急なようで、前からそうなるんじゃないかと察してたこと。
これはきっと、、必然だった。
京本大我
京本大我
そう言って私の前から姿を消したのは、 今思えば彼がデビュー発表されるほんの少し前のことだった。
理由も聞かされずに、突然すぎて 最初は本当に何が起こっているのか わかっていなかった。
後々に彼と仲のいい男友達づてに聞いた。
「事務所に女関係精算しろよって言われてるらしいよ?」
そんなこと聞いて、私は大我にとって
精算されなきゃいけない存在だったのかと 絶望した。
毎日楽しくて、生きているのがほんとに素晴らしくて見えて、幸せで
愛されていると思ってた4年間の思い出が 一瞬で暗闇に覆われた。
元彼になった大我がデビューしてから2年
別れてからは一切見ていないが、変わらないあの笑顔のままテレビにたくさん出ている。
街、特に渋谷なんて歩けば大我のグループ 大我のことが好きな人が溢れかえっている
私は私で、自分の気持ちは整理したし 仕事も今は楽しいし、意外にそれなりに充実している生活を送れるようになっていた
やっぱり彼とは別れてよかったんだと お互いのために。
これはきっと、やっぱり必要だったのだと思っていた。
〇〇
仕事取引の人
〇〇
仕事の取引先の関係で訪れたのは テレビ局。
担当の方々に頭を下げて会議室を後にする
帰る前にお手洗いに行こうとし、トイレを探しキョロキョロしていると
''ははっ笑''っと大きな笑い声が聞こえた。
もしかして、芸能人?と思い私のミーハーな心がくすぐられてしまい
思わず目を向けてしまった。
パチっと、目が合った。
〇〇
私の目の先には、別れた彼と彼のメンバーとスタッフさん達だった。
〇〇
私は咄嗟に後ずさり背中を向ける。
〇〇
約2年ぶりにみた生身の大我。 心臓がバクバクとうるさい。
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
今頃自分の行動に後悔してしまった。
心の奥底に仕舞い込んだはずの思い出が 走馬灯のように駆け巡ってきて、 私は思わず泣きたくなった。
〇〇
〇〇
私の意思は見かけるだけで乱れる程の ちっぽけなものだったんだろうか。
しばらく私はトイレに篭もり気持ちを落ち着かせた。
〇〇
〇〇
そう思ってトイレの外に出た。
そう、、でたはずなのに、。
京本大我
何故か彼が1人突っ立っていた。
〇〇
〇〇
冷静に、他人のように。
挨拶だけして歩きだそうとしたが
京本大我
〇〇
彼に強く腕を掴まれていて動きがとれない
京本大我
京本大我
〇〇
〇〇
京本大我
〇〇
京本大我
〇〇
京本大我
私は結構何も言えず、 俯いていると''ぱっ''っと手を離して 楽屋に戻って行った。
〇〇
〇〇
私はオフィスに戻りその後どんな仕事をしたのかよく覚えていない。
気づいた頃には定時なんてものはとっくにすぎていて私の携帯がなり続いてるのにやっと気づいた。
〇〇
とりあえず退勤し、会社を後にする
その間も私の携帯は一定の人からで鳴り続いている。
〇〇
久しぶりに私の画面に表示された 彼の名前。
〇〇
〇〇
〇〇
人通りが少ないベンチに座り、息を整える
〇〇
意を決して応答ボタンを押した。
〇〇
京本大我
〇〇
京本大我
京本大我
〇〇
京本大我
〇〇
京本大我
彼は30分も経たずにほんとにきた。
お昼ぶりの再開だ
車の助手席を開けられて、私は乗り込む。
あれ、、7年も乗ってないと言っていた 大我が車今乗ってるんだと
なんだか不思議な気持ちだった。
京本大我
〇〇
京本大我
何の仕事してんの?など質問されては 当たり障りのない程度に答えていた私。
でも、それ以上どんなことを言えばいいかわからなくなって、。 気まずい雰囲気に。
京本大我
〇〇
京本大我
彼からの突然の謝罪にびっくりし 思わず運転席に座っている彼を見てしまった
けれど彼は、運転中のため目は合わなく
京本大我
〇〇
もう2年も前のことなのに泣きそうになる自分がいる
どうして、同じことで傷つかなきゃいけないの。
〇〇
京本大我
京本大我
着いた場所は、気づいたらどこかの駅の近くの駐車場。
車を停め、大我がこちらを向く。
〇〇
京本大我
京本大我
〇〇
京本大我
京本大我
〇〇
京本大我
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
そう言いながら私はシートベルトを外す。
でも私が言ってることは全部本当のこと 私が今仕事頑張ってるのも本当だし 大我に仕事頑張って欲しいことも全部全部
本音だから。
〇〇
〇〇
京本大我
〇〇
京本大我
この事をしっかり引きずりながら、なんとか2年頑張ってきて。 この生活をガラッと変えるのも
大我と戻ることも今はもう、なんも考えたくないよ、、、
〇〇
〇〇
京本大我
〇〇
京本大我
あの時は笑って別れることが出来なくて、でも今はちゃんと笑えてるよ。
きっと、、笑えてるはず。
大我にとってマイナスにならないよう 背中を押してあげられるようにも
きっと、成長しているはず。
ここで今、大我に飛びつけるような 若さはなくなってしまった。
〇〇
〇〇
なにか言いたそうな大我の言葉を消すよう
私は車のドアを開けた。
京本大我
待ってるよ、ずっと。 なんて言葉を言えるわけがなかった。
〇〇
京本大我
〇〇
〇〇
コメント
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1個の恋愛ドラマ見たみたいでした... まじでほんっとに涙出る手前でした🥲