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未遂で終わることを願う
おっとぉ〜日帝さんがこの話を聞いていてソ連に言ってて欲しい
続きが楽しみすぎて授業中しか寝れない!!
⚠️ATTENTION⚠️ ※☭×卍 ※ ♛ ×卍描写あり ※旧国有り ※政治的意図無し
⚠︎政治的意図無し⚠︎ 戦争賛美✕ 一部史実が含まれますが、 諸説あります ご容赦ください
𝑳𝑬𝑻'𝑺 𝑮𝑶________
ある日……
ナチス
ソ連
二人は些細なことから口論に発展していた
ナチス
ナチス
どうやらつまみに どの酒を合わせるかで揉めているらしい
ソ連
ソ連
ソ連
強めな口調でソ連はナチスを 捲し立てていく
ソ連
あんな苦いサイダーの 何がいいんだよ!!?
ナチス
これには傷ついた表情を見せるナチス
ソ連
ナチスの悲しげな表情に ソ連の良心が抉られる
ソ連
ソ連
ナチス
ナチス
俯いたナチスの口角が不気味に上がった
ナチス
微かに空いた口から怒りを内包した 声が漏れ出してくる
ナチスの堪忍袋の緒は、 ソ連の先程の言葉で完全に切れていた
ナチス
ナチス
社会主義国家にはなぁ!!?
ソ連
ソ連は、自身とナチスとの イデオロギーの対立を ずっと気にかけていた
「思想の違いが、自分達を 隔ててしまうのではないか」
それだけが唯一ソ連が恐れていた事だった
その地雷を、ナチスは見事なまでに 踏み抜いてしまったのだった
ソ連
ソ連
珍しく声を荒らげる ナチスに驚くと同時に、 怒りが込み上げてくる
ナチス
ナチス
ソ連の言葉にハッと我に返る
ナチス
ソ連
ナチス
謝罪しようとするも、 ソ連に遮られてしまった
ソ連
ソ連
ソ連
ギイィィ……パタンッ……
そう言って、ソ連は部屋を 出て行ってしまった
ナチス
ソ連に伸ばしたやりようの無い手が 空をさまよう
ナチス
チラリと時計を見やると、 既に枢軸国の会議の時間が差し迫っていた
ナチス
ナチス
そう呟いて、ナチスは身支度に 取り掛かった
羽織っていたワイシャツのボタンをとめ、ネクタイを慣れた手つきで締める
……とナチスの目にあるものが留まった
ナチス
ナチス
そう言って手に取ったそれを ネクタイにつけてみる
ナチス
ナチス
そんな感傷に浸っていると、 無情にも時計は 会議開始直前を指していた
ナチス
そのまま慌ててジャケットを掴むと一呼吸
ナチス
大きなため息をついて、 仕方なしに急いで ナチスは会議に向かった
枢軸国会議室
ナチス
イタ王
日帝
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ナチス
日帝
いつも通り会議を終わらせ、 帰り支度を始める
すると……
イタ王
ナチス
おずおずとイタリア王国が話しかけてきた
イタ王
イタ王
ナチス
予想外の謝罪に困惑の色を見せるナチス
イタ王
ナチス
イタ王
グラスをあおる仕草をして、それとなく ナチスを飲みに誘うイタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
ナチス
ナチスは警戒の色をみせる
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
今朝の出来事が脳裏に蘇ってくる
ナチス
ナチス
ナチス
先程の謝罪に誠意を見出したことと
ソ連へのちょっとした 仕返しの気持ちも込めて
ナチスはイタ王の誘いを 受け入れてしまった
イタ王
イタ王
パッとイタ王の顔が明るくなる
ナチス
ナチス
イタ王
ナチス
……この時の油断したナチスは
イタ王の不敵な笑みに 気づくことが出来ないでいた
日帝
その夜
イタ王宅
イタ王
ナチス
カチン、とガラスの甲高く快い音が響く
ナチス
ナチス
一口飲んだだけでもわかる程の ワインの美味しさ
芳醇な葡萄の香りが 鼻をぬけていくのが心地良い
イタ王
あまりの美味しさにナチスが 目を丸くしていると、 イタ王が自慢気にそう言った
ナチス
ナチス
部屋を見渡すと、コレクションだと 言わんばかりに大量のワインボトルが 陳列されている
イタ王
そう言ってイタ王もワインをあおった
イタ王
ナチス
こうしていると和やかで 楽しい気分になってくる
そんなことを呑気にナチスは考えていた
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
今朝の一件と重なり思わず言葉が詰まる
ナチス
イタ王
イタ王
酒好き同士、 イタ王が食い気味に答えた
ナチス
ナチス
ナチスとしてもビールに興味を 持って貰えると嬉しい
ふっ、とナチスの表情が緩んだのを、 イタ王は見逃さなかった
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
心の内を見透かされたようで、 ナチスの表情が一瞬固まる
ナチス
諦めたようにふっと視線を外すナチス
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
ナチス
疲れの溜まった夜だったからか、 はたまた酒の魔力なのか、
気づけばナチスは今朝の出来事を 全てイタ王に打ち明けていた
ナチス
イタ王
ここまでイタ王は口を挟まず、 ただ頷いてナチスの話を 聞いてくれていた
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
酒が回って気分が良くなってきたナチスは
そうかそうかとさらに酒をあおる
ナチス
ナチス
ナチス
ナチスの口からぽろぽろと ソ連の愚痴が零れる
イタ王
ナチス
イタ王
その愚痴をうんうんと 全肯定するイタ王だった
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
みるとナチスは机に突っ伏して すぅすぅと気持ち良さそうに 寝息を立てている
ナチスは完全に酒に飲まれていた
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
そう呟くイタ王の視線の先には
おびただしい数のワインボトルに 隠れるように置かれた
睡眠薬の瓶があった
イタ王
いい夜にしようね
To Be Continued…