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尊…二人とも月より綺麗やな、絶対
attention mrnk iris
青
走る俺の後ろから 疲れた声が飛んでくる
足を止めて振り返ると
青
黒
青
ぽえぽえタイムに入る前に 俺は前を向いてまた走り出す
今日はどうしても 見せたい景色があったんだ
黒
青
青
仕事終わりの彼を拾って 登る山道
体に張り付くスーツが暑苦しい
乱れた髪が首に巻き付く
それでも 頬を撫でる風が涼しくて
俺らを待つ景色が見たくて
黒
青
ギュッ
手を繋いで走った
繋いだ手と手
伝わる体温
耳を擽る自分の吐息と彼の吐息
それ以外は何も感じなくて
黒
青
黒
2人だけの世界が
こんなにも綺麗とは。
黒
青
黒
青
青
黒
ぐわっと抱きとめられる体
青
ドクドクといつもより速い鼓動
汗ばんでひたりとくっつく体
なんだか 心がザワついて
ダメだ
恥ずかしい
黒
青
青
けらけらと笑う彼が 月明かりに照らされて凄く綺麗だ
月明かり……?
黒
黒
青
青
山道を抜けた先
真っ暗な背景に星と月が 幸せそうに輝く
黒
今日は満月
中秋の名月
青
そっと彼は 俺を引き寄せた
青
火照った体を慰めるように 涼しくなった風が当たる
もう、すっかり秋になったようだ
昼間はまだ暑いのに
風は涼しく心地よい
青
青
静かに俺は息を飲む
黒
そう言ってゆったりと目を細める彼女
月光に当たって夏に焼けた肌は 透明に反射する
長い髪は静かに揺れて 火照った肌が風光明媚で
青
抑えきれない鼓動を動力に変えて 彼女に手を伸ばした
グイッ
黒
俺はよく、嫉妬深いだとか 愛情深いだとか
そんな言葉を並べられる
1回にそこまで愛情なんかあげてたら 相手はいつか安心で逃げるぞ
なんて言われた事も。
それでも大丈夫だと思えるのは
彼が最初で最後
黒
何度同じ動作を繰り返そうが 彼は決まって頬を紅く染める
まるで
今ある"幸せ"を噛み締めるように
青
それが苦しいくらいに愛らしくて
小柄な君をぎゅうっ、と抱きしめた
黒
そうすると嫌がらず 抱きしめ返してくれるんだ
この温もりを、絶対に離さないと 何度誓った事だろう
青
黒
真っ赤になる耳 そっと撫でるとぴくりと反応した
黒
黒
好きに決まっとるやろ、
ぎゅっ、と心を締め付けられる
彼はどうしてここまで俺を虜にするのか
青
青
青
比べ物にならないくらい綺麗
黒
真っ赤になる頬が可愛い
幸せそうに微笑む君が可愛い
全部全部
俺の大好きなところ
青
黒
クイっと顎に指を添える
キラキラと光るトパーズのような瞳が
いつにも増して美しい
この月を
君と見れて良かった
青
青
黒
離さんし、離れんよ
愛してる
チュッ