テラーノベル
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向井康二は、前日の夜、久し振りに実家へ顔を出していた。理由は単純で「タイ料理作りすぎたから持って帰って」という、おかんからの連絡だった。
久し振りに会えた息子に、おかんのテンションは最高潮だった。テーブルには、見るからに辛そうな赤い料理がずらりと並び、香辛料の香りが部屋中に広がっている。
おかん
向井康二
そう言いかけた康二の言葉は、次々と盛られるお皿によってかき消された。 辛いのは得意な方だと思っていたし、久しぶりの実家の空気に、つい無理をしてしまった。
結果、完全に食べすぎた。
向井康二
そう言いながら、自家のソファで少し休ませてもらったとき、お腹に違和感が走った。
向井康二
翌日は大型音楽番組。 早朝からリハーサルがあるため、早めに帰宅し、早く眠りについた。
次の日の朝。 少し眠気は残っていたものの、現場に入った康二は、いつも通りだった。
SnowManの楽屋では、メンバーと冗談を言い合い、笑い声が耐えない。 その様子を見ていれば、誰も異変に気づかなかった。
しかし、午後になり、出番が近づくにつれて⸺ 康二の表情は、少しずつ曇っていった。
お腹が痛い。
向井康二
そう自分に言い聞かせて耐えていたが、 次第に立っているのも辛くなってきた。
向井康二
そう言って立ち上がった康二を見て、メンバーの佐久間と深澤が声をかける。
佐久間
深澤
その言葉に小さくうなずき、康二は楽屋を出た。
しかし、トイレに入った瞬間、 昨日の激辛料理の影響が一気に表に出てきた。
強い腹痛と気分の悪さに襲われ、 個室から出ることができなくなる。 向井康二は壁に手をついた。
向井康二
さっきまで我慢できていた腹痛が、 一気に強くなった。
ぎゅっとお腹を押さえ、浅く息をする。 冷や汗が背中を伝っていく。
向井康二
激辛料理を食べすぎた記憶が、 一気に頭をよぎった。
腹痛は波のように何度も押し寄せ、 康二は個室から動けなくなる。
向井康二
そう思えば思うほど、 緊張と不安で胸が締めつけられた。
次の瞬間、 急に強い吐き気がこみ上げてくる。
向井康二
慌てて前かがみになり、 こらえきれず、吐いてしまう。
体の奥から込み上げて来る不快感に、 康二は、肩を震わせた。
向井康二
しばらく動けず、 ただ呼吸を整えることしかできなかった。
腹痛も吐き気も収まらず、 時間だけが、無情に過ぎていく。
向井康二
そう思うのに、 立ち上がる気力がない。
そのとき、トイレの外から 控えめな足音が聞こえてきた。
出番が近づいているのに、戻ってこない康二を心配して、目黒蓮が様子を見に来た。
トイレの前で足を止めた瞬間、 中の様子に異変を感じる。
目黒
聞こえてきた声で、すぐに分かった。 それは間違いなく、向井康二だった。
目黒
向井康二
そっと声をかけると、弱々しい返事が返ってくる。
目黒
返事をしようとした瞬間、 また腹痛が走り、言葉が詰まる。
目黒は、それだけで察した。
目黒
その後、マネージャーが駆けつけ、 康二はサポートを受けることになった。
だが、 出番の時間は、容赦なく迫っていた。
最終的に、 向井康二は体調不良のため出演できない判断が下される。
その知らせを聞いた岩本照は、 一瞬で状況を把握し、すぐに動いた。
岩本
目黒は、その間も康二の元にいてマネージャーに引き継ぐまではそばを離れなかった。
音楽番組は、SnowManとして無事にやり切った。完璧とは言えなくても、全員が必死だった。
ステージを終え、メンバーが急いで楽屋へ戻ると⸺ そこにあったのは、想像していた以上に胸が痛む光景だった。
ソファに座り、顔を伏せて泣き崩れる向井康二。その背中を、マネージャーが静かにさすっていた。
向井康二
震える声で、康二は言った。
向井康二
その言葉を聞いた瞬間、 メンバー全員の表情が変わった。
岩本が一歩前に出て、はっきりとした声で言う。
岩本
目黒も続けて、真っ直ぐ康二を見る。
目黒
他のメンバーも、次々に言葉をかける。
阿部
佐久間
その言葉に、康二の涙はさらに溢れたが、少しずつ、表情は和らいでいった。
向井康二
岩本
そう言って、岩本は軽く笑った。
楽屋には、静かだけど温かい空気が流れていた。それは、SnowManがSnowManである理由、そのものだった。
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
コメント
2件
今はお腹大丈夫? うちのおじいちゃん餅食べてて、みんなから「喉詰まらせないようにね」って死ぬほど言われてた笑笑