扉の先は石畳と石レンガの薄暗い通路だった。
ユウゴ
ユトリ
アルクやユトリ、シシロウと出会ったのが入学試験の時だった。
ユウゴ
ユトリ
ユトリ
ショウリ
メイカ
4人で話しながら、薄暗い通路を歩いていく。
ガイド妖精の扉で別の場所にワープするのも、すっかり当たり前のように受け入れているけど、これだってすごい技術だ。
ぼくも魔法を本格的に学んだら、こんな魔法が使えるようになるのだろうか。
通路を出た先に、広めの部屋があった。
そこにホマレとガイド妖精が待っていた。
ユウゴ
ホマレ
ユウゴ
ホマレは負け知らずなイメージがあったけど。
ホマレ
ユウゴ
ガイド妖精
ほく達が到着したのを確認し、ガイド妖精が音声を発した。
ガイド妖精
ガイド妖精が、リバ戦のルールの詳細を説明し始めた。
【リバイブ・サバイバル(退学リーチ生徒救済処置)】 ・参加した時点で、ペナルティは0にリセットされる。 ・5人1チームとなって迷宮を進む。 ・5つのブロックがあり、競技の前に難易度の2択選択がある。 ・難易度2択で、投票者が少数だった難易度で、投票した者だけで競技を行う。 (1:4の場合1人、2:3の場合2人) ・クリアできればポイント獲得。未クリアでもペナルティ無し。 ・クリア時のポイントは、 第1ブロックは1、 第2ブロックは2、 第3ブロックは3、 第4ブロックは4、 第5ブロックは5。 ・2択の結果が0:5だった場合、そこで終了する。
ガイド妖精
ガイド妖精
ユウゴ
ガイド妖精
ユウゴ
ガイド妖精
ホマレ
ホマレ
ユトリ
はやるホマレに、ユトリが心配そうな声を上げる。
ホマレ
ユトリ
そこはユトリの言う通りだと思う。
普段のアミ戦は、通常クリアしても1ポイントしか貰えない。
5ポイントも貰えるということは、競技自体が5倍難しいということに他ならない。
ショウリ
ショウリ
メイカ
ショウリの言葉にメイカも賛同するけど、どこまで理解しているのか。
ユウゴ
簡単な方がクリアしやすいけど、みんながそう思えば、少数派は難しい方になる。
かと言ってポイント欲しさに難しい方を選んでも、クリアできなければ意味がないどころか、他の人のチャンスも潰してしまう。
リバイブ・サバイバル。
救済処置の名前とは裏腹に、普段のアミ戦以上に、知略や運に左右されそうだ。
ユウゴ
ユウゴ
ガイド妖精
ユウゴ
したかったけど。
ユウゴ
ショウリ
ショウリは元々、あまりアミ戦はしていないから、退学リーチになるまでは4連勝していた。
メイカ
メイカはアミ戦が強いとは聞いていたけど、自力でブロンズクラスにリーチまでいっていたのか。
ホマレ
ホマレもショウリと同じく4ポイント。
メイカがちょっと不満そうに、ホマレの横顔をにらみつけている。
ユトリ
最後にユトリが申し訳無さそうに言う。
メイカ
メイカ
ユトリ
ユトリ
ユトリがいつも以上に小さい声で、メイカに答える。
ほとんどアミ戦をしていないから、ポイントが少ないだけなんだけど。
ショウリ
これからチームで頑張るんだから、そんな言い方をするんじゃないの
メイカ
そっぽを向くメイカ。
いつもは素直にショウリの言うことを聞くのに、ユトリが関わった時だけは、こんな反応になる。
この2人は初めてのアミ戦以来、ちょっとギクシャクが続いている。
ホマレ
メイカ
たしなめるホマレに対しても、さらにそっぽを向くメイカ。
機嫌が治るまでは、しばらくかかりそうだ。
退学リーチが無くなっただけでもありがたいけど、できるならポイントも稼ぎたい。
しかし、チームは今のところまとまっていない。
ガイド妖精の案内にしたがって出発し、リバイブ・サバイバルがはじまった。