
どうやら彼女は私のラジオを知っているらしい
そう答えれば彼女は、目を輝かせ私を見つめる
生前アリス
生前アラスター
あぁ、愛おしい。彼女と話せば話すほど、 この想いが膨らんでいく
生前アリス
生前アラスター
生前アリス
生前アラスター
生前アリス
生前アラスター
生前アリス
私が笑い、釣られて彼女も笑う。
これが、アリスとの出会いだった
主
主
主
主
コメント
4件
すきぃん(切実)
これからも皆さんのご期待に添えられるように精進していきます! おほほ体調管理は多分ちゃんとしていますわよ