注意 この作品及びシリーズは 中原中也(22)×太宰治(5)の幼児パロBL作品です。 1部暴力表現を含む可能性があります
以上が苦手な方は閲覧をお辞めになる事を推奨致します。
中原 中也
仕事帰りの道。恐らく4〜5歳程の、手足、右目に包帯を巻き、左頬にガーゼをした子供が一人、ポツリと立っている。
太宰 治
子供に表情は無く、何にも興味を示さぬ瞳で、唯空を見詰めていた。
自身が発した声は彼にも聞こえるだろうに、気が付こうともしてないように思える。此方に興味を示していない事は明確だ。
身体中に巻かれた包帯やガーゼを不審に思うより先に、その子供とは思えない表情と態度に不審感を覚えた。
敵対組織のスパイという可能性もある。 迂闊に近付くのは危険だ
…否。スパイなら此処迄わざと不審感を煽るような演技はしないだろう。 一般の子供か。
こんな時間に保護者と共に居ない時点である程度察しが付く。 表情や態度も含めて考えれば、恐らく捨てられたのだろう。
少しだけ様子を伺ってみよう。 スパイなら情報を取ってから殺してしまえばいい。
中原 中也
太宰 治
少しばかり近付き声を掛けてみると、身体は此方へ向かないものの、視線は此方へゆっくりと向けられた。
面倒臭いとでも云いたげな目で此方をじっと見詰めてくる
中原 中也
太宰 治
子供は自分への問いかけに対し、首を傾げ乍疑問の表情を浮かべた。
もしや、一人では無いのか?
だが、辺り周辺に此奴以外の気配は感じない。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
「捨てられた。」 子供は其れをまるで当然の事ように軽々と口にした。其の声には悲しみも怒りも不安も宿っていない
唯、「説明が面倒だ」「見て分からないのか」という意思が視える。
中原 中也
本来は聞くべきで無いだろう問いを子供に掛ける。
この問いで子供の感情が動く気がしない。なら聞いても問題は無いだろう
太宰 治
太宰 治
「不気味」 其れは確かに此の子供を一言で表すのにピッタリな言葉だ。
兎に角不自然なのだ。容姿も、表情も、態度も、喋り方も、この子供の全てが。
とても
人間とは思えなかった。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
胸糞悪かった。 確かにこの子供は、周りからの家庭のイメージを悪くする存在だろう
だからと云って、まだ一人では生きてはいけない者を捨てるのか。何も教えずに、何も与えずに。
其の事実も、此奴が其れに納得している様に見えるのも
凄く、不愉快だ。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
拙い、仕事帰りだと云う事を忘れていた。服は返り血を派手に浴びたお陰で赤黒いシミが出来ている。
太宰 治
太宰はそう云って緩く微笑んだ。 まるで此方の全てを見通している様な表情だ。
中原 中也
そう云って不敵に笑って見せた。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
性行為の相手になってやると言いたいのだろう。 生憎子供とするような趣味は持っていないし、頼んでして貰う程の欲求不満野郎でもない。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰 治
嗚呼また胸糞悪い話が始まりそうだ。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
感じない…不感症か。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
飽きた、話すのにか?急過ぎやしないか
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
そう云うと太宰はニコリと微笑んだ。
此奴、こんな表情出来んのか
なんだか変な感覚に襲われた。 嬉しいとか、此の笑顔は他の奴に見せたことがあるのだろうかとか…
独占欲?何故。出会ったばかりの此奴に
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
異能で飛んで早々に帰ろう。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
出会ったばかりの奴に異能を教えるのは避けたい。 此奴は所詮子供だ、ゴリ押しだが魔法で押し通させて貰う。
太宰の手が俺の手を握る。 小さくて細い、正に子供の手だ。
重力操作_
中原 中也
太宰 治
可笑しい。異能が使えない。
此奴のせいか?
中原 中也
太宰の手を離す。
重力操作_
…使える。矢張り此奴のせいなのか
異能を無効化する異能?そんなものあるのか
太宰 治
中原 中也
兎に角今は太宰を家まで連れて行こう。
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
多分続きます