自殺メイト

死んだ。

親友が死んだ。

親友が

自殺、した。

桜が死んで１ヶ月、初日の暗い雰囲気がようやく消えて

落ち着きを取り戻し始めた。

久しぶりに、教室の至る所から賑やかな雰囲気が漂ってくる

ほんとに

1か月前の雰囲気が嘘のようだった。

1か月前

朝、生徒たちが登校し始めて賑わう教室に

担任の先生が血相を変えて走ってきた。

その瞬間、先程まで賑わっていた教室に突如静寂が訪れ

みんなの視線が、先生に集中した

先生は、周りの意図を汲み取ったかのように話を続ける

静かな教室

先生の声だけが響く。

どうやら何か緊急事態が起きたのだろう

廊下にも色んな先生達の走る音や声が飛び交っているのが聞こえ始めた

どうやら担任の先生も慌てている様子だった

伝えることを伝えて先生もどこかに行ってしまった

先生が居なくなったあとの教室

周りはみんなこの理解できない状況で持ちきりだった

どうやらほかの教室も同じようで、声が廊下にまで響き渡る

周りが騒ぐ中、私は静かに教室を出てその日は帰宅した。

…

そしてその数時間後に私は知ったのだった。

この騒動は、桜がきっかけだったこと。

そして

そのきっかかけというのが

桜が自殺した。という事だったこと。

そして今、桜が死んで1ヶ月

周りも、そして私も何とか落ち着きを取り戻し始めて

忘れかけようとしていたのだった。

…

ﾋﾟﾛﾝｯ