リハビリのために帰りはリムジンまで歩くことにした
でもやはり1人は歩けない
凪
大丈夫?
姫那
あっえっ今休んでいるところです。
姫那
というか部活は?
凪
今日は姫那に用があったから
姫那
私に?
姫那
用がすんだら、部活に戻ってください
姫那
目標の為に私なんかに時間使ったらダメですよ
凪
俺はサッカーをしてる時も楽しいけどそれ以上に姫那といる時も楽しい
凪
今日は姫那といたい
凪
ダメ?
姫那
(この人大きいのに可愛く感じてしまう)
姫那
(そして彼は私がこの顔に弱いことを知っている)
姫那
今日だけですから
姫那
それで用ってなんですか?
凪
うーん
凪
姫那が目的地に辿り着いたら言うことにする
姫那
私に構ってると時間が無駄になりますよ
凪
いいよ
凪
別に
姫那
めんどくさくないんですか?
凪
うん
姫那
(1歩1歩が重い)
姫那
(普段の私はこれを優雅にやっていたって考えるとすごいことだったのかもしれない)
姫那
(あっやばいコケる)
凪
おっと大丈夫?
凪
というか1人なの?
凪
誰かと一緒に歩いた方がいいんじゃない?
姫那
誰かが居たら頼ってしまいそうだから
凪
頼ってもいいんじゃない?
凪
頼るのはダメなことじゃないと思うけど
姫那
早く歩きたいから
凪
急ぎたい気持ちは分かるけど
凪
無理は禁物だよ
姫那
(凪君ってこんなにまともなこと言う人だったけ?)
凪
いつでも頼って俺は君の味方だから
姫那
なんで私にそんなことを言ってくれるんですか?
姫那
(彼からしたらたまに登下校をする仲だ)
姫那
(こんなにしてもらわなくてもいいのに)
凪
だって君のことが好きだから