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佐伯莉央
お父さん
今日は珍しく、お父さんが寝坊した
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
お父さん
お父さんはいつもバタバタしている
チーン チーン
今日もお母さんの仏壇に手を合わせる
佐伯莉央
お父さん
ガチャ
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
心配症だけど、私が困っている時は必ず助けてくれる
自慢のお父さんだ
歩いていると、後ろから声をかけられた
坂口狂
佐伯莉央
まずおかしいと思ったことがある
佐伯莉央
坂口狂
坂口狂
そんなこととは知らず、西森くんは、今でもぐっすり眠っていた
坂口狂
坂口狂
佐伯莉央
坂口狂
内容はわからなかったけど、協力してあげたいと思った
佐伯莉央
坂口狂
佐伯莉央
佐伯莉央
坂口狂
佐伯莉央
坂口狂
佐伯莉央
やっぱり、私はダメだ…
坂口狂
坂口狂
佐伯莉央
坂口狂
ドキドキした
無性に応援したくなった
佐伯莉央
坂口狂
初めて知った
こんなドキドキ、いつぶりだろう?
人と関わっていくうちに生まれてくる感情
いつもとは違う
法則や筆算では出ないその答えは
人と関わるから生まれるもの
恋という文字は、色んな形で現れる
愛にだって、形がない
言葉では簡単だけど
表すことなんてできないものだった
坂口狂
麻生先生
佐伯莉央
麻生先生
坂口狂
ガシャン!
いきなり机が飛ばされてきた
坂口狂
不良A
佐伯莉央
麻生先生
不良A
麻生先生
不良A
ガシャン!
麻生先生
先生が飛ばされた
その表示に少し気絶した様子だった
佐伯莉央
坂口狂
不良A
不良A
佐伯莉央
不良A
坂口狂
不良A
ボソッと言った坂口くんだったけど、不良Aには聞こえていたようだった
佐伯莉央
不良A
佐伯莉央
不良A
坂口狂
そう言って坂口くんは不良Aにどついた。でも、不良Aはビクともしなかった
不良A
ガシャン!
佐伯莉央
坂口狂
不良A
不良Aはまた、坂口くんに近づこうとしていた
バンッ
教室のドアが開いた
八代美奈
西森葵
不良A
西森葵
八代美奈
私は不良Aに首を絞められていた
坂口狂
佐伯莉央
不良A
不良A
不良Aが手を離した
そして指を刺された先は坂口くんだった
坂口狂
不良A
佐伯莉央
私はとっさに坂口くんを抱きしめて守った
佐伯莉央
不良A
佐伯莉央
坂口狂
八代美奈
不良A
西森葵
ボンッ
目を開けると麻生先生が目の前にいた
麻生先生
プオーン
外からパトカーの音がした
警察A
不良A
警察C
警察C
警察B
麻生先生
坂口くんが言った
坂口狂
佐伯莉央
西森葵
八代美奈
坂口狂
西森葵
佐伯莉央
麻生先生
八代美奈
八代美奈
麻生先生
警察B
佐伯莉央
私のことを理解してくれる
私のことを受けいれてくれる
私のことを信じてくれる
私のことを助けようとしてくれる
私のことを喜ばそうとしてくれる
私のことを
好きでいてくれる
そんなみんながいるから、
最近の私は学校が土日もあればいいのにって思っている
みんなと一緒にいる時間が少しでも長く続く永遠のものになって欲しい
今朝のことは全体でも話があった
麻生先生
そのあとは?
不審者は釈放されてない?
不審者はもう本当に居ない?
肝心なことは何も言ってくれないんだ
昼休み
屋上でお弁当を食べる
坂口狂
佐伯莉央
西森葵
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
怖かった
確かに、怖くて怖くてたまらなかった
西森葵
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
葵はみんなより離れた場所に私の腕を引っ張った
そして小声で言った
西森葵
佐伯莉央
西森葵
西森葵
西森葵
西森葵
ちゃんと見ててくれたんだ。西森くん
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
さり気ない会話の中に、気持ちが伝わってきた
嬉しかった
ガチャ
その時ドアが開いた
麻生先生
佐伯莉央
麻生先生
先生はそう言って私のおでこに触った
西森葵
坂口狂
八代美奈
佐伯莉央
佐伯莉央
坂口狂
八代美奈
西森葵
先生は忘れていたようだった
麻生先生
また内緒話のようにみんなとの距離を置いて話した
麻生先生
安心できる人…
佐伯莉央
麻生先生
話が終わったあと先生はみんなのところに行き、
麻生先生
と言って屋上から出ていった
私がみんなのところに戻ると八代さんはすぐに聞いてきた
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
八代さんが少し怖そうな顔をしたけど
大丈夫そうだったからみんなの話に戻った
でも、この時の私は気づいていなかった
八代さんは大丈夫そうでは片付けられない何かを抱えていたことに
放課後、私たちは会議室に行った
コンコン
佐伯莉央
八代美奈
ガラガラ
会議室の中にはお父さんと女の警察の人がいた
お父さんはまっさきに私に抱きついてきた
お父さん
佐伯莉央
ちょっとだけ面白おかしい話を八代さんは隣でキョトンと聞いていた
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
お父さん
お父さんが八代さんを見て言った
お父さん
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代さんがそう言うとお父さんは勢いよく頭を下げた
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
お父さん
八代美奈
2人してちょっと恥ずかしかった
でも
嬉しいが大きかった
ガラガラ
ドアが開いた
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
はい?
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
話が進まないようと腕時計をチラチラと見る女警察官をみて私は言った
佐伯莉央
二人は反省したように「すみません」と言って、席に着いた
私と八代さんも席に着いた
警察B
警察B
佐伯莉央
警察B
佐伯莉央
警察B
佐伯莉央
佐伯莉央
八代美奈
警察B
八代美奈
八代さんがした訳では無いのに、八代さんが注意されてしまったことにちょっとむっとなってしまった
警察B
佐伯莉央
警察B
佐伯莉央
お父さん
いきなりお父さんが立ち上がった
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さんが座ったあと、警察の人が続けた
警察B
佐伯莉央
警察B
佐伯莉央
警察B
警察の人が私に近づいてきて言った
警察B
佐伯莉央
警察B
お父さん
佐伯莉央
麻生先生
八代美奈
そんな会話が続いた
人と関わることで
意味を知ることが出来る
その人の本当の姿が見たいなら
知ればいい
話す、聞く、見る、考える
そうやって、初めて、友達と呼べるような仲間ができる
今日は変なメンバーで帰ることになった
お父さん
お父さんと
麻生先生
麻生先生と
八代美奈
八代さんと
佐伯莉央
私で
お父さん
麻生先生
お父さん
八代美奈
佐伯莉央
お父さん
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
こうして、八代さんの家に泊まることになった
明日は土曜日だからだいじょぶだいじょぶだった
お泊まりする道具を取りに家に戻った
佐伯莉央
八代美奈
お父さん
八代美奈
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さんたちがそんな会話をしている時、私はすぐに準備をした
歯ブラシ、パジャマ、遊び道具、タオルなど
久しぶりのお泊まりだったから楽しみだった
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
お父さん
麻生先生
佐伯莉央
佐伯莉央
お父さん
ガチャ
バタン
麻生先生
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
ガチャ
八代美奈
八代茂
八代さんのお母さんが私を見て言った
八代茂
佐伯莉央
そう言うと八代さんのお母さんは私の手を握った
八代茂
佐伯莉央
八代茂
八代茂
八代美奈
佐伯莉央
八代茂
八代美奈
八代さんの部屋に着いた途端言われた
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
お風呂に入って、上がって
ご飯を食べさせてもらった
寝る時は宿題をほったらかしにし、すぐに寝ながら恋バナを始める
これは、女子のお約束
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
私が聞くと八代さんはしばらく経ってから言った
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
つまり、八代さんは捨てられることが嫌だということだ
やっとできた友達に、悲しい思いをさせたくない
そう思った私は
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
佐伯莉央
バタバタバタ
ガチャ
八代茂
そうして、3人でちょっとだけ笑いあった
人は人を好きになる
好きにさせてくれる
それは恋愛だけじゃなく
友達にも家族にもある感情
好きって言ってくれてありがとう
好きにさせてくれてありがとう
目が覚めた
友達の家に泊まると目覚めが早くなる
誰にでもある事だった
でも今日は、八代さんの方が早かった
八代美奈
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
ちょっと気まずくなった空気を元に戻したくて言った
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代さんの様子がおかしい
そう思った時部屋のドアが鳴った
コンコンコン
八代茂
ガチャ
八代茂
佐伯莉央
八代茂
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代茂
ご飯を食べさせてもらい、歯磨きをして顔を洗い、服を着替えた
佐伯莉央
八代茂
佐伯莉央
八代美奈
バタン
ガチャ
佐伯莉央
麻生先生
佐伯莉央
佐伯莉央
麻生先生
佐伯莉央
麻生先生
麻生先生
佐伯莉央
麻生先生の様子がちょっとおかしかったから、私は部屋に行き、喫茶店に行く準備をして戻ってきた
玄関で靴を履いていると先生に言われた
麻生先生
佐伯莉央
麻生先生
佐伯莉央
佐伯莉央
麻生先生
麻生先生
佐伯莉央
佐伯莉央
麻生先生
ガチャ
バタン
麻生先生
お父さん
麻生先生
麻生先生
お父さん
麻生先生
お父さん
喫茶店に行くと、響鬼さんがいた
西森響鬼
そう言いながら手を振っていた
私は近寄り、席に着いた
店員さん
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
店員さん
注文したものが届くまで、ずっと黙って待っていた
5分ぐらい経ち、注文したものが届いた
店員さん
西森響鬼
パンケーキを1口、2口食べると、はちみつの甘い味が口の中に広がってすごく美味しかった
響鬼さんはその様子を小さな幼い子供を見るような目で見ていた
ちょうど目が合ったから、私は聞いてみた
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
佐伯莉央
西森響鬼
響鬼さんはコーヒーを一口飲んで私に言った
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
西森響鬼
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
佐伯莉央
西森響鬼
持っていたナイフとフォークを置いて、考えた
頭の中にたくさんの八代さんが浮かんだ
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
西森響鬼
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
先輩は立ち上がり、急いで店を出た
響鬼さんが向かった先は、八代さんの家だった
ピンポーン ピンポーン
八代茂
ガチャ
八代茂
西森響鬼
八代茂
西森響鬼
八代茂
バタン
人の話を聞かずに出ていくのは少し申し訳なかった
それより、響鬼さんはどこへ行こうとしているのか、未だにわからなかった
響鬼さんが次に向かった先は海辺だった
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
西森響鬼
突然だって
ひょっこりと八代さんは出てきた
八代美奈
西森響鬼
佐伯莉央
八代さんは崖の上の方に座っていた
私が近づこうとすると八代さんは大声を上げた
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
ちょっと間があってから八代さんが話した
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
私は八代さんの顔を見て言った
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
佐伯莉央
八代さんは呼吸を落ち着かせてから言った
八代美奈
八代美奈
八代美奈
何度も何度も謝られた
謝られすぎた
私は、八代さんを抱きしめた
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
佐伯莉央
八代美奈
八代さんの顔を見る
涙が止まり、キョトンとしている
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
八代美奈
八代さんも八代さんで、たくさんの傷があったんだ
そして私たちは、八代さんを家に送った
曲がり角
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
西森響鬼
西森響鬼
頭を撫でられた
初めて
佐伯莉央
西森響鬼
佐伯莉央
西森葵
声がかかった
振り返ると西森くんがいた
西森葵
頭を撫でている響鬼さんの手を西森くんが掴んで離した
西森葵
西森響鬼
西森葵
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
西森響鬼
そう言って手を振って帰って行ってしまった
西森葵
佐伯莉央
なんだか、気まづい?
西森葵
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
西森葵
沈黙
息苦しい
西森くんといると緊張する
西森葵
プップー
車の音がした
気がつくと近くまで来ていた
西森葵
佐伯莉央
その時、西森くんが私の左手を掴んだ
そしてギリギリ、難を逃れた
でも、さすがにこの状況はまずい
私と西森くんは見つめあっている
西森葵
佐伯莉央
この時私はまだ気づいていなかった
物語はもう
既に
始まっているということに