シロ
シロ
シロ
シロ
シロ
シロ
ピピピッッ
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暗い部屋にアラーム音が鳴り響く
カーテンから少し漏れた光が、俺のまぶたをこじ開けてくる。
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午前5時30分
おれはベットからおり、部屋の電気をつける
誰もいない部屋は冬の寒い日を余計に冷たくした
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スーツを着たおれは誰もいない部屋に向かってそう呟く
光も温かさもない部屋を取り残し、俺は外に出た
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冷たい風を全身に受けマフラーに顔をうずめる
毎日毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、学校に行く
おれは教師だ
生徒
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生徒
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生徒
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生徒
生徒と少し話すと俺はすぐに職員室へ向かった
生徒とは仲がいい
男子高校生とは歳が近いからか、話しやすい
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先生
先生
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先生
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先生
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先生
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先生
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先生と少し話すとおれは担当のクラスに向かった
キーンコーン
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生徒
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生徒
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生徒
生徒
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生徒
生徒
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生徒
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生徒
生徒
ガララッ
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🤪
🤪
🤪
生徒
生徒
生徒
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🤪
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生徒
生徒
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ふぅ、、
つかれた、、
生徒を送り出し、静かになった教室を眺めて教卓に座る
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これからやらなきゃ行けないことを思い出しながら、憂鬱になり俯く
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🤪
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🤪
彼は拳を握ると俺の目をじっと見つめた
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🤪
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🤪
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🤪
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顔から湯気が出ているんじゃないかと思うほど暑くなる
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🤪
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🤪
彼は笑いながら言う
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俺はまた赤くなった顔を見せるのが恥ずかしくなり、そっぽを向いた
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そう言いながら俺に近づいてくる彼
先程まで見上げていた顔が今度は目の前に迫ってくる
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彼は楽しそうにいい、俺の耳元で囁く
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彼の大人びた低い声が耳の奥をくすぐり、全身に響く
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最悪だ
今日が初日の転校生におちょくられた
不覚にもときめいてしまった自分が悔しい
時は少し戻り、転校初日の朝
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甲高い目覚まし時計の音で目が覚める
閉ざされていた視界に光ができてまた一日が始まる
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リビング
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母
母
父
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優しい父と母
裕福な家庭
そして、俺自身もどうやら普通の人よりハイスペックらしい
俺がハイスペックと言われるのもこの環境のおかげだ
本当に俺は恵まれてる
ただ、、、
父
母
母
母
父
🤪
🤪
🤪
🤪
母
母
父
🤪
母
父
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俺は両親に見送られて家を出た
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俺はわがままだろうか
こんなに恵まれた環境なのに、こんなに愛されているのに、不満を感じてしまう
俺の家の中での愛は、全て俺の成績のために与えられている
果たしてそれは愛と呼べるのか
でも、、、両親には感謝しているし、彼らが望むことは何でもしてあげたい
それが恩返しになると信じている
だって、彼らは俺を助けてくれた
命の恩人だから
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考え事をしながら歩いていたら、学校に遅刻しそうになっていた
事前に知らされていた教室のドアを勢いよく開ける
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可愛い
どうしてだろう、今まで好きな人は出来たことない
ましてや男だ
それも年上で教師
それなのに何故か、俺の目に映る彼は可愛いという言葉がピッタリだった
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アタック宣言後
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あー、可愛い
何故だろう、彼は、すごく、魅力的だ
理由なんて分からない きっとこれは一目惚れなのだろう
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母
母
もちろん担任が可愛かったなんて言えない
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父
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母
父
🤪
母
🤪
🤪
夕飯を食べ終えた俺はすぐに2階の自分の部屋に来た
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自分の感情が分からない
両親は俺を愛してくれている
だからこそ、俺を応援してくれる
それは俺がこの身で感じてきた愛だ
本当にそうだろうか
本当にあれは愛なのだろうか
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モヤモヤした気持ちはいつも晴れることはなく、暗闇に消えてゆく
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曖昧な気持ちのまま 俺は深い眠りについた
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本当は大学のパンフレット見てたんだけどな
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一ヶ月後 授業中
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いつも窓側の席でこちらを向いてはニコニコしている彼が今日はいなかった
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最近なんかあいつ変なんだよな
なんか、顔色悪いって言うか
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昼休み
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上を見上げると彼の顔があった
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そう言いながら俺はまろの横に座る
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彼はそう言うとニコッと微笑んだ
あぁ美しいな
風になびく君から微かに香水の香りがする
落ち着く匂いだ
この人にならわかって貰えるかな
俺は特に何も期待せず彼に話をし始めた
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何もかもを吐き出した俺の目には涙が零れるほど溜まっていて、目の前にいる君が滲んで見えた
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そういう彼の目には俺と同じように涙が溜まっていた
これはきっと彼のトラウマ
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彼は涙をうかべた目を細めにこりと笑う
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ないくんは俺から視線を外し空をあおぐ
雲ひとつない空は涙で滲んだ視界の中でも美しくその中に座るない君はその100倍美しかった
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彼の言う言葉は説得力の欠けらも無いけど、何故か容易に想像できた
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俺らは似たもの同士
年は違えども同じ壁を乗り越えようとしている
ないくんは、俺の返事によしっと言うと授業の準備をしに行った
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母
父
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父
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父
母
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🤪
🤪
🤪
父
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母
母
母
母
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母
母
母
そう話す母の目には涙が溜まっていた
母
母
母
母
母
母
母
父
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3人とも泣きながら謝り続けたが、何故かすごく幸せな気がした
数ヶ月後
駅前
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俺は海外留学を決めていた
英語の力はもう十分あるけど、現地で色んなことを学んでもっともっと夢に近づくために
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彼がこちらを振り向く
いつも、ニコニコの笑顔で動きが可愛くて、でも真面目な時はちゃんとしていて、、それでいて 世界で1番美しい
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彼の目に涙が滲み始める
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俺が彼の名を呼ぶと彼は涙を脱ぐって俺の目をじっと見つめる
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笑った彼の目からは大粒の涙が流れていた
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俺はボロボロと泣く彼を抱きしめる
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まだ見ぬ世界を目前に愛しい君と誓い合う
抱きしめていた彼をはなし、見つめ合う、俺より少し小さい彼は涙で腫れた目で俺を見上げてくる
俺たちは示し合わせたように、深いキスをした
数年後
キーンコーンカーンコーン
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先生
生徒
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生徒
生徒
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お昼休みの騒がしい廊下
窓の外には大きなグラウンドが見える
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1回の職員室に向かおうとする
その時、窓の外のグラウンドに続く校門の前に黒の外車が止まる
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車から降りてきた人物を見て、俺は目を見張る
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海外留学に行く前の高校2年生の彼とは違い、さらに背が伸びて黒いスーツを着ていた
グラウンドをこちらに向かって歩く彼と目が合う
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2階から身を乗り出してグラウンドにいる彼と話す
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🤪
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あぁ、どうしよう
まわりにたくさん生徒もいるのに涙が止まらない
俺は膝から崩れ落ちた
まろが、まろが帰ってきた
あれから何年経っただろうか
俺は毎日毎日彼が来るのではないかとソワソワしていた
でも、いつしか、彼はもう来ないんじゃないかとも思い始めた
きっと向こうでいいであいがあったのだろうと
こんな年上の男より海外美女の方がいいだろうと
廊下で膝をつき泣き崩れていると息を切らしながらグラウンドにいたはずの彼が2回に上がってきた
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彼はそう一言いうと俺を抱きしめた
あぁ、、久しぶりのこの感覚
あったかくて、包み込まれる感じ
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🤪
🤪
初めて聞いたないこ呼びと共に、唇にキスを落とされた
シロ
シロ
コメント
4件
え、凄い好きでした😭😭😭作品が好みすぎます😭😭 連投コメ失礼しました😭♡