終末

ワンク 話ぐっちゃぐちゃ 弟×兄(派生なし、咲希ちゃんいない) 両親捏造 少し虐待っぽいかも 死ネタ

数日後

ー　別の日　ー

──がしゃんっ！

…ガチャッ

ー　また別の日　ー

次の日

───！─！！───、──！！！

……それからは、何も聞こえなかった──何も、聞きたくなかった。

意識を保っているのかも分からない状況で、それでもずっと心に残っていたのは真っ黒な嫉妬だったと思う。

どうしてオレはここまで人を不幸にするんだろう。

どうしてオレは類と違って何も出来ないんだろう。

どうしてオレは兄のはずなのに弟なんかに頼っているんだろう。

どうしてオレは、

どうして

どうして、

なんで

なんで、類ばかり

ばたんっ

オレなんて、

――死んでしまえばいいのに

ー　数日後　ー

地獄から一刻も早く逃れたくて、

僕らは本来あと少しで門限のはずが、家の逆方向へと歩み始めた。

夜の海は綺麗だった。

でもそれ以上に、隣の彼の横顔が綺麗で、儚くて、美しかった。

冷たい海は僕達に容赦なかったが、そんなのすら気にならない僕達は先へと進む。

繋いでいた手の温度はどんどん下がってきているし、水面はもう少しで足がつかなくなりそうな程に上昇している。それでも僕らは止まらなかった。

僕も愛してる、そう言いたかったが水中じゃそれも不可能なようだ。

代わりのつもりに口に触れるだけのキスをしてやると、兄さんは幸せそうに笑ってくれる。

──嗚呼、最後に見る光景がこれでよかったな

僕は久しぶりに、心の底から幸せだと思えた。

End

なんかこれはうーん 話の流れ最悪すぎてボツなんですけど一応上げます