テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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第12話 - 【Afterstory】蜩聖葵 #後編

100

2021年08月19日

#梅雨瀬文庫

#短編集

#💊

#一次創作

あまつ。

このストーリーは後編です！前編、中編を見てない方は是非そちらからご覧下さい！

蜩聖葵

っ……！

西野沙彩

だ、大丈夫ですか？！

蜩聖葵

少し腹を…
まぁでも傷はそこまで深くないと思うし大丈夫だ

蜩聖葵

それより助かりました…

俺は陽葵の後ろを見て軽く頭を下げた

凛咲殺華

いやぁ〜危なかったな

水無月迅

私ら全然違うところを探してたよ……
戻ってきて正解だった

2人は陽葵の肩を掴んでいた俺が刺される瞬間に2人が陽葵を後ろに引いたのだ

瑠衣代ルン

良かったのネぇ……
蜩死んじゃうと思ったのネ……

陽葵栞菜

なんで邪魔するのよ……！

水無月迅

蜩が嫌がってるし、というか刺そうとするやつを止めるのは当たり前だろ

陽葵栞菜

〜！

陽葵栞菜

なんで、死んでくれないんですか…？
蜩さん…！

蜩聖葵

…っ！

陽葵栞菜

私に殺されるのが嫌なら…
自分で死んでよ、ねぇ、死んで…！
私も死ぬから…ねぇ！

蜩聖葵

死…ﾎﾞｿｯ

俺の左手は無意識の間にポケットに向かって動いていたそしてポケットに入っている昔弟たちに貰ったペンを掴んだ

蜩聖葵

(死…”なんで死んでくれないんですか？”…か…)

燕真琴

…

マリア

…蜩？

俺の頭の中は「なんで死んでくれないんですか？」という言葉がぐるぐると回っていた。昔、似たようなことを母親が俺に言って普段怒らない父親が怒っていたからかなり印象に残っている

今、ここに父親がいれば怒っているのだろうか栞菜という女をどうにか納得させてくれるのだろうか…

こんなことを考えても父親はもう居ない。俺や、優雅や、アスカを守ってくれた優しい父親は 2年前に首を吊って亡くなった。ここにいるはずがない

いるはずがないのに何故か「なんで死んでくれないんですか？」という言葉がかき消されて父親の声で「生きて」と脳内で再生されていく

蜩聖葵

…はぁ

蜩聖葵

陽葵さん、俺死にません

陽葵栞菜

…！

蜩聖葵

俺には大切なヤツらが沢山いるのでまだ死ねません

蜩聖葵

それに、父さんの…分も

蜩聖葵

生きたいので…

綿葉雲愛

父さん…？

伏黒竜久

…死んでるってこと？

蜩聖葵

あ、うん…
自殺…だな

水無月迅

なんだそれ…
初耳なんだが…

蜩聖葵

…兎に角！俺は自殺なんてしないし
陽葵さんに殺されたくもないので…！

俺は栞菜を見つめ少し低めの声で…

蜩聖葵

とっとと自分の部署に戻れ
俺は君のことは好きでもなんでもないし
さっきから言ってる通り死なんて望んでない

そう言い放った

マリア

ほらほら、蜩もこう言ってるんだから

陽葵栞菜

…なんか、蜩さんのせいでやる気が無くなりました…

陽葵栞菜

わかりましたよ、帰ります…
さようなら

凛咲殺華

案外すんなりだな…

西野沙彩

あ、あの…蜩さんの傷の手当をした方がいいんじゃないでしょうか…？

蜩聖葵

あー、そういえば
少し斬られたんだっけ

瑠衣代ルン

なんで忘れてるのネ…

蜩聖葵

まぁ色々あったし…

蜩聖葵

あ、手当する道具とかあるんですか？

燕真琴

あー、あるっすよ
あ、私が手当してやるっすよ

蜩聖葵

え、い、いいですよ…
自分でやるので

燕真琴

いや、ちょっと聞きたいこともあるっすから

蜩聖葵

…わ、わかりました…

俺は迷惑じゃないかと考えたが聞きたいことというのが気になったので手当をしてもらうことにした

燕真琴

よーし、これでOKっすね〜

蜩聖葵

ありがとうございます

蜩聖葵

あの、それで聞きたいことって…？

燕真琴

あー、特にそこまで大切なことではないんっすけど

燕真琴

蜩っちってトラウマとか持ってるっすか？

蜩聖葵

と、トラウマ…？

燕真琴

いやなんか、あの栞菜ってやつから色々言われたりした時
言動が少しおかしかったんで何かあるのかなって思ったんすよね

蜩聖葵

な…ない…ですよ…！
トラウマなんて…

トラウマには心当たりがあったが俺はつい咄嗟にないと答えてしまった

燕真琴

ほんとすか？

蜩聖葵

ほ、ほんとです…

燕真琴

蜩っち家族のことほとんど話さないから
家庭関係で何かあったんかと思ったんすけど…

燕真琴

さっきの父親のこととか…

蜩聖葵

そ、そんなことないですよ…
例えばうちの妹のアスカは背が小さい…
弟の優雅は同じ学校の悪ガキをボコったことがあるとか…

蜩聖葵

他にもアスカは敵に対してサイコパス…
優雅は甘いものが苦手で辛いものが好き…

燕真琴

わぁお、優雅くんボコるとかすごいっすね

燕真琴

それで、父親はまぁ亡くなってるからあれっすけど
母親の話とかはないんすか？

蜩聖葵

え…？

燕真琴

今のは弟と妹っすよね？
母親の話はないんすか？

蜩聖葵

母親…
母さんは……

蜩聖葵

…というか燕課長うちの家庭事情知ってますよね？！
からかってますか？！

燕真琴

あはは、バレたっすか

蜩聖葵

はぁ…
ほんと、やなとこついてこないでくださいよ…

燕真琴

それはごめんっす
でも蜩っちの言動がおかしいなって思ったのは本当っすよ〜

蜩聖葵

いやあの、大丈夫なので…
あー、仕事！仕事に戻りますよ…！

俺は話をそらすように仕事に戻った

レイト

へぇ…な、なんか大変そうですね…

蜩聖葵

うんまぁ…あ、そうだあの女ってあの後どうなったんですか？

マリア

あー、確かクビになったらしいわよ

蜩聖葵

まぁ…そりゃそうか

俺が届いたコーヒーを1口飲んだ時、スマホから着信音がした

蜩聖葵

ん…？
あー…律からか…

蜩聖葵

レイトすまん、少し席を外す

レイト

あ、は、はい…！

マリア

なら私も少し御手洗に行ってくるわね♡

燕真琴

了解っす〜
ちゃんと男子トイレ入ってくださいっすね〜

マリア

…あんた殺されたいの？

燕真琴

いや〜、それにしても久しぶりっすね！
”レイノ”っち

レイト

そ、そう…だね
あ、あともうレイノじゃなくてれ、レイトです…

燕真琴

あー、また”名前変えた”んっすか？

レイト

う、うん…

燕真琴

それにしてもまさか蜩っちとレイトっちが知り合いだなんで
びっくりしたっすよ〜

レイト

僕も…ま、まさか聖葵さんの上司真琴さんだなんて…

燕真琴

でも意外な組み合わせっす
正直蜩っちとレイトっちはあんまり相性良くないと思ってたっす

レイト

そ、そう…？

燕真琴

うんうん、蜩っちて自分のことはあんまり話さないし
感情が読みにくいからレイトっちは怖がりそうだなって

レイト

んー、でもや、優しい人っぽいし…

燕真琴

まー悪いやつではないっすからね！

マリア

お待たせ…てあら？
蜩はまだ電話？

燕真琴

みたいっすね

マリア

珍しいわね、蜩は電話はすぐ終わらすのに

燕真琴

そうそう、私もこの前話した時必要最低限の言葉で返されて10秒くらいしか通話しなかったっす

レイト

で、でももしかしたら重要なことかもしれないし
き、気長に待ちましょ…

燕真琴

そうっすね〜

レイトと真琴が話している頃

蜩聖葵

どうした？律
急に電話かけてきて

俺は幼なじみで同級生であり兄弟のアスカと優雅を預かっている律(ﾘﾂ)と電話で話していた

律

『急にすまんね
いやー、もう重大報告よ』

蜩聖葵

…重大報告？

歩斗

『そーそー！もうほんとにすっごいよー！』

電話の奥から大声で律の弟の声が聞こえた

蜩聖葵

うわっ…歩斗(ﾘｸ)もいたのか…
もう少しボリューム下げてくれ

歩斗

『はーい』

律

『コホン…
それで重大報告ってのがなんか優雅たちがお前のやってる戦争？
関係のなんかがどうとかって』

蜩聖葵

スマンが全然わからん

歩斗

『なんかー兎に角面接に行くってー！
戦争のー！』

蜩聖葵

…は？

律

『そそ、歩斗の言う通り』

蜩聖葵

だ、ダメだ…戦争は危険だ…
死ぬ可能性だってあるのに…

蜩聖葵

それに、あいつらトラウマもあるんだから

律

『トラウマならお前もあるだろ
確かお前は暴言がダメなんだっけ？』

蜩聖葵

それは戦争には関係ないから何とかなってるんだよ…

蜩聖葵

アスカはタバコの火、優雅は暗くて狭い場所
アスカは何とかなっても優雅のは厳しいぞ…

律

『でも本人たちがやりたいって言ってるからな〜』

蜩聖葵

俺は反対だ
あの二人をこれ以上危険な目に合わせたくない

律

『…まぁ、お前ならそう言うと思ったよ』

律

『でも過去にあの二人が自由に過ごせなかったぶん、今は自由にさせてあげないか？』

蜩聖葵

それは…

俺は一息ついてあまり乗り気ではなかったが

蜩聖葵

…わかった…
まぁ、2人なら俺より動けるし…

そう答えた

歩斗

『おー！』

律

『まぁ、2人なら大丈夫だと思うよ』

歩斗

『あ、そーそー！
せーぎにいさーん！
この前僕と律宛に変な手紙が届いたんだよねー！』

蜩聖葵

変な手紙？…？

律

『あーあれかなんか手紙が届いたんだ』

律

『死のゲーム…
人狼ゲームのご案内ってね
開催するのは今から5年後らしいけど』

蜩聖葵

ご、5年後。
それで、それがどうかしたのか？

律

『あー、説明めんどくせぇからいいや！
んじゃもうようもおわっt…』

古寺優雅

『ちょ、アスカー！
飯は俺が作るから…！
ほんとに！ほんとに作らなくていいから…！
というか作るな！』

律の言葉を遮るようにまた、電話の向こうから声が聞こえた

蜩聖葵

この声…優雅か…

歩斗

『あ、アスカがご飯作ろうとしてる…』

古寺アスカ

『大丈夫だって優兄！
いつも優兄に作ってもらってるから
今日は私が作るよ！』

律

『…なぁ聖葵、お前アスカの料理食べたことある？』

蜩聖葵

…もちろんだ
この世のものとは思えないほどの不味さだよな…

律

『そうそう…
甘いもんは上手いのに…
なんでなんだ…』

歩斗

『優雅は甘いものが苦手だからアスカの甘いものも不味く感じるらしいよー』

蜩聖葵

…大変そう…だな

律

『お前の弟と妹なんだけど…』

蜩聖葵

すいません、遅くなりました…

燕真琴

やーやー！蜩っち！
遅かったっすね

蜩聖葵

ちょっと色々…
最後のあれがなかったらすぐ終わってたんだけどな

レイト

な、なにかあったんですか…？

蜩聖葵

料理が…いや、なんでもない

レイト

…？

蜩聖葵

それよりレイト、もう頼んだものも全部食べたし
そろそろ移動しないか？

レイト

そ、そうですね…！

マリア

なら私達もそろそろ行きましょうか

燕真琴

そっすね〜

燕課長と別れた俺たちはそのままレイトの家に行くことにした

蜩聖葵

…ひっろ……

外見からかなりのデカさだったが、家の中に入りまずは玄関の広さに驚いた

少なくとも俺の家の寝室くらいはある

レイト

ど、どうぞ上がってください…

蜩聖葵

お、お邪魔します……

蜩聖葵

やけに広い家だな…
誰と住んでるんだ？

レイト

僕と…もう1人…

蜩聖葵

2人だけなのか…？

レイト

う、うん…

蜩聖葵

どうしたらこんなでかい家に2人ですむんだよ…

レイト

(これは兄さんが気分で買った家なんだよな…)

レイト

そ、それより聖葵さんって戦争のオペレーターなんですよね…？
テレビで何とか見たことあるけど…

蜩聖葵

あぁ、そうだなそれがどうした？

レイト

あ、あの…なら結構動ける感じ…ですか？

蜩聖葵

うーん…俺は基本はサポートだから他の奴らほどではないがまぁ、少しなら

レイト

な、なら僕と少し手合わせをお願いできませんか…？

蜩聖葵

て、手合わせ…？
なんでまた急に…

レイト

えっと…
(新薬の実験なんて言えないもんな…)

レイト

ぼ、僕将来プロレスラーになるのが夢なので…！

蜩聖葵

…は、はぁ……

レイト

(や、やっぱおかしいよね…
こんなひょろひょろな体で…)

蜩聖葵

まぁ…そういうことなら別にいいが…

レイト

あ、ありがとうございます…！
じゃあこっちです…！

レイトについて行くと道場のような部屋に来た

レイト

ここでやりましょう

蜩聖葵

そういえば俺は基本銃を扱って戦うから
あんまり役に立たないとおもうぞ？

レイト

別に大丈夫
全く動けない訳では無いんですよね？

蜩聖葵

うん…まぁ…

ここで俺はレイトに少し違和感を覚えた

蜩聖葵

なぁレイト
お前雰囲気がさっきより少し違くないか…？

レイト

そうですか？
それじゃあ早速始めましょう

始まるとレイトはまっさきに俺に迫ってきた蹴り技をかましてきたが俺は直ぐにそれを避けた

蜩聖葵

っ！
…意外と動けるんだな…

レイト

…

その後もレイトは何度も俺に迫ってきたが俺はそれを全て避けきった

レイト

避けてばっかですね

蜩聖葵

…避けるのは得意なんだよ

レイト

なるほど…反射神経あり…ﾎﾞｿｯ

レイト

それで、攻めてこないんですか？

蜩聖葵

いや…なんか悪いかなって…
それに…

蜩聖葵

(レイト意外と動くのが早いんだよな…)

レイト

別に攻めてもいいですよ
その方が僕も避ける練習ができるしね

蜩聖葵

そ、そうか…

俺は主に得意な足技をメインにレイトに攻めに行ったが殆ど避けられてしまった

レイト

(…なるほど、足技がメインか…
ならあの薬かな…
動きは反射神経もあって速いみたいだし…
うん、やっぱり今回の実験にちょうどいいかな…)

レイト

(僕よりは強いみたいだけどまだあっちからの技は3回くらいしか受けてないし
薬を使えばきっと僕はぼろ負けだよね)

レイト

聖葵さん、少し休憩しよう

蜩聖葵

あぁ、わかった

レイト

そこの角っ子に座ってて

俺は言われた通りに部屋の隅に座るとレイトは「飲み物を取ってきます」と部屋から出ていった

レイトの部屋

片手にコップを持ちながら植物や本が沢山ある自室の扉を開ける

レイト

あーいてて…

レイト

聖葵さんの蹴り、少ししかくらってないのに結構痛いな…
一撃が重いのかな

レイト

さて、僕はおじさんに頼まれた”相手を強くする薬”の準備をしないと

レイト

作り終わってあとは試すだけだから時間はかからないと思うけど…

僕は本棚の隣にあるスイッチを押す

すると本棚は「ガタンガタン」と左右に動き扉が姿を表した

僕は扉を開けて中に入る

中に入ると色々な薬品、実験道具、植物に実験用の動物壁一面には自分で書いた実験のメモが貼られている

棚は薬品で分けられていて貰ったものなどはだいたい一番端の棚と言っても薬品をくれるのは友人の零夜くんくらいだ

そう、ここは僕の実験部屋

怪盗の時に使う薬は殆どここで作っているしプライベートで薬を作る時も毎回ここで作っている

今回は用はないがこの部屋の奥にも小さな部屋がありそこにはたくさんのPCやらの機会が入っている

たまにゲームなどの運営から頼まれればチートを使ってるやつをハッキングで懲らしめたりもしている

レイト

さて…とっとと済ませちゃおう

僕は部屋の中にある冷蔵庫を開けた

中には作っといた薬や軽い食料、そして今日のために買っておいたスポーツドリンクが入っている

僕は冷蔵庫からスポーツドリンク棚から薬品を取り出し椅子に座った

レイト

よし…

レイト

ドリンクをコップに注いでっと…

レイト

それから相手を強くする薬を…うーん、3滴かな

レイト

薬を無臭にしといてよかった…
匂いがあるとバレるもんね

僕はガラス棒でドリンクと薬をよく混ぜると聖葵さんの元へ向かった

レイト

聖葵さん、お待たせしました…

蜩聖葵

あ、おかえり
遅かったな

レイト

ちょっと部屋が遠いので…

レイト

(本当はここから僕の部屋はそこまで遠くはないけどね…)

レイト

はいこれ、運動したしスポーツドリンクで良かったですか？

蜩聖葵

あぁ、大丈夫だ
助かる

俺は渡されたドリンクを片手で受け取った

俺はコップを口まで持っていくとゴクリとひとくち飲んだ

レイト

あの、出来たら今全部飲んで欲しいんですけど…

蜩聖葵

…？
わ、分かった

俺は言われた通りコップの中にあるスポーツドリンクを全て飲み干した

レイト

それじゃあさっきの続き
始めましょうか

蜩聖葵

了解

あれから数時間後

俺の体は自分でも驚くほど上手く動けていた

レイトも先程とは違いほとんどの攻撃を受けているようだった

レイト

うっ…

蜩聖葵

すまん、やりすぎたよな
大丈夫か？

レイト

大丈夫です

レイト

(すごい…成功だっ！
多分聖葵さんの元々の実力も合わさっているだろうけど
強さ的には真琴さん…いや、少し手を抜いているみたいだし
真琴さん以上かも…)

レイト

(次の怪盗の仕事の時に相手に注射で打てば
おじさんには丁度いい強さになる気がする…！)

蜩聖葵

どうした？
レイト…急に止まって…

レイト

あ、大丈夫です
あの、もっかいやりましょ…！

蜩聖葵

いいけ…うっ…！

レイト

…！

「いいけど」という言葉を遮るかのように自分の体に一瞬だけ痛みが走った

痛みは直ぐに終わったと思ったがその後体が痺れ力が入らなくなり俺はドサリとそこに倒れ込んだ

そして先程より何倍も強い痛みが体を襲った

蜩聖葵

なんだっ…これ…っ！

レイト

(あー、副作用か…)

レイト

聖葵さん症状はどんな感じ？

蜩聖葵

力が…入らん…
体が痺れて…とに…かく
身体中が痛い…

レイト

なるほど…

するとレイトはメモ帳を取りだすとボソボソを呟きながらメモを取り始めた

レイト

効果は抜群…
継続時間は2時間くらい…
副作用は…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

蜩聖葵

レイ…ト…？

レイト

ごめんね、聖葵さん

蜩聖葵

…は？

レイトはしゃがんで俺に顔を近ずけるとニッコリと笑った

レイト

実は聖葵さんには新薬の実験体になってもらったんだ

蜩聖葵

新薬…？

レイト

うん、僕薬を作るのが趣味で…
それで”相手を強くする薬”って言うのを作ってみたんだ

レイト

さっきのスポーツドリンクに薬を混ぜさせてもらったよ
言った通りに全部飲んでくれてありがとう聖葵さん

レイト

薬を飲んだあとの聖葵さん驚くほど強くなってて
僕自身もこんなに上手くいくとは思ってなかったから驚いたよ

蜩聖葵

…お前っ

自分の体がよく動いたのはきっとレイトの薬のせいなのだろうもっと早く気づけばよかった

レイト

体の痛みとかは全部副作用
ごめんね聖葵さん
副作用を治す薬はまだ作れてないんです

レイト

とりあえず時間が経てば治ると思うよそれじゃあ

レイト

おやすみ…

するとレイトから「プシュー」と音を出しながら白い煙が立ち上がった

俺は煙を吸わないように手で鼻と口を抑えたが少し吸ってしまったのか物凄い眠気が自分を襲った

俺は金輪際レイトから飲食を勧められても貰わないことを誓いながら眠りに落ちた＿

うーんよくわからなくなった

どうも餘ちゃんです

蜩聖葵

誰だよ

餘ツです

蜩聖葵

いや、誰だよ

うわぁー、酷いなー聖葵

えーと、とりあえず聖葵のストーリー完結です

途中らむね💊が募集してた参加型の人狼ゲームの伏線って言うのかな？それが出てきたね

まぁ、らむねちゃんが今頑張って書いてるっぽいのでなんかうん←？

今回途中に出てきた相手を強くする薬ってのは

銀茶さんのこのストーリーの最終話でレイトが作ってくれと頼まれてますね

レイトもこの参加型のキャラです()

こっちも面白いから見ろよな！←

えーと、本当はこの話の中で戦争の話で出てきた真琴さんが本社にいた頃の集合写真(？)を描いて載っけようとしたんです

でも勝手に描くのもあれだし集合描くの苦手だし気力がなかったので辞めました←

蜩聖葵

そもそも描けるほどの画力がないだろ

その通りです…()

あ、ついでと言ってはなんだけど22日聖葵が誕生日なんでイラストを←

トレス使用ですスクショとかまぁとにかく色々禁止←

聖葵と一緒にいるのはお父さんとでも思っといて()

本当はもう一個あるんですけどこれ以上やると雑談とイラスト紹介になりそうなので本垢で！←

蜩聖葵

というかあとがきが長い

ごんなさい

蜩聖葵

早く終わらせろ

はい()

これで蜩聖葵のafterstoryは以上になりますここまで見てくれてありがとうございました！

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この作品はいかがでしたか？

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めっちゃ面白かった！書いてくれてありがとう(*´꒳`*) こうやって自分の作ったお話が広がっていくのすごく嬉しい(*´∇｀*)

レイトくん地味に危ない事してらっしゃいますね:(；ﾞﾟ'ωﾟ'): 面白かった！✌︎('ω'✌︎ )

あまつ。

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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第12話 - 【Afterstory】蜩聖葵 #後編

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