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SCPをのんびりご紹介〜❗️

第39話 - SCP-916-JP スワンプマン

2020年09月28日

#SCP

#解説

銀茶　🌙💙🍵/御茶民

玲

さーって、前回の次回予告通り今回からは三連続ぐらいリクエストいただいてるのをいってみよう

miya

お応えできない分があってごめんなさい！

玲

とりあえず、今回のリクエストはモノクマーズさんからいただいているリクエストだ

miya

いつもありがとうございます！

玲

というわけで今回紹介するSCPは
SCP-916-JP スワンプマン

玲

オブジェクトクラスはKeterだ

miya

何とかマンって聞くとヒーローをイメージするけど、そんな感じ？

玲

んー、世界を救うヒーローとは真逆のような存在だな…

miya

悪役ってこと？

玲

本人は世界征服だとか考えてないだろうし、そうとも言えないな。
まぁとりあえず解説していこう

玲

SCP-916-JPは日本人男性に見える人型存在だ

玲

新潟県妙高市の交通事故でA氏（仮称）が死亡した
しかし、その二時間後A氏を名乗る男性が山形県山形市の交番に保護を求めた事で財団に発見された

玲

A氏の遺体が存在しているにも関わらず、山形市に現れた男性はA氏とDNA、身体的特徴、所持品が完全に一致した。
記憶に関しては、自身にぶつかりそうになったトラックを目撃した部分まで持っていて、衝突の瞬間は記憶になく、突然池の中に移動したと証言している

miya

んー？どういうこと？

玲

まぁこの説明だとそうなるわな

玲

このA氏がSCP-916-JPで、異常性が発現してこの事案が発生したってことなんだが

玲

異常性の発現条件ってのがSCP-916-JPの死亡になっている

玲

その異常性の内容はSCP-916-JPが死亡すると、離れた地点の同体積の固体又は液体が消費されて生前のSCP-916-JPと同一個体が発生する

玲

消費される物質に関わらず同一の組成である事が判明していて。
SCP-916-JPは、所持品を含み問題無く生存していた直近の状態で発生する

miya

えーっと、つまり？

玲

まぁ噛み砕いて言えば、死んだら別の場所で持ち物とかそのままで死ぬ前の状態で復活する、だな

miya

あー、なるほど

玲

身体構造にも何の異常は見られず他の異常性もないのが確認されている

玲

発見当初、SCP-916-JPは死亡したA氏と同一存在である事が確認され
その後の周辺調査において他に異常性が確認されず、有益な情報も得られなかった事からAnomalousアイテムに分類された

miya

確かSCP未満の存在のことだっけ？

玲

そうだな、死んでもどっか違う場所で復活するだけの無害な存在って思われての分類だったんだろな

miya

あれ？でも最初にオブジェクトクラスはKeterって言ってなかった？

玲

その後の実験なんかで改めて分類されたんだ

玲

ここからは実験記録を紹介する

miya

ちょっとまった

玲

何だ？

miya

死んだら復活する以外普通の人なのよね？

miya

つまり実験って…

玲

あぁ、想像通りSCP-916-JPを殺すことだな

miya

流石にそれは酷すぎない？

玲

まぁ人道から外れてると思うが仕方ない

玲

財団関連でよく言われる言葉を言えば『財団は冷酷だが残酷ではない』だな

miya

それもどうかと思うけど…

玲

まぁとりあえず話を進めよう

玲

実験記録004 — 日付2007/09/16

対象: AO-916-JP-MTYTKLR（SCP-916-JP分類前の名前)

目的: AO-916-JP-MTYTKLRが死亡した際に何が起こるかの調査。

実施方法: 追跡装置を体内に埋め込んだ上で麻酔に掛け、安楽死させる。

玲

対象の死亡が異常性の原因と考えられ、上記の実験が実施された。
対象の死亡が確認された後、20km離れた山中から追跡装置の信号をキャッチ。現場に急行した所、昏睡状態のAO-916-JP-MTYTKLRと同一組成の存在を発見。
この時、近くの樹木の一部が対象と同体積消失している事も確認された。
発見から八分後、再度死亡を確認。

玲

そして、対象に取り付けた追跡装置と同一の信号を日本海沖230km地点から受信した。
山中に残された死体の体内からは安楽死に用いた薬物が検出され、この残留薬物が対象の死亡原因である事が判明した

玲

その後財団が新たな個体を回収し、解毒作業を成功させるまでに五度の復活と死亡を発生をもたらしてしまった
2007/09/16: 上記の事件を受けて、AO-916-JP-MTYTKLRはオブジェクトクラス未定のSCP-916-JPに認定された

miya

安楽死だったのがせめてもの救いね…

玲

実験記録005 — 日付2007/09/23

対象: SCP-916-JP

目的: SCP-916-JPが生前のどの時点の状態で発生するのかを調査する。同時に、接触している生命体も複製するのか確認を行う。

実施方法: 胆嚢、腎臓の一つを摘出。腸内に、生きた人回虫を収めた不溶性カプセルを残す。
覚醒した対象には記録装置を付けた腕輪を装着させ、ポメラニアンを抱かせた状態で対象に気付かれないように終了処理。
使用する生物には追跡装置を埋め込み、雄のみを用いる事とする。

玲

結果: 対象の頭部を狙撃後、兵庫県摩耶山中の民家にSCP-916-JPが発生。
発生場所からは対象及び人回虫に埋め込んだ追跡装置の信号が確認されるも、ポメラニアンの信号は確認されず。
確保後の調査により、対象は胆嚢、腎臓の一つが摘出されている状態である事が判明した。

玲

対象の腕輪は財団が装着させた物と一致した。
腕輪の記録装置には、着弾二秒前に突然民家へと移動している対象の姿が映し出されており、抱かれていたポメラニアンの姿は映像が民家へと切り替わる際に消失していた。

玲

摘出していた胆嚢と腎臓は対象の体内に戻され、人回虫を収めたカプセルは回収された。

玲

分析: SCP-916-JPは“完全”な状態で復活するものではないという事が確認。
装着物の複製は生物にまで及びましたが、何処どこまでを装着物とみなされるのかは不明。

玲

補遺: 実験後、この民家に住む男性が行方不明となっている。
その後一年間民家を監視するも異常は確認されなかった。

miya

これは酷いわね…