強い体が嫌いだった。
みんな怖がって, 近寄ってこないから。
釣り上がった目が嫌いだった。
みんなに,俺から 睨まれてるって 勘違いされるから。
だから
フードを深くかぶって
顔が見えないようにした
__
ぁ…すみません…ッ
zm
…
でも無駄だった
俺はいつも無駄だ
__
…殺さ,ないでくれ…ッ
ちがう
俺はただ
友達が欲しかっただけ
…なのに
____
shp
…ゾムさん
shp
大丈夫すか…,?
zm
…ぁ
気が付くと
周りには沢山の死体
全身血塗れになっていた
shp
戦争…終わりましたよ
zm
…勝った?
shp
勿論
zm
…なんや
__
……ッ
「__パン」
zm
まだ生きてたんか
ごめんな,でも
zm
…俺だって,好きで強く生まれた訳じゃないんやで
shp
…ゾムさん?
zm
あ,先行っといて
shp
はい
zm
…ごめんやけど
zm
俺がここに居るには
zm
殺すしかないから。
zm
…って
zm
もう聞こえてないか。
____
___数週間後,会議室
zm
…は?
zm
何が?
朝起きて突然呼び 出されたかと思えば
この国の総統が
グルッペンが
怒った顔で俺に
gr
『何故こんなことをした』
と。
zm
だから何がって聞いてんねん
聞けば
昨日俺と手合わせした奴が
今だに意識が戻らないらしい
gr
彼奴は時期幹部だ
zm
…
…あ
胸騒ぎがする
俺は
また
ガタン
shp
…ッゾムさん
また,無駄だったかもしれない
shp
どうしてくれるんですか…ッ
時期幹部って
gr
名前は___
確かショッピの同僚だった
gr
『チーノ』
嗚呼
俺はいつも無駄だ。







