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その巨大な学園は、都会のど真ん中の一等地にそびえ立っていた
まるで…そこが世界の中心でもあるかのように…
『私立 希望ヶ峰学園』
あらゆる分野の超一流高校生を集め、育て上げることを目的とした、
政府公認の超特権的な学園…
この学園を卒業すれば、人生において成功したも同然…とまで言われている
何百年という歴史を持ち、各界に有望な人材を送り続けている伝統の学園らしい…
国の将来を担う
“希望”
を育て上げることを目的とした、まさに
“希望の学園”
と呼ぶにふさわしい場所だ。
そんな学園への入学資格は2つ…
“現役の高校生であること“
“各分野において超一流であること”
新入生の募集などは、行っておらず、学園側にスカウトされた生徒のみが入学を許可される。
そんな超が何個も付くほどの超すごい学園の校門の前に…
私は立っていた
※コレハ希望ヶ峰学園です
流星天水
流星天水
流星天水
流星天水
流星天水
流星天水
流星天水
流星天水
案の定、私はこの学園の圧倒的な雰囲気に呑まれてしまっていた。
大袈裟と思うかもしれないが、この学園に入学することがどれだけ凄いことか、説明しよう
声優界を凌駕する天才若手声優や
圧倒的な推理で、刑事をも踏圧する探偵
ましてや、超高校級の罪人などの肩書きの人もいる
そこには、自分の無力さを痛感させられる、そうそうたるメンバーばかりが揃っていた
例えるなら、ライオンの群れに紛れ込んでしまった三毛猫の気分…
だけれど、ちょっと引っかかる事があった
何人か調べてもヒットしない新入生がいるようだった
私みたいな生徒がいるのかなっと思うと少し気が楽になる
我ながら、情けない性格だ
それより、何故私みたいな普通のJKがこの、希望ヶ峰学園に入学したのかってこと
その理由は
この希望ヶ峰学園から届いた入学通知を見れば一目瞭然だ
つまり、私が選ばれたのはただの“運”って訳
本当は辞退した方がよかったのかもしれないけど、
成功したも同然って話を聞いちゃ、後に引けなかった
とは言え、 実際の学校を目の前にすると…
やっぱり場違いだったと怖気付いたりもして…
流星天水
ぶつぶつと独り言をつぶやきながら、私は手にした入学通知に視線を通す
そこには新入生は”8時に玄関ホールに集合“の文字
集合時間までまだ時間があるけど…
流星天水
流星天水
たかが、初登校とは思えないほどの大袈裟な決意を固める
私は玄関ホールへと足を向けた
流星天水
希望ヶ峰学園の大きな時計台に目を向けると
7時20分を指している
誰もいなくて当たり前だ
集合は8時だ
集合までにあと40分もある
流星天水
集合時間まで結構あるし、ここでずっと待ってるのもなー
流星天水
ちょっとした時間潰し
その程度の軽い気持ちで希望ヶ峰学園への、一歩を踏み出した
新しい学園生活が始まる、希望に満ち溢れた一歩
となるはずだった
流星天水
だけど…その一歩を踏み出したのと同時に
視界が歪み始めた
まるで世界が飴細工のようにドロドロと溶け、グルグルと混ざり合っていった
グルグルグルグルと、ドロドロドロドロと
そして次の瞬間には
ただの暗闇。
それが始まり
そして、日常の終わり
この時点で、私は気づいてもよかったのかもしれない
私が希望ヶ峰学園に来たのは、
”超高校級の幸運“なんかじゃなくって
”超高校級の不運“だったってことに
コメント
10件
あたしがいるー!これから楽しみだ!
楽しみ!
自分が出るのを楽しみに待ってるね!