この作品はいかがでしたか?
16
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とある学校のとある授業風景
そこは特に変わりのない普通の授業が行われている
黒板の前に先生が立ち授業を進める
そして黒板に書かれたものを生徒はノートに写す
だが、みんながみんなそんなことはない
学校には様々な人がいる
ノートに写すものもいれば居眠りをする者
隣の席の人と話す奴もいる
それが普通の学校だ
授業を進める俺はそんな事をふと思う
これが普通なのか、と
しかし思い返せば確かに自分も学生の頃はこんな平凡な毎日を送っていた
何となく学校来てボーッとして
時間になったら家に帰るこの繰り返しだ
だが今自分が生徒から教師に変わった事で俺の中の考えも変わる
俺が学生の時ボーッとしてたのは何故なのか
それを思い返すとひとつの結果に当たる
それが授業のつまらなさというものだ
これは俺の偏見みたいなものだが
世の先生はおそらくただ単調に授業をしている
教科書に沿って授業を進めていく
その時々に解説を入れたりしている
そして重要な言葉には色を変えたチョークで黒板に太く書く
そんな単調な授業が繰り返されてるはずだ
だから自分も受ける生徒も作業のような感覚になりつまらないと感じるのだ
さらに俺の場合は一つ一つに時間を割くことなく次へ次へと進めていく
それがつまらなくしてるのだ
では、何故ここまで欠点が見えていて改善しないのかという事だが
しないのではなく出来ないのだ
俺は自分の授業が事務的なものでつまらないのは100も承知だ
だがしかしそれの改善方法がない
俺の改善案が生徒に受けるのか…
本来授業とは生徒の為のものだ
俺が自分なりに分かりやすくそれでいて楽しい授業にしようとも
それはあくまで俺一人の意見で感覚だ
生徒の意志を汲み取れていない
授業に参加しない奴は俺的にはどうでもいい
教師として失格と言われても構わない
ここは生徒の意志で来る場所である
サボろうがなんだろうが俺の知ったことではない
その後の考えられないやつはそこまでなのだ
俺の授業は自分から進んで受けるもの達のための授業なのだ
そんなアホなことしてるヤツらの面倒まで俺は見ない
少し話がズレてしまった
要は授業の改善案を俺が出すのではなく生徒自ら言って欲しいのだ
そうすれば俺はそれに従う
ちなみにだがそーいうアンケートをやってみたが特になしと言う回答が多数だった
これは恐らくそれに答えるのが面倒くさいということで書いたのだろう
なのでこんなアンケートなど当てにならない
俺は生徒本人の口から聞きたいのだ
それも自分の意思で進んで俺に言ってくれるやつを待っている
だがそれがないということはそーいう事だ
この歳の子供は素直じゃない
だからこんな結果なんだろうか
全く困ったものだ…
今はとりあえずプリントを配ってやらせているがこれも不評だろうか
先生になって気付くことがしばしばあるな
少ししてチャイムがなり授業は終了となる
この後の予定俺は昼食だ
自分の机に戻りまた改善案を練り出す必要がある
ここまでやってる俺は真面目すぎるか?
まぁいい…これが仕事だからな
奏太
今俺はある先生の授業を受けている
涼春(すずはる)先生の授業だ
担当教科は数学
この先生の授業はとても単調だ
先生自身もそれを認知してるんだろう
だから以前アンケートなんかをし出したのだ
その時俺はしっかりと案を提示した
だが大多数の意見に埋まってしまい
俺の案が使われることは無い
正直なところ俺は怒っている
俺のようないわゆる不良と言われる生徒には目もくれないあの態度
それが気に食わないのもあるがそこに怒りを表してる訳では無い
1番は俺のような馬鹿でもちゃんと伝わる教え方をしてるにも関わらず
単調すぎる上に解説も簡単にしか話してくれないことだ
先生として時間がないのかもしれないが
そこはしっかり生徒に寄り添ってくれないと集まる案も集まらない
最近俺は自分の現状に危機感を感じしっかりと授業を受けてるが
解決が簡素すぎるせいで出来るものもできなくなっている
それが最近ずっと続いている
現に今の問題もよく分かっていない
このままでは俺はまずい
元がダメなやつなのにそれをカバーすら出来ないのだ
だからこの後俺はあいつに直接的に言う
クレームと言うものだ
自分のやり方が間違ってることを知らしめるのだ
そんな事を考えていたらチャイムが鳴る
授業の終わりを告げるなり先生はすぐ教室を後にした
あいつの向かう先はもちろん職員室
自分の席に戻り飯食いながら悩むんだろう
俺は授業が終わり弁当と教科書類を持って先生の後をつけて行った
〜職員室〜
奏太
奏太
奏太
涼春
涼春
奏太
涼春
奏太
教員
教員
涼春
涼春
涼春
涼春
教員
校長
校長
校長
校長
涼春
涼春
奏太
涼春
涼春
奏太
涼春
奏太
涼春
涼春
涼春
涼春
涼春
涼春
奏太
涼春
涼春
涼春
奏太
涼春
涼春
涼春
涼春
涼春
奏太
涼春
涼春
奏太
涼春
奏太
奏太
奏太
奏太
涼春
涼春
奏太
奏太
奏太
涼春
奏太
涼春
奏太
奏太
涼春
奏太
涼春
涼春
奏太
涼春
奏太
奏太
奏太
涼春
奏太
涼春
涼春
涼春
奏太
奏太
涼春
奏太
涼春
奏太
奏太
奏太
涼春
奏太
奏太
涼春
奏太
涼春
涼春
涼春
奏太
涼春
奏太
涼春
涼春
奏太
こうして少しづつ生徒も先生も楽しい授業が出来上がっていくのだった
コメント
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こーいう自主性のある生徒になりたいのと私の理想的な先生のお話でした