雨那
…雨だ
学校からの下校中雨が降り出した
雨那
…今の私にピッタリだ…
大好きだった先輩に振られた後に
タイミングがピッタリだ
雨那
私の心みたい
雨那
はぁ…
ため息をつくともっと雨が降ってきた
雨那
私の心と繋がってるみたい
でも冗談で言ったのになぜか信じてしまった
雨那
強くなってきた…
雨那
明日学校行きたくないな雨に当たってよ
いつも隣に居てくれたそんな気がした先輩
今日は1人だから独り言になる
雨那
何か悲しくなって来た(笑)
雨那
てか寒っ(笑)このまま行けば休めるわ
そう思っていたのに君が来ちゃうから
???
風邪、引くよ
雨那
えっ
突然濡れなくなったそして声の主を見つけるため後ろを見る
雨那
あなたは…?
傘斗
俺は小林傘斗
傘斗
宇野と同じクラスだよ
雨那
えっ
そんな人いたっけ?と思った
傘斗
やっぱ気付いてくれなかったか
傘斗
宇野はいつもクラスじゃない所を観てたからな
雨那
何で知ってんの
傘斗
聞きたい?
雨那
うん
傘斗
俺は宇野の事をずっと観てたから
雨那
えっ
傘斗
ずっと観ていた
傘斗
なのに気づいてくれなくて
私の心臓が高なったそれと同時に雨が強くなった
傘斗
俺、小さい頃から宇野…雨那が好きなんだ
ドクンと心臓がなったそれと同時に過去の記憶が出てきた
雨那
そうだ私、記憶喪失で…
傘斗
やっと思い出してくれた
私は全部を思い出した
事故で記憶喪失になった事も
お母さんや虹楽がたくさん泣いてた事も
そして
私は傘斗が好きだって事も
雨那
傘斗っ
雨那
私…!
傘斗
待って俺から言わせて
傘斗
雨那ずっと君が好きでした
傘斗
付き合ってください
答えは一つしかない
雨那
はい!
ただそれだけだった