ジミー
今日もスクープ撮れんかったなぁ…
モブさぁん!
またっすかぁ?w
ジミー
…
同僚が帰り…
ジミー
くそっ!
ジミー
なんでや…!
顔のない少女
…
ジミー
!
ジミー
あれは…(噂の顔のない少女!?)
ジミー
(これを撮ったら…)
ジミー
大スクープや!
顔のない少女
…
ポンッ
ジミー
え
顔のない少女
…
少女は茂みに隠れた。
ガサガサッ
アイ
…
アイ
わぁ~、可愛い~(覗き込む)
ジミー
…(ん?覗き込まれる?)
アイ
ちっちゃ!ちっちゃすぎ!ヒミツって可愛いやつも作れるの!?
ジミー
(ひみつ…?)
ジミー
(あかん…意識…が…)
アイ
あ、そろそろ意識なくなっちゃうよね!じゃ、ばいばーい!
千野フシギ
…
ジミー
…ハッ!
ジミー
どわっ!?
千野フシギ
…
ジミー
だ、だれやお前!
千野フシギ
千野フシギ。
ジミー
…
千野フシギ
君は?
ジミー
俺はー…
ジミー
…なんやろ
ジミー
せや!俺に名前つけてーや!
千野フシギ
…ジミー
ジミー
おぉ!ええ名前やないか!ところでなんでや?
千野フシギ
…地味だから
ジミー
はぁ!?
千野フシギ
…クスッ
その時、ずっと無表情だった少年の顔が少し緩んだ気がした。
千野フシギ
僕は「顔のない少女」を探してる
千野フシギ
その子の名前はヒミツ。
千野フシギ
呪いを広めているんだ。
千野フシギ
キミは、ヒミツに呪いにされた。
千野フシギ
どうしたい?
ジミー
…
千野フシギ
?
ジミー
俺な、あの女の子に嫌なことしたんや
ジミー
それを謝りたいんや
千野フシギ
…そ。
ジミー
やから!
ジミー
俺もお前についてく!
ジミー
目的はちゃうけど
ジミー
目標は同じやろ?ニカッ
千野フシギ
…
千野フシギ
好きにすれば。
千野フシギ
僕は特に面倒見ないけど。
ジミー
よっしゃ!
ジミー
ところで、裸は嫌や!
ジミー
なんか服買ってーや!
ジミー
それみたいな、フードがついたやつ!
千野フシギ
…
千野フシギ
これでも着てれば。
ジミーに子供用の黄色いカッパが乗せられる。
ジミー
えぇっ、これ…?
千野フシギ
フードはついてる。
ジミー
ま、まってや~!せめてちゃんと着せてくれ!