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60話目です!

わぁ、やばいな、果てしない……

nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作

ご本人様には一切関係ございません!
苦手な方はback推奨!

では!

どうぞ!

第60話『揺らぐ記憶』

朝。

目覚ましの音が止むより先に、らんは目を開けていた。

静かな朝。

体は軽いはずなのに、どこか胸の奥がざわついている。

らん

(……なに、今の感じ)

夢を見ていた気がする。

誰かの笑い声。

確かに聞こえたのに、目が覚めた途端に霞のように消えてしまった。

洗面所で顔を洗い、鏡を覗き込む。

そこに映るのはいつもの自分。

だが奥底で揺れているものがあるのを、らんはごまかせなかった。

昼。

ノートPCに向かうと、突然耳の奥でノイズが走った。

らん

……っ!

画面の文字が歪む。

視界の端に、ふっと色が滲むような光景が差し込んだ。

――スタジオ。

大きな鏡の前で、こさめが立っている。

こさめ

らんくん、そこ違うってば!

声が響く。

すぐ横でいるまが腕を組み、苦笑いを浮かべていた。

いるま

お前、またかよ

らん

いや、だって……!

なつの笑い声が重なる。

なつ

俺に負けたらやばいぞ〜

鏡越しに、三人が確かにそこにいた。

こさめが真剣に指摘し、いるまが呆れたように笑い、なつが肩を揺らして茶化す。

その全部が、懐かしいほど自然にらんの胸へと流れ込んでくる。

――記憶。

らん

……あ、あぁ……

次の瞬間、頭の奥を鋭い痛みが貫いた。

らん

っ……!

こめかみを押さえ、机に突っ伏す。

耳鳴りと共に視界が揺れ、息が荒くなる。

心臓が速く打ち、記憶の映像が断片的に切り替わる。

――こさめが笑っている。

こさめ

『ね?』

こさめ

『これで合ってるでしょ』

――なつが拍手をしている。

なつ

『おー、やっと揃った!』

――いるまが短く頷く。

いるま

『……まあ、いいんじゃね?』

鮮やかに、しかし痛みに染み込むように流れ込んでくる。

らん

……はぁ、はぁ……

頭痛が収まったときには、机の上に汗が落ちていた。

午後。

窓を開けて風を入れながら、らんはソファに深く座り込んだ。

まだ胸の奥でざわつきが続いている。

らん

(……やっぱり、あれは“夢”なんかじゃない)

一度消えたと思っていたものが、確かな輪郭を持って戻ってきている。

仲間の声。

笑い声。

自分をからかいながらも、一緒に練習してくれた姿。

らん

……こさめ

名前を呟いた瞬間、再び胸の奥に温かさが広がった。

同時に、影のような声が心に滲む。

もう一人のらん

『全部を一度に返すことはできないが、お前が耐えられるなら、少しずつ』

らん

……分かってる

静かに応える。

どれだけ痛みを伴っても、らんはその記憶を取り戻したかった。

夕方。

いるまがリビングに入ってきた。

いるま

顔、赤いぞ

いるま

熱か?

らん

ううん、大したことないよ

いるま

そうか

短くそう言いながらも、いるまは深く追及しない。

その無言の気遣いが、今のらんにはありがたかった。

らん

ねえ……

いるま

ん?

らん

俺、やっぱり……みんなと一緒に居たんだね

いるま

当たり前だろ

いるまの声は淡々としていた。

だがそこに迷いはなく、確信が宿っていた。

らんは小さく笑い、背もたれに身を預ける。

らん

(……少しずつでも、ちゃんと戻ってきてる)

そう思うと、頭痛すらも乗り越える意味を持ち始めていた。

夜。

布団に横になると、再び断片が浮かぶ。

――練習後の帰り道。

汗を拭いながら、こさめが大声で笑っている。

こさめ

『らんくん、今日一番下手くそだったよ!』

らん

『そ、そんなこと……あるか』

いるまが横で肩をすくめ、なつが大げさに真似をして笑い転げている。

それは、あまりにも懐かしく、そして愛おしい光景だった。

らん

……忘れてたのが、勿体ないくらいだなぁ

ぽつりと呟き、らんは目を閉じる。

胸の奥に宿る温かさを感じながら、静かに眠りへと落ちていった。

第60話・了

おかえりなさい!

次回!

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡500

では!

ばいばい!

桜の記憶は散ってしまう

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コメント

1

ユーザー

いい記憶だな~!

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