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注意 性虐待、虐待の描写があります

當銘 ウメ

……何、ここ……

當銘 ウメ

…日記?

少し大きな本

その表紙に"日記"というタイトルと"花倉 栖湖"と名前が書かれている

當銘 ウメ

…うん、いや

當銘 ウメ

流石にちょっと申し訳ないけど…

當銘 ウメ

でも、出られる手がかりがあるかもしれないし…

當銘 ウメ

……あとでいっぱい謝るから!

當銘 ウメ

失礼します!!

ペラ、とページをめくった

6/27 今日は私の誕生日!って訳で日記帳をおばあちゃんがプレゼントしてくれた。頑張って毎日つけよう!

6/28 お父さんが1週間の出張から帰ってきた。疲れてるのか、何もされずに眠りにつくことが出来た。明日もこうだといいのに。

6/29 今日はお腹を殴られた。まだヒリヒリすると言ったら、お母さんに保冷剤をもらった。

6/30 髪を掴まれた。そのせいで何本か髪の毛が抜けた。痛みはすぐにひいた。

當銘 ウメ

…酷い、虐待の記録ばっかり………

8/16 どうやら月経、と言われるものがきたらしい、お父さんにはバレないようにしなくちゃ

8/18 バレた。おまたを触られた、気持ち悪かった、お母さんは居なくて、誰も止めてくれなかった。

8/19 お父さんの___をおまたに____

當銘 ウメ

涙で、滲んでる…?

當銘 ウメ

……

読めば心が苦しくて

でも、彼女が救われることを

ただただ期待して

ページをめくった

3/6 久しぶりにこの日記帳を開いた。また、時間があれば書こうかな。

3/12 属してる組織に新しい人が来た。ちっちゃくて弱い感じの男の子。結構、好きかも。

3/13 西條 ソラ、というらしい。すっごく可愛い。自然界ならパクッと食べられちゃいそうなくらい弱い。

3/14 全然頭から離れない、多分、恋したと思う、明日ご飯に誘おうかな。 世界の色が違うよ、あの時、飛び降りなくて良かった

當銘 ウメ

……ここからは、比較的、普通の日記…?

當銘 ウメ

……あなたは、本当に救われたの?

濁った感情と

透き通った感情が

混ざりあって、濁っていく

當銘 ウメ

當銘 ウメ

………

そっと、表紙を撫でた時

突然、バン!!と扉が開く

エメリン・クアンサ

…あれ、君……

エメリン・クアンサ

…ウメ、かい?

當銘 ウメ

……え

狼狽えて手を見る

透明化の魔法が解けていた

當銘 ウメ

…あっ、ご、ごめんっ

當銘 ウメ

いつも、こうで…

當銘 ウメ

気持ちを制御出来ないと、なんか、透明化が解けちゃうの

エメリン・クアンサ

……でも、本当に綺麗だよ

エメリン・クアンサ

サファイアの精霊が、突然来たのかと思った

當銘 ウメ

…だから嫌なんだ

當銘 ウメ

みんな、これで私を取り合うから…

當銘 ウメ

だから嫌なの…

片手でもう片方の手に触れて

解けた透明化をかけ直す

エメリン・クアンサ

…ごめん、気に触れたかな?

當銘 ウメ

ああ、いや…

當銘 ウメ

いいよ、別に

當銘 ウメ

なんとも思ってない

當銘 ウメ

むしろ…私の方こそごめん

當銘 ウメ

気まずく…しちゃったよね?

エメリン・クアンサ

…そんなことは_

また、ドアが勢いよく開く

四十八願 乙音

居ましたわーッ!!!

端崎 葵

悲しい…うぅ…うぇええ……

乙音の小脇に抱えられてる葵…

當銘 ウメ

まって、どういう状況??

四十八願 乙音

どうやら日記を見てからずっとこの調子の様で…

當銘 ウメ

ああ……

當銘 ウメ

ちなみに、乙音は見たの?

四十八願 乙音

見ましたわ

エメリン・クアンサ

…じゃあ、皆一通り目を通したみたいだね

當銘 ウメ

うん…

當銘 ウメ

あー…でも出る方法わっかんないや…

端崎 葵

……あの

當銘 ウメ

ん?

端崎 葵

これ…モールス信号、では?

當銘 ウメ

…この、ノートの横罫?

エメリン・クアンサ

…本当だね

四十八願 乙音

………どうやらこう書いてあるみたいですわ

四十八願 乙音

『帰る方法は__

ガタン、と音がする

花倉 栖湖

ここに居たー!

花倉 栖湖

めっちゃ探したんだけど!?

花倉 栖湖

勝手に動かないでくれる?!?

當銘 ウメ

…1回倒したんだけど、何の用?

花倉 栖湖

待ってごめん警戒しないで

花倉 栖湖

大丈夫!別に復讐とかじゃないよー

當銘 ウメ

…尚更、何?

花倉 栖湖

えっとー…ここに皆を招いたの、あたしの意思じゃないんだよね

花倉 栖湖

防衛反応?みたいなので無意識に招いちゃうらしくて…

花倉 栖湖

てなわけで、あたしはもー負けたし

花倉 栖湖

これ以上戦う気もないから解放にしに来た、ってかんじかなぁ

エメリン・クアンサ

…そうやって騙そうって魂胆だろう?

花倉 栖湖

やだな疑り深い

花倉 栖湖

誰もあたしに触れないし、あたしも誰にも触ること出来ないよ

花倉 栖湖

攻撃の余地ないって訳

エメリン・クアンサ

……じゃあ早く出してくれないかな?

花倉 栖湖

あ、そうだった

花倉 栖湖

理由説明するのに集中してた…

花倉 栖湖

……じゃあ、また会う時は仲良しになれたらいいね

當銘 ウメ

…倒れた、ままだ

四十八願 乙音

とりあえず、拘束しましょう

當銘 ウメ

…うん、そうだね

さっきまで明るく喋っていた彼女は

現実では倒れてぐったりとしていた

第20話 『秘密』② なんか書きたいことがごちゃごちゃして最終的に変な終わり方になったけど許してください!!! 個人的に栖湖ちゃんは1度負けたら潔く負けを認めるタイプだと思っています。 おつれかー!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

15

ユーザー

激重すぎじゃないですか!!!!いつもそうだよね明るい子に重い過去背負わせて!!!!()

ユーザー

おっもいなぁ!?!? 過去暗すぎやろこれ… 取り敢えず父は〆てくる…

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