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テラーノベル(Teller Novel)

はい、連続投稿しまーす

⚠️注意⚠️ 女体化 nmmn ご本人様と一切関係ありません 通報、荒らし、シェア、パクリ等禁止 ぱくってません 地雷さん回れ右 エセ関西弁 誤字脱字🈶

桃赤

りうら

ふふっ…

お父様とお母様に内緒で隣国にしか売ってない本を手に足取り軽く歩く。お城の中でのレッスンに飽き飽きしてしまい、少しの間外出の時間を頂いたのだ。こんな買い物、本来なら召使いに頼むのだが、たまには自分で足を運ぶのもいいなと思ったのだ

りうら

?…ここ…

本を買えたことが嬉しくて、ルンルンと歩いていたら知らない道に出てしまった。隣国といってもなかなか来る場所では無いから迷子になると困るのだが…

りうら

迷子になっちゃった…

人気もこの時間は少なく、人に道を聞くこともままならそうだ。どうしよう…そうだ!

りうら

ほとけっちや初兎ちゃんなら…!どう動くかな…?

-hotoke-

ここどこ!?迷子!?どうしよう!

初兎

こっち行けばあってるんちゃう!?

りうら

ダメだ…宛にならない…

頼みの綱(?)の親友も頼りにはならなそうだ。そう思うとどんどん不安になってきてしまう

りうら

だめだめっ!不安になっちゃ…!人を見かけたらその人に話しかけて道を聞こう!

不安で涙目になって視界がぼやけてしまった自分に喝を入れる。これでも王女だもの!しっかひしないと…!と思った時、人を見かけた

りうら

あの…!すみません!大神国に帰りたいんですけど、どの道を進めばよろしいでしょうか?

男性

大神国?……あぁ、こっちだよ。着いてきてグイッ

男性に声をかける。大神国の名前を出すと少し悩んだような素振りをしてから、ニヤッと笑って私の腕を強く掴む

りうら

わっ…!そ、そんなに強く引っ張らなくても…

男性

スタスタ

りうら

あの…どうして余計人気がない方に進むんですか…?

男性

こっちが近道だ

ただ無言で歩く。私が問いかけても端的にしか答えない。それが私の不安を煽る。怖いから、安全な道で帰りたい

りうら

近道よりも安全な道がよろしいんですが…

男性

うるせぇ。道教えてやってんだから黙れ

りうら

ビクッ

体が竦む。ちらりと見えた男性の瞳に恐怖を覚える。私、なにされるの…?怖い…けれど体が動かない…

ないこ

パシッお兄さん、彼女は僕の知り合いなので僕が案内します。途中までありがとうございました

りうら

へっ…?

男性

…あぁ、王子様。けれど大丈夫です。彼女と仲良くなったのでそのついでです

ないこ

そうですか…それは嬉しいですね。けれど、僕、彼女に用事があるんです。…国の大事な用事が。なので、その手を離して頂きたい

男性

チッ王様の命令なら仕方ないですね。では失礼します

目の前で何が起きているのか分からなかった。けれどさっきの男性はこの王子?様のおかげでいなくなった。けれど、また新しく来た王子と呼ばれていた人もよく分からないから怖いのは変わりない

ないこ

お嬢さん、大丈夫でしたか?

りうら

す、すみません…助けてくれてありがとうございます…

ないこ

いえいえ。むしろ本当に助けを求めているか少し不安だったのですが、助けて良かったです。お怪我もありませんか?

りうら

はい。特には…

ないこ

そうですか…それはよかった

紳士的で、でも優しくて、社交的。かっこいい。さっきの男性とは全く違う。当たり前だけど…

ないこ

お嬢様はどちらに向かおうとしてたのですか?見かけない顔ですよね?

りうら

あぁ、大神国へ。私大神国の者でして…

ないこ

大神国のお方でしたか。ご案内します

そう言って部下に馬を持ってこいと命令し、馬を連れてくる。馬術もできるなんて…王子ってすごいな…すると、彼は馬に乗って、手を差し伸べてくる

ないこ

お嬢様も。乗ってください

りうら

へっ…!?でも私馬術はまだ…

ないこ

後ろに乗るだけなら俺に捕まっていればいいだけですよ

そう言って私の手を取る。すると部下の方が軽々しく私を持ち上げ、馬に乗せる。思ったより高くて王子に抱きついてしまう

ないこ

あははっ。最初は怖いですよね。しっかり掴まっててください

りうら

はいっ…

青水

-hotoke-

猫宮国ってこんな感じなんだ…

初兎ちゃんの幼馴染がこの国の王子だと聞いて、ただの好奇心でこの国に足を踏み入れた。どんな国なのか知って損はないだろうし

-hotoke-

でも結構活気があるなぁ…市場とか開いてる…あ!あれ美味しそう!

ちょうど市場をやっているのか、たくさんの食べ物や料理が並んでいる。特に甘いものが好きだから見ているだけでも幸せだ

子供

うわっ…!

男性

どけ餓鬼

子供

ここ僕が並んでたんだよ!?なんで抜かすの!?大人なのにやっちゃいけないこと分からないの!?

男性

はぁ?大人は何してもいいんです〜wばーかw

子供

バカはそっちだもん!ルール違反だよ!ダメなんだよ!

男性

知るかよ〜w

涙目になりながらあんな大きな大人に怒る子供。さすがにあれはない。私でも怒るだろう。男性も悪びれる様子がない。なんだか見てて腹が立ってきた

-hotoke-

ちょっとそこのお兄さん。順番は守りましょう

子供

‼️

男性

あ?んだテメェ

こんな人に絡むべきじゃない。ましてや私は王女だからこの身がバレたら大変だ。それでも放っておけなかった

-hotoke-

そんな子供のところ割り込んで何がいいの?謝ってよ。並び直しなさいよ

男性

うるせぇ女

-hotoke-

というかそういうことしたらダメだって幼い頃に教わらなかったのかしら?そんな小さな子まで割り込みはいけないことって知ってるのに。あなたみたいな大人が何故知らないのかしら?

男性

てめぇ、舐めてると痛い目合わせるぞ?

男性

まずお前は女なんだぜ?w男の俺に力じゃ勝てないだろ?wこのまま誘拐して俺のおもちゃとして一生遊んでやろうか?

-hotoke-

ビクッそ、そんなことされないんだから。あなたが悪い。謝りなさい

男性

生意気言いやがって…!ブンッ

-hotoke-

っ…!

大きな、ゴツゴツとした拳が目の前に飛んでくる。怖くて体が動かない。強く目を瞑る。すると

If

パシッ何をしてらっしゃるのですか

男性

っ…!王子…

If

女性に手を出すなんて信じられませんな

子供

If王子!あのね!この人僕が並んでたのに割り込んできたんだよ!ダメだよって言ってもバカと言ってくるの!

子供

でもね!このお姉ちゃんが怒ってくれたの!なのにこのお兄さん謝らないし割り込みしたままなの!今みたいにお姉ちゃん殴ろうとしてたし!

If

そっかぁ…それは許せないね

さっきまで優しく男の子に微笑みかけながら話を聞いていた彼が、男性へ冷たい視線を送る

If

失せろ

男性

っ…はい…チッ

-hotoke-

こっわ…

If

お怪我はありませんか?

-hotoke-

あ、はい…

If

勇敢だとは思いますが、あまりあのようなことはしてはいけませんよ。相手は男性なのですから、何をされるか…

-hotoke-

そういうの嫌い。私はあの男の子のために怒っただけだもん

If

それが危ないと言っているのです。せめて周りに助けを求めるとかしたらどうですか…今回は俺が間に合ったから良かったけど…

-hotoke-

ふん!余計なお世話です!(‘ ’ )プイッ

子供

あの…

何この王子!信じらんない!と思いながら(˘^˘ )プイッとしていると男の子が眉毛を八の字にしてこちらを不安げに見つめている

-hotoke-

あっ💦ごめんね💦怪我はない?

子供

大丈夫!お姉ちゃんありがとう!If王子も!

If

怪我なくてよかったわ。んじゃ家まで送ったるか俺の馬の後ろ乗ってや

子供

いいの!?やった!

そう言って嬉しそうにぴょんぴょんとはねながら王子に抱っこされる男の子。そのまま馬に乗って大興奮。その様子が無邪気で自然と頬が緩む

-hotoke-

では私は失礼します。助けて頂きありがとうございました

If

あっ…はい…

私も王女だ。さすがに無礼ぐらいは知っている。王女としてちゃんとした姿勢でお辞儀をする。そしてそのまま私は立ち去った

If

……あの子…庶民じゃないな…

If

どこのお姫様やろ…

悠佑

こんなところが…

王子としての仕事、レッスンを終え、息抜きに森の中に馬に乗りながら入る。深い森の中へ歩いていくと、森が開けて綺麗な海岸があった

悠佑

綺麗やな…

花畑には大きな木が咲いていて、そこへの一本道ができている。その道だけ花が咲いておらず、まるで導かれてるようだ

初兎

(⸝⸝- -⸝⸝)スースー♡

悠佑

真っ白な肌、それに似合う真っ白な髪の毛。岩に寄りかかりながら半開きの本を膝に起きながら眠っている眠り姫。痛くないのだろうか…けれどその姿に…

悠佑

かわいい…

悠佑

っ…⁉️///

ふとかわいいと思った。そんな自分にだいぶ驚いたが、彼女を見れば見るほど、色んなところに目がいってしまう。やましいなと我ながら思うが…

初兎

んっ…

悠佑

ビクッ

薄く目を開けている。瞼の間から見える紫色の瞳。美しかった。その美しさにまた惹かれる。けれど…まずい、起きてしまった。どうしたら…

初兎

あかん、私寝とった?

悠佑

え、あ…

初兎

うわぁ〜…またやっちゃった〜…すぐ戻るつもりだったのに…ここ暖かいし好きだからすぐ安心して眠くなっちゃうんよなぁ…

んぁ〜!っと言いながら腕を真上に上げて体を伸ばしている。白く細い腕。綺麗な曲線の綺麗で細い体。一つ一つに目がいく

初兎

お兄さんはここに何か用があったの?

悠佑

えっ、あ、いや…フラフラしてたらここまで来たというか…

初兎

わかる〜あるあるよなぁ〜ちょっとふらっとどこか行こってなるんよなぁ〜お兄さんも私と一緒やな(*´罒`*)

悠佑

ෆ‪、、、(⑉• •⑉)キュンෆ‪

笑うと八重歯が見えてとても可愛い。その笑顔に胸が高鳴る。可愛い笑顔に自然と頬が緩む

初兎

お兄さんの笑い方柔らかいなぁ…優しそうな笑顔ええねぇ

悠佑

そっくりそのままあなたにお返ししますよ

初兎

んふふっ…お兄さん名前は?

悠佑

悠佑です

初兎

悠佑…獅子尾国の?

悠佑

そうです。お初にお目にかかります

初兎

りうちゃんからお話聞いてるで〜まさか会えるとは思っとらんかったけど

悠佑

りうら…?友達なんですか?

初兎

そうやで〜りうちゃんとイムちゃんは私の大好きな友達!

悠佑

そうなんですか…うちの幼馴染がお世話になってます

初兎

こちらこそです〜。っていうか敬語外してくれへん?じれったいわ〜

悠佑

あっ、はい。じゃあ…

初兎

わっ!待って今気付いたけど馬で来たん?可愛い〜!ヨシヨシ( ˊo̴̶̷̤⌄o̴̶̷̤ˋ)ノ゙

嬉しそうに馬を撫でるこの可愛い眠り姫。いや、海岸にいるから人魚姫か?でもとっても可愛い。珍しく馬も嬉しそうにしている。あんまり人に懐かんのに珍しいな…

悠佑

名前なんて言うん?

初兎

あ、言い忘れとった!私は初兎!

初兎

名乗りが遅れて申し訳ありません。有栖国の王女。有栖初兎と申します

元気な様子が打ってかわり、美しい王女になった。その姿にまたドキッとする。ギャップ萌えというものだろうか…

悠佑

初兎…か…

初兎

あ、私そろそろ行かないと…じゃあ失礼します

初兎

また会えたらええね( *´꒳`*)

悠佑

ෆ‪、、、(⑉• •⑉)キュンෆ‪

悠佑

俺もまた会いたい

君のために、君のための─

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