昨日のことを頭痛のする頭の中で 思い出していた。
悠佑
悠佑
あれからもう帰るからな!と言って 急いで帰ってきたとこまでは良かった
悠佑
唸りながら手を額に当てる。 ーー普段よりも熱い その事実が、 風邪であることを確信へと導いた
悠佑
ちょっとした気晴らし程度に 海に入ったが結果的に精神面を 悪化させてしまった。
悠佑
誰とも会いたくない、何も見たくない そんな風になってしまったから、 ここへと足を運んだというのに。
悠佑
悠佑
悠佑
この家には俺一人しかいないため、 誰も風邪の面倒など、見てくれない
悠佑
俺は立ち上がることすら諦めて、 ベッドの中でうずくまった。
悠佑
そうして必死に寝ようと努力する。 けれど体がこんな状態では、精神も 一緒にやられているのは明白であった
悠佑
独りでいいと言ったのは自分である。 それなのに、人を求めてる自分がいる
悠佑
先日に、友達になった彼の名前を呼ぶ 来る確率は0に近いがそれでも、 縋ってしまいたくなった。
コンコンッ
悠佑
窓を叩く音が聞こえてきた。 まさか、と思い、窓の方へ視線を 向けると
りうら
そこには眩しいくらいの笑顔を向ける りうらが立っていた。
悠佑
彼は人魚であったはずだ。 この家が海に近いとはいえ、陸にある なぜ、ここに立っていられるのだろう
りうら
りうら
悠佑
布団を被り重い身体を引き摺りながら 窓へ近づいて鍵を開けた。
りうら
悠佑
りうら
悠佑
言われた通り、ベッドの上へと戻る。 また熱が上がってきたせいだろうか、 なんだかふわふわした気分だ。
りうら
悠佑
りうらがか?コイツできるのか? 面倒みる…看病ってことなんだよな? と、働かない頭を使い考える。
りうら
どうやら顔に出ていたみたいだ。
りうら
悠佑
もうツッコミをする気力もないため その言葉を肯定した。
りうら
そういってゆったりとした手つきで 頭を撫でられる。
悠佑
自分でもわからないが、なぜか酷く 安心してしまった。
悠佑
だんだんと意識がまどろんできた。 こんなに暖かいだなんて思っても なかったからかもしれない。
りうら
その言葉を最後に俺の意識は 暗闇へと堕ちていった。
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