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5月12日(土)
PM 8時45分
《黒猫マート》
亜沙美
今晩は～っ
佐助
おや？
佐助
いらっしゃい
佐助
毎日来てくれて有り難うね
亜沙美
えへへっ
佐助
今、黒鉄を呼んでくるから
佐助
少し待っててね
亜沙美
はいっ！
亜沙美
(佐助さんってホントに優しいよなぁ～)
亜沙美
(何で独り身なのかな？)
黒鉄
·············
亜沙美
あっ！
亜沙美
黒鉄さんっ
黒鉄
お前は何故····
黒鉄
毎日来るのだ····
亜沙美
そりゃぁ～····
亜沙美
私が···
亜沙美
黒鉄さんにベタ惚れだから····
亜沙美
ですっ！
黒鉄
·················
亜沙美
それなのに
亜沙美
どうして黒鉄さんは···
亜沙美
いつも人の姿で出てくるんですか···？
亜沙美
······酷いです
黒鉄
···お前がやたらベタベタするからだろぅ
黒鉄
ただただ鬱陶しくて仕方がない
亜沙美
だって····
亜沙美
··シルクの様な毛並み··、それでいてフワッフワの手触り···
亜沙美
猫又でありながら日溜まりの香り···、宝石の様な青い目！
亜沙美
猫の中でも最も整ったお顔の美猫っ！
亜沙美
我慢なんて出来るわけ無いでしょうっ！
黒鉄
············
黒鉄
聞いたわしが馬鹿だった···
佐助
(ホントに猫が好きなんだなぁ····)
亜沙美
って、今日はそれだけで来た訳では無いですよ？
黒鉄
·····なんだ？
亜沙美
相談したい事があって···
黒鉄
相談だと···？
亜沙美
はい···
亜沙美
実は、私のお友達の様子が····
亜沙美
ちょっと変なんです····
黒鉄
············
黒鉄
それは····、
黒鉄
アスマの事か？
亜沙美
っえ？！
亜沙美
ど、どうしてアスマ君の事を知っているんですか？
黒鉄
·····レンから頼まれてな··
黒鉄
あいつの用心棒的な事をしている····
亜沙美
えっ？！
亜沙美
それは一体どういう事ですか？！
亜沙美
···レンちゃんの事情はこのまえ聞いたんですけど···
亜沙美
アスマ君の事は何も言ってませんでした···
黒鉄
ならば
黒鉄
直接本人に聞いた方が早かろう
黒鉄
今は二人とも、アスマの家にいるはすだ
亜沙美
···············
亜沙美
お邪魔していいのかしら····
黒鉄
······ふん
黒鉄
構うものか
亜沙美
(えっ～·····)
PM8時15分 (30分前)
《リア・セレッソ105号棟》
ジャーー··· カチャカチャ··
アスマ
レン、
レン
あ、はいっ
アスマ
俺も手伝うから
レン
い、いえっ
レン
大丈夫ですよっ
レン
お料理も手伝って頂きましたので····
レン
洗い物くらいは私が····
レン
って····
アスマ
いいからいいから
レン
す、すみません···
レン
(キッチンがあまり広くないので·····)
レン
(アスマさんとの距離が近くて緊張してしまう·····)
レン
(うぅ····)
ジャー·····、キュッキュ
アスマ
············
レン
·············
レン
(····ﾄﾞｷﾄﾞｷ)
アスマ
············
アスマ
レンの···
レン
っ！！
レン
は、はい···っ
アスマ
エプロン姿、可愛いね
レン
！！！！？
レン
そっ、そそそんな事はありませんっ！
アスマ
···めっちゃ可愛いよ？
レン
っっっ！！！
レン
て、照れるなぁ～···ﾊﾊ··
アスマ
············
アスマ
··ぎゅっ
レン
っ！！！！！
レン
(こっ、これは·····)
レン
(まさかのバックハグと言うやつですか？！)
レン
(ﾄﾞｷﾄﾞｷ···)
アスマ
············
アスマ
あのさ
レン
はっ、はい？！
アスマ
····こっち向いて？
レン
·····むっ···
レン
無理です···
アスマ
······なんで？
レン
今は···
レン
···か、顔が···
レン
熱くて···、その···
レン
酷いと思いま····
グイッ
レン
ひゃっっ
アスマ
ジー
レン
！！！！！！
アスマ
····耳まで真っ赤··
レン
·····うぅ
レン
やめてください～···
アスマ
(···やっば··)
アスマ
(潤んだ目の破壊力···っ)
アスマ
マジで···
アスマ
食べちゃいたくなるなぁ··
レン
へっ？！
アスマ
·············
レン
あ、あの·····
アスマ
············
レン
···あまり見ないで下さい··
アスマ
無理
レン
っ！！！！
アスマ
レン···
レン
っ！！？
アスマ
············
レン
は、はい··
アスマ
···キス··、していい？
レン
えっ？！
レン
··············
アスマ
(さらに真っ赤に··)
レン
ど····、
レン
どうぞ····っ
アスマ
っ！！
アスマ
···········
レン
············
アスマ
····目が
レン
っへ？！
アスマ
めっちゃ見開いてるんだけど····
レン
あっ！！
アスマ
閉じてもらっても？
レン
は、はい···
レン
～～っ！！
アスマ
·····えっと
アスマ
もう少し楽にして頂いて···
レン
へぁっ？！
レン
ごっ、ごめんなさいっ！
アスマ
············
アスマ
ぶはっっ！
レン
っ！！！！？
アスマ
くくっ
レン
なっ、···なん···
アスマ
···いやっ、ごめっ···
アスマ
も～さぁ···、ホント可愛くて···っ
レン
っ！！
レン
ひっ、酷いで····っ
ｸﾞｲｯ
アスマ
チュ····
レン
んん？！
レン
············
アスマ
···はい、頂きましたっ
レン
············
アスマ
(レン、方針状態···)
アスマ
だ、大丈夫···？
レン
············
レン
は、はい····
アスマ
···初めて··だよね？
レン
··············
レン
はい···
アスマ
よっし！
レン
っ？！
アスマ
レンのファーストキスもーらいっ！
レン
うぁぁ···っ
レン
もうっ···、ご勘弁を····
アスマ
···········
アスマ
夜は···
アスマ
これからだよ？
レン
っ！！！！！！！？
レン
ﾌﾟｼｭ～···
アスマ
あっ
アスマ
(色々と時間かけてくしかないな····)
アスマ
(大事にしたいし··、それもいいか···)
ピーンポーン
レン
っは！
レン
だ、誰かいらっしゃいましたっ！
アスマ
(意識を取り戻した··)
アスマ
ちょっと待ってて
レン
は、はいっ
レン
(··大人の階段を登るのは勇気が必要ですね···)
レン
(でも···、アスマさんになら···それでも····)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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