episode 5
1週間に渡る主張帰り、俺は非常に焦っていた。
この1週間、血を一滴も飲む事ができず、今にも倒れそうである。
ないちゃんよりも体力の少ない俺は、屋敷の中を這っていた。
時刻は0時を過ぎた頃だったので、メイドや執事の殆どは外壁の見回りで、廊下に居るわけもなかった。
息も荒くなり、とうとう意識を保つのに精一杯で動けすらしない。
本当に惨めだ。
1週間血を飲まないだけで倒れてしまう自分が…。
ないちゃんは今頃、血を受け取りに行っている事だろう。
あの時、「先に行ってて」なんて情けない事言わんかったら良かった…笑
カプッ
ジュッジュルッジューッ
ちょっと距離が、縮まった気がする…笑
♡×120 next
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