奏
すみません
杏奈
はーい!
杏奈
あれ?奏さん?
杏奈
考え直すってこの間仰ってましたよね!
奏
うん
奏
考え直してみたけどやっぱり買うよ
杏奈
え?買うんですか?
奏
彼女以外考えられないんだ。
奏
彼女と一緒にいたい
奏
無理、かな?、
杏奈
お売りすることはできますけど、、
杏奈
それだと奏さんが、、、
美星乃
いいじゃない。
美星乃
売ってあげる
杏奈
いいんですか?美星乃さん
美星乃
ええ
美星乃
この商品のことを知った上で欲しいんでしょう?
奏
はい。
美星乃
ならいいわよ
美星乃
どうぞ
杏奈
お代はどうするんですか?
美星乃
お代は
美星乃
あなたの寿命の半分よ
杏奈
えっ!半分も?
美星乃
そのぐらい覚悟がないと売れないわ
美星乃
とても危険なのよ?
奏
わかりました。
杏奈
本当にいいんですか?
奏
うん。決めたことだから
美星乃
わかったわ。
奏
体調どう?
愛夏
まあまあ、、かな
奏
そっか!
奏
あ!りんご食べる?
愛夏
ふふ、奏は昔からりんご好きだよね
奏
シャキシャキしてるりんごが好きなんだ
奏
愛夏は?
愛夏
私は焼きリンゴー
愛夏
ちょっとクタクタのりんごが好き
奏
愛夏も昔から変わんないなー笑
愛夏
あはは
愛夏
けほけほ、
奏
心臓、やっぱり悪くなってるのか?
愛夏
うん、だんだん悪くなってるのが自分でも分かるくらいだよ笑
奏
そっか、
愛夏
やっぱり死ぬの怖いなー笑
奏
、、、これ一緒に食べない?
愛夏
ん?クッキー?
愛夏
なに急に笑
奏
いや、一緒に食べたくて買ってたんだ
愛夏
1個だよ?
奏
2人で半分にして食べよう
愛夏
ふふ、小さい頃を思い出すね
愛夏
よく半分こして食べたよねー
奏
はは、だな!
食べ終わる
奏
美味しかったね
愛夏
そうだね!
奏
これからは行きたいところにいっぱい行こう!
愛夏
死ぬみたいな言い方しないでよ笑
奏
いや!そういう事じゃなくて、、
愛夏
わかってるよ笑
愛夏
私も色んなところに行きたい!
愛夏
連れてってよ!奏!
それから僕達は色んなところに行った
昔懐かしい場所も行ったことのない新しい街も
会いたい人にもあった
愛夏の余命1日前
奏
愛夏来たよ
愛夏
げほげほ、、、
愛夏
来てくれてありがとう、奏
奏
今日はずっとここにいるから安心して
愛夏
今まで色んなところに連れてってくれてありがとう
奏
急にどうしたんだよ笑
愛夏
急にお礼言いたくなったの!
愛夏
別にいいでしょー!笑
奏
うん、
奏
僕もお礼言うよ
奏
ありがとう、愛夏
愛夏
ふふ、いーえ!
そして僕達は今まで行った場所
会った人
様々な話をした
愛夏
もう夜だね
奏
そうだね
愛夏
帰らないの?
奏
今日は一緒に居たいんだ
愛夏
そっか、、、
愛夏
げほげほ、、
奏
大丈夫?
愛夏
うん。
奏
愛夏
奏
俺と結婚してください
愛夏
嬉しい。ありがとう。
愛夏
私でよければ
奏
これ付けてよ
愛夏
指輪?
愛夏
とっても綺麗
奏
愛夏
奏
愛してる
愛夏
私も愛してる
数日後
杏奈
愛夏さんと奏さんこの間亡くなったそうです。
美星乃
あらあら、そうなの
杏奈
興味ないんですか?
美星乃
いえ、楽しませてもらったわ
美星乃
素敵な恋じゃない
美星乃
たとえ彼がどんな選択をしても彼女が亡くなる事実はかわらなかった
美星乃
彼は彼女が亡くなってしまうとわかっていてそれでも彼女と生涯を共にしたいと思った結果がこれだったんじゃないかしら
美星乃
きっと天国で幸せに暮らしてるわよ
杏奈
そうだといいですね
私は知っている
美星乃さんが水晶を見て微笑んでいたことを