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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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前回までのあらすじ

明人は美香に告白をした公園に連れて行く。

美香記憶を失ったままだが、明人と手を繋ぐと

何か暖かい気持ちになるのであった。

明人

ん...ここは

美香

おはようございます

美香

そのまま寝ちゃってたみたいですよ

明人

え!?あっ

明人

寝ちゃってたのか...

明人

ヘックション

美香

やっぱり...風邪引いちゃったみたいですね

美香

大丈夫ですか?

美香は明人の背中をさすった

明人

(美香...)

明人

懐かしいなぁ〜

明人

美香ね、僕が風邪を引く度家に来てくれて

明人

お粥作ってくれたり、背中さすってくれたり寝る時間削ってまで看病してくれてたんだよ?

美香

そ、そうなんですね...

美香

(だめ...やっぱり思い出せない)

明人

(思い出せないか...)

1週間後

病院の先生

ようやく退院だね

病院の先生

美香さん、体調はもう大丈夫かな?

美香

はい、お陰様で...

美香

お世話になりました

明人

先生ありがとうございました

明人

先生は美香の命を救ってくれた恩人です

病院の先生

大変だとは思うが、身体に気をつけて美香さんのこと守ってあげてね

明人

はい...!

明人

ありがとうございました

明人

退院できてよかったね...

美香

ええ

美香

えっと...

美香

(そっと手を繋いでくれた...)

明人

これから時間ある?

明人

僕の家寄ってかない?

明人

僕の母さんも美香のことすんごく心配してたし

美香

私...明人さんのお母さんのことも忘れてしまって...

美香

迷惑かけてしまわないですか?

明人

そんなの全くないから!

明人

後...徐々にでいいから明人って呼び捨てで呼んで欲しい...

明人

タメ口でいいからね!

美香

は、はい...

明人

ただいま〜

明人の母

あら明人おかえり

明人の母

あっ!美香さん!

明人の母

体調はもう大丈夫!?

明人の母

本当に退院できてよかったわ〜

美香

え、えっと...

明人

あ、母さんには言ってなかったっけ

明人

美香身体の調子とかは大丈夫なんだけど

明人

記憶を失ってしまって...

明人

僕のことももちろん母さんのことも覚えていないんだ

明人の母

え...ほんとに...?

明人

でも!大丈夫!

明人

記憶を失ってしまっても美香は美香だから!

明人

いつも通りに接してね母さん

美香

申し訳ございません...

明人の母

そんな...謝らないで

明人の母

せっかくだし夕飯も食べていかない?美香さん

明人

美香、そうしよ!

美香

あ、ではお言葉に甘えて...

明人の母

出来るまで明人の部屋でゆっくりしてて!

美香

明人...さんのお母さんにまで迷惑をかけてしまって...

美香

本当に申し訳ないです

明人

美香!

明人

(勢い余って肩にドンってしてしまった....)

明人

僕も母さんも1ミリも迷惑だなんて思ってない

明人

そりゃ...記憶は取り戻して欲しいけど...

明人

美香のペースで、またゆっくり思い出作っていこう!

美香

(なんて真剣な眼差し...)

美香

ありがとう...

明人

(やっと「ございます」が抜けた!)

明人

美香が初めて僕の家に来たのは...

明人

告白してから2.3日後だったかな〜

明人

その時母さんも留守で、

明人

まだ付き合いたてってのもあって何時間かシーンてしてたけど

明人

美香は急にくすって笑ったんだ

美香が初めて明人の家に来た時

明人

(どーしよ...)

明人

(緊張しすぎて...)

明人

(何したらいいかわからん...)

明人

(やばい...この沈黙...)

美香

...

美香

くっ、うふふ笑

明人

えっ?

美香

いや〜明人ったらすごい固くなっちゃって

美香

可愛いなぁ〜って笑

明人

えっそ、そうかな〜笑

明人

(笑った顔可愛すぎる...)

明人

な、な、な、なぁ美香

美香

ん?何、明人

明人

こ、こ、こっち向いて!

美香

(急にキス!?)

美香

(ぎこちないけど...)

美香

(今...幸せ...)

明人

(くぅ〜やってしまった〜)

明人

み、美香大好き!!!

美香

あはははは笑

美香

ほんと明人って可愛い〜

明人

(あの時ここで...すんごくぎこちないキスしたんだよね...)

明人

(さすがに記憶を失ってしまった美香に急にすることはできない!)

明人

あの時の笑顔本当に可愛くて...

美香

(この人は本当に私のことを心の底から思ってくれているんだわ...)

美香

(思い出したい...)

美香

ね、ねぇ、明人...くん

明人

(おおっ呼び捨てじゃないけど、くんに変わってる!)

明人

なんだい?美香

美香

私、思い出したい

美香

あなたのことも家族のことも

美香

全部思い出したい

美香

私を色んな所に連れて行ってくれないかな...?

明人

もちろん!

明人

でも、あんまり無理しなでね

明人

すぐに思い出そうなんてしなくていいし

明人

たとえ思い出せなくても思い出を作ることはいくらでも出来るから!

美香

うん!ありがとうね!明人...

明人

(やっと呼び捨てで読んでくれた!)

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