TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

急なようで、前からそうなるんじゃないかと察してたこと。

これはきっと、、必然だった。

京本大我

ごめん、

京本大我

別れてほしい。

そう言って私の前から姿を消したのは、 今思えば彼がデビュー発表されるほんの少し前のことだった。

理由も聞かされずに、突然すぎて 最初は本当に何が起こっているのか わかっていなかった。

後々に彼と仲のいい男友達づてに聞いた。

「事務所に女関係精算しろよって言われてるらしいよ?」

そんなこと聞いて、私は大我にとって

精算されなきゃいけない存在だったのかと 絶望した。

毎日楽しくて、生きているのがほんとに素晴らしくて見えて、幸せで

愛されていると思ってた4年間の思い出が 一瞬で暗闇に覆われた。

元彼になった大我がデビューしてから2年

別れてからは一切見ていないが、変わらないあの笑顔のままテレビにたくさん出ている。

街、特に渋谷なんて歩けば大我のグループ 大我のことが好きな人が溢れかえっている

私は私で、自分の気持ちは整理したし 仕事も今は楽しいし、意外にそれなりに充実している生活を送れるようになっていた

やっぱり彼とは別れてよかったんだと お互いのために。

これはきっと、やっぱり必要だったのだと思っていた。

〇〇

ではこちらで、よろしくお願いします。

仕事取引の人

はーい、よろしくねー

〇〇

失礼します。

仕事の取引先の関係で訪れたのは テレビ局。

担当の方々に頭を下げて会議室を後にする

帰る前にお手洗いに行こうとし、トイレを探しキョロキョロしていると

''ははっ笑''っと大きな笑い声が聞こえた。

もしかして、芸能人?と思い私のミーハーな心がくすぐられてしまい

思わず目を向けてしまった。

パチっと、目が合った。

〇〇

え、、、

私の目の先には、別れた彼と彼のメンバーとスタッフさん達だった。

〇〇

っ、、

私は咄嗟に後ずさり背中を向ける。

〇〇

(やばい、、めっちゃ大我と目が合っちゃった。

約2年ぶりにみた生身の大我。 心臓がバクバクとうるさい。

〇〇

(ああ、もう、、。

〇〇

(早く外でればよかった、、、!

〇〇

(トイレなんかどこにでもあるじゃん!

〇〇

(駅に行ったらいっぱいあるのに、、

今頃自分の行動に後悔してしまった。

心の奥底に仕舞い込んだはずの思い出が 走馬灯のように駆け巡ってきて、 私は思わず泣きたくなった。

〇〇

(ちゃんと整理したはずなのに、、

〇〇

(全然だめだめじゃん、。

私の意思は見かけるだけで乱れる程の ちっぽけなものだったんだろうか。

しばらく私はトイレに篭もり気持ちを落ち着かせた。

〇〇

大丈夫、もう会うことなんてない。

〇〇

テレビの中の人なんだから、、、

そう思ってトイレの外に出た。

そう、、でたはずなのに、。

京本大我

〇〇、

何故か彼が1人突っ立っていた。

〇〇

(なんで、まだいるの、、、

〇〇

.......お疲れ様です、。

冷静に、他人のように。

挨拶だけして歩きだそうとしたが

京本大我

ちょっと待って、

〇〇

っ、なんですか、?

彼に強く腕を掴まれていて動きがとれない

京本大我

なんでここにいんの?

京本大我

仕事?

〇〇

....そうですけど、

〇〇

離してください。

京本大我

話したいんだけど、、

〇〇

、、、

京本大我

まだ連絡先変わってないしょ?

〇〇

.......離してください

京本大我

今日連絡する。

私は結構何も言えず、 俯いていると''ぱっ''っと手を離して 楽屋に戻って行った。

〇〇

自分勝手すぎるよ、、

〇〇

こんなんじゃ私がずっと前に進めないよ、。

私はオフィスに戻りその後どんな仕事をしたのかよく覚えていない。

気づいた頃には定時なんてものはとっくにすぎていて私の携帯がなり続いてるのにやっと気づいた。

〇〇

(どうせ、大我、。

とりあえず退勤し、会社を後にする

その間も私の携帯は一定の人からで鳴り続いている。

〇〇

んん〜、、どうしよ、、。

久しぶりに私の画面に表示された 彼の名前。

〇〇

そっか、私連絡先は消してなかったんだっけ。

〇〇

お互いLINEは消したのにな、笑

〇〇

電話番号だけのこってる。

人通りが少ないベンチに座り、息を整える

〇〇

よしっ、、

意を決して応答ボタンを押した。

〇〇

、、、はい

京本大我

あ、おれおれ、大我

〇〇

うん、、

京本大我

ねぇ、〇〇、

京本大我

会って話せない、、?

〇〇

.......うん

京本大我

今どこにいるの?

〇〇

私がよく会社から家まで帰るあの人通りの少ないベンチのところ。

京本大我

ああ、あそこね、今から行く。

彼は30分も経たずにほんとにきた。

お昼ぶりの再開だ

車の助手席を開けられて、私は乗り込む。

あれ、、7年も乗ってないと言っていた 大我が車今乗ってるんだと

なんだか不思議な気持ちだった。

京本大我

久しぶりだね

〇〇

うん、久しぶり

京本大我

ほんとびっくりしたんだけど今日

何の仕事してんの?など質問されては 当たり障りのない程度に答えていた私。

でも、それ以上どんなことを言えばいいかわからなくなって、。 気まずい雰囲気に。

京本大我

〇〇、

〇〇

、ん?

京本大我

あの時は、ほんとにごめん。

彼からの突然の謝罪にびっくりし 思わず運転席に座っている彼を見てしまった

けれど彼は、運転中のため目は合わなく

京本大我

俺らデビュー決まってマイナスになりそうなことは切ろうってなって。

〇〇

.......マイナス、、

もう2年も前のことなのに泣きそうになる自分がいる

どうして、同じことで傷つかなきゃいけないの。

〇〇

(やっぱり今日来なけれ良かった。

京本大我

でも、違った。

京本大我

〇〇の存在が俺にとってやっぱり
マイナスなんかじゃなかった

着いた場所は、気づいたらどこかの駅の近くの駐車場。

車を停め、大我がこちらを向く。

〇〇

マイナスでしょ、、今でも、笑(苦

京本大我

違う、俺あれから忘れられなくて

京本大我

1回も恋愛してない。

〇〇

、、、

京本大我

〇〇は、もう、、

京本大我

俺のこと好きになる可能性は、ない、?

〇〇

、、ない、

京本大我

ちっともないの?

〇〇

.......ないよ

〇〇

(私はもうこれ以上傷つきたくない、。

〇〇

(そろそろ忘れさせてよ、、

〇〇

今私はね、仕事頑張ってるの、。

〇〇

だから恋愛はいい

そう言いながら私はシートベルトを外す。

でも私が言ってることは全部本当のこと 私が今仕事頑張ってるのも本当だし 大我に仕事頑張って欲しいことも全部全部

本音だから。

〇〇

(不完全燃焼だってことは消化できた、

〇〇

だから、大我も仕事頑張ってね

京本大我

待ってよ、俺また会いたいよ

〇〇

なんで、、?

京本大我

俺ともう1回やり直すこと、考えてくれない、?

この事をしっかり引きずりながら、なんとか2年頑張ってきて。 この生活をガラッと変えるのも

大我と戻ることも今はもう、なんも考えたくないよ、、、

〇〇

何回も言うけど、

〇〇

同じことで傷つくのはいやなの、、、

京本大我

〇〇.......

〇〇

.......今日は会えてよかった

京本大我

〇〇、

あの時は笑って別れることが出来なくて、でも今はちゃんと笑えてるよ。

きっと、、笑えてるはず。

大我にとってマイナスにならないよう 背中を押してあげられるようにも

きっと、成長しているはず。

ここで今、大我に飛びつけるような 若さはなくなってしまった。

〇〇

じゃあ、、

〇〇

.......元気でね

なにか言いたそうな大我の言葉を消すよう

私は車のドアを開けた。

京本大我

....俺絶対にまた、〇〇に連絡するから、

待ってるよ、ずっと。 なんて言葉を言えるわけがなかった。

〇〇

じゃあね。 大我。

京本大我

......

〇〇

(今度こそ、お別れさせて欲しいよ、。

〇〇

(これくらいの我慢ぐらい、聞いてよね。

この作品はいかがでしたか?

158

コメント

1

ユーザー

1個の恋愛ドラマ見たみたいでした... まじでほんっとに涙出る手前でした🥲

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚