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アナウンス
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桐谷遥
白石杏
ここはどこなんだろう…
白石杏
杏が…震えてる…
そうだよね…こんな状況…怖い…よね
桐谷遥
白石杏
杏がいつもみたいに明るくこっちを向く
桐谷遥
白石杏
白石杏
桐谷遥
私が杏、どちらかしか生き残れないんだ
杏を死なす訳にはいかないけど…
白石杏
桐谷遥
白石杏
桐谷遥
桐谷遥
私は…
桐谷遥
白石杏
私達の泣き声と嗚咽が終わるのはそこから数分後の事だった。
白石杏
どっちかが死なないといけない…？
でもこんな事ある訳が…ゆめ…ゆめなの？
桐谷遥
白石杏
そっか、遥にはみのりがいるんだ
待ってくれてる人が…
杏ちゃんっ！
白石杏
こはねに会いたい
こはねもこのトーナメント表にいた
もし私が勝ったとしたら、次の対戦相手はみのりか志歩、こはね
もしここで遥が勝ってこはねが次の対戦相手だったら
…きっとこはねは負けてしまう
もしそんな事になるならせめて…
白石杏
白石杏
桐谷遥
みのりに会いたい
みのりだけじゃない、モアジャンのみんなにも
白石杏
もしかして杏、こはねのこと考えてるのかな
そっか、次の相手…もしかしたらこはねなんだ…
それにみのりの可能性もあるんだ…
桐谷遥
白石杏
桐谷遥
白石杏
白石杏
桐谷遥
白石杏
桐谷遥
桐谷遥
桐谷遥
桐谷遥
白石杏
白石杏
白石杏
白石杏
白石杏
桐谷遥
白石杏
桐谷遥
杏と勝負なんて…何時ぶりだろう
私はみのりも、みのりの友達も殺したくなんかない。
でも、誰かに殺させるのもやだ
…こんな我儘、私らしくないかも…
桐谷遥
白石杏
白石杏
桐谷遥
もう杏に何回も刺されてる
肩も腕も足も…痛い
白石杏
桐谷遥
白石杏
桐谷遥
杏とこんな事したくない
白石杏
桐谷遥
杏にあんな顔させたくない
桐谷遥
私、なんで杏にナイフなんか向けてるんだろ…
こんな事…
白石杏
桐谷遥
杏がこっちに走ってくる
杏はずっと刺してきてる
でもいつも急所じゃない場所
私はなにも抵抗してないのに
白石杏
また肩狙ってる
杏にこれ以上無理させたくないな
桐谷遥
少し背伸びをしてみると
ナイフが刺さる場所は肩じゃなくて私の左胸になって
白石杏
グサッ！！！！
桐谷遥
もともと走っていたからか、勢いよく心臓を貫通した。
杏の手の感触が伝わるくらいまで…深くそれは刺さった
桐谷遥
アナウンス
白石杏
白石杏
白石杏
もう動かない「それ」に、私はずっと謝り続ける
今でも残り続けている
遥の鼓動がどんどん小さくなっていく、あの感触が…
白石杏
アナウンス
白石杏
そこで意識が途切れた
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