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不穏な友情

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不穏な友情

1 - 不穏な友情

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2025年04月28日

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放課後 僕たちはいつもの公園に集まった。 今日は少し肌寒くて 風が冷たいけど それでもみんなで過ごす時間は楽しい。

百合

今日はちょっと寒いね。

百合はコートの袖を引っ張りながら、周りを見渡す。

そういえば、最近よく集まるよね。

この時間なんだか落ち着く

蓮はいつも通り冷静に言って 少し微笑む。 彼女は普段からこんな風に 落ち着いているから 僕たちも安心して遊べる。

青木

そうだな

青木

ここなら何も考えずに済むし

青木は普段から元気いっぱいで みんなの中心にいるような存在だ。 だがその日 蓮は少し違和感を感じていた。

ねぇ青木

青木

んぁ?

最近なんか変じゃない?

青木

は?

蓮は青木の顔をじっと見つめる。 青木は一瞬目をそらす。 その動きに蓮は違和感を覚える。

なんか目付きが違うし

話しててもおかしい気がする。

青木

お前どうしたんだよ急に

百合がすかさず蓮を止める

百合

れ、蓮ちゃん…ちょっと落ち着いてよ

百合

青木くんだってそんなつもりないと思うよ?

でもさ、なんか…

その言葉に僕は違和感を覚える。 蓮は普段から冷静でこんな風に 何かを感じることはあまりない。 でも今日は何かが違った。

目合わないし、反応遅いよ

青木くん、なにか隠してるんじゃないの?

青木は一瞬言葉を失い目を泳がせる。 普段ならこんなことで 動揺しないはずなのに 今日は何かが違った。

青木

るせぇな、お前に何隠すってんだよ

その言葉に百合が顔を曇らせる

百合

2人とも落ち着いよ…

でも青木の表情はどこか冷たく ぎこちなく見えた。 まるで何かを装っているように。 その後も蓮は青木の様子をじっと 見ていた。 青木は変わらず 元気そうに振る舞っていたけれど 蓮はどうしても納得できなかった。 その夜蓮はひとりで考えていた。 青木のことが気になって仕方がなかった。

なんであそこまで目を合わせてくれなかったんだろ…。

変わったのは青木じゃないかもしれない。

でも、あの反応…

その日の夜 青木の家に行ってみることにした。 何かが解決する気がしたからだ。 電話しても出ないし 何となく気になっていた。

次の日僕たちはいつも通り 公園に集まったが 青木の様子が少し変だった。 最初は普通だったのにだんだんと。 表情が硬くなって 目を合わせようともしない。

ねぇ青木くん

昨日の事覚えてる?

青木は黙って首を横に振った

青木

覚えてない

その言葉を聞いて 蓮はますます不安になった。

昨日ホントに変だったけど
ホントに隠してる事とかない?

その時、青木が急に立ち上がり 少し焦ったように言った。

青木

るっせぇな!

青木

俺は変わんねぇよ!

その瞬間僕たちは皆 驚いた。 青木がこんなに激しく 怒ることはなかったからだ。

百合

青木くん…

青木くん、ちゃんと話して

青木はそれでも黙り込んで ただ黙って立っていた。 何かが変わっている。 だけど、何も言えない僕たちの目の前で 青木は不安定な表情を浮かべていた。 その後、青木はしばらく私たちと 距離を置くようになり 彼の変化はますます 深刻になっていった。

おわり

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