しばらくして山口百花に連れ出されたのは
神谷涼
ここは、、、俺たちの幼稚園、、、
しかし、既に廃園になっており昔の面影はどこにもない。
山口百花
私達は、帰り道たまにではあるけれどこっそりここに忍び込んで遊んで居たの
山口哲平
お前らほんと変なことしてるよな
神谷涼
とにかく、瑞稀を探そう!
山崎柳斗
(おい待て!涼!!)
急な柳斗の声に足が止まる。それを見て哲平と百花も何かを察して足を止め目線は皆同じ方向へ進んだ
そして俺は、ようやく柳斗の叫んだ理由を知った
下駄箱の扉の近く、髪が長く色白の、、、
神谷涼
瑞稀、、、!!
俯いたままでも確実に俺たちの存在を認知している彼女の表情は
笑っていた
前にも見たことがあった。校内で俺を殺そうとしていたあの時の瑞稀と、、、
雛菊瑞稀
皆、、、遅かったね、、、
雛菊瑞稀
待ってたんだよ?
神谷涼
み//
雛菊瑞稀
近づかないで!
その場にいた者が一瞬で固まった。
瑞稀はおとなしい性格のため普段声を荒らげたりすることはしないからだ
山崎柳斗
(おい、涼!!瑞稀右手に印が見えるか?)
確かに彼女の右手にはなにか変な模様のようなものがあった
神谷涼
(あれは、、、なんだ?)
山崎柳斗
(あれは///)
雛菊瑞稀
山崎柳斗!!涼君に何話そうとしてんだよ!!
山崎柳斗
(何!!俺たちの会話が筒抜けになっているのか?!)
雛菊瑞稀
まぁ~いいわ、どうせ私を止めることなんて出来ないんだから
瑞稀は笑いながら校内に入っていった。
山口哲平
おい、涼!!山崎柳斗って誰の事だよ
神谷涼
俺の中にはもう1人いる。二重人格みたいなものだが柳斗は俺が作り出した人格ではなく生前の記憶があるいわば魂だけ俺に乗り移ったって感じだ
神谷涼
まぁ~理解できないかもしれないがとにかく柳斗は俺らの味方だ
山口哲平
?
山口哲平
逆に敵は誰だよ?
神谷涼
前は哲平、お前だったけど
山口哲平
ははは、、、
神谷涼
でも今のところ城島だ。
山口哲平
副会長がか?!
神谷涼
とにかく俺は柳斗から話を聞かなきゃならない。しばらく黙っててくれないか?
山口哲平
あ、、、あぁ、、、
神谷涼
(柳斗、さっきお前は瑞稀のあの印を知っているような口ぶりだった。)
山崎柳斗
あぁ、よく知ってるよ。
山崎柳斗
あれは、、、
山崎柳斗
生贄にする子供の印だ。
山崎柳斗
だが、、、おかしい、、、
神谷涼
何がおかしいんだ?!
山崎柳斗
生贄の対象は子供。だから、17歳の彼女には意味が無い、、、
山崎柳斗
でもとにかく今は瑞稀を追いかけなければ!!
山崎柳斗
手遅れになってしまう!
俺は柳斗の話を話を聞くや否や走り出した。
山口哲平
おい!涼!!
山口百花
ちょっと!!2人とも待ってよ!