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人はそれを愛と呼んだ

第9話 - もし呼ぶなら

4,099

2023年03月27日

#ファンタジー

#水白

#青春恋愛

#irxs

みぃご

※ちょっと自傷っぽい表現出てます
苦手な方は見ない方が良いかと…
すまんせん

みぃご

ここまで読んだくれてる人ホントありがとう！！おなじみのみぃごです！

みぃご

ちなみに前回イムくんが初兎ちゃんと別れる時、いつも「また明日ね」と言うって言ってましたね
今までの話もちゃんとそうなってる(多分)ので見てみてね！

みぃご

で、今回は一個前の話と同時進行の話ですね
今回は初兎ちゃん視点ですね

初

…3人行ったね

り

……

ℹ︎

……ｺﾞｸ

初

……それで、今から何か…僕関係でするん？

り

……

ℹ︎

バレた、…？

初

…そんなの皆見てたら分かるよ、ふふw

初

んで、なんかするん？

ℹ︎

……お前の記憶に…何か変化があると思う所行く

初

…ﾋﾟｸ

初

そんなの…あるん…？

初

あるんよね…？…僕…が……？

り

えっ…ちょ、しょにだ…？

初

記憶が戻せどうな所…あるん……？どこ…？どこなん…？

ℹ︎

…ちょっと落ち着きーや、しょにだ

初

……ぁ…ごめん……

り

…しょにだもなんか隠してる？

初

……

初

…別に何も隠してないで

ℹ︎

…嘘だめ

初

……何で分かるん？

り

ずっと一緒に居たから…分かる

初

……あのな

初

……事故った直前の事…ちょっと思い出したんや…

ℹ︎

え…！？そうなん…！？

初

おん…

初

って言っても…本当に少しなんやけど……

初

確か…誰かに向かってずっと…

初

「また一緒に…」って強く思ってた覚えがある…

ℹ︎

………また一緒に………？

り

…それって

り

ほとけっちと関係…絶対あると思うけど

り

う〜ん…まだそこまでだとなんも言えないなぁ〜…

初

……ごめん、もっと頑張る…

ℹ︎

(……頑張る？)

り

まあ、…ねぇ？

ℹ︎

…やっぱり見に行くか

初

え？何を？

り

ほとけっちの部屋…でしょ？

ℹ︎

そっ

初

え、勝手に見ていいん？

り

いつもは勝手にどうぞって言ってるからいいの〜！！

ℹ︎

ま、最近は言ってなかったけどな〜！

初

えっ…ちょ…っ……

ℹ︎

(……何かあるとええけどな)

ℹ︎

……ここやな

り

…ほとけっち…最近結構静かだから…なんかあると思うけど……

初

……

ℹ︎

…ｶﾞﾁｬ

ℹ︎

………っ！

り

え……？なんか…前までと全然雰囲気違う………

初

……っｽﾞｷｯ

初

……ぅ゛……

ℹ︎

わっ…！しょにだ大丈夫……？

り

あわわ………

初

………大丈夫やで……ﾊﾊ…

初

…なんか……いきなり頭痛くなっただけ……

り

……本当？

初

うん…大丈夫

初

……それよりこの部屋…

ℹ︎

前よりも散らかってんな〜…

り

…なんか色々言ってほとけっちの部屋綺麗だったのにね

ℹ︎

…今の精神的状態が出てるんやろな

初

…色々、考えてくれてたんかな

初

…あの、さ

初

…ちょっと僕も話していい？

ℹ︎

……うん、

初

……ほとけっちって…僕よりもずっとずっと…考えてくれててさ

初

…僕って何も出来ていないからさ

初

ホント悪いなって思う…それでいつも考えてたんよ

初

僕って何をしたいんだろうって

り

…うん

初

それでさ、事故った時の事だけ全然思い出せないじゃん

初

…だからその時の事がなんか関係あるんかなって思って

初

夜…皆には言ってなかったけどいつも思い出そうとしてるんだよね

り

え…思い出そうとして思い出せるもんじゃないんじゃないの？

初

……

初

ちょっと…思い出せるやり方分かったんよ

ℹ︎

…え？そうなん…？

り

どうやるの？

初

……

初

…さあね

り

…意図的に思い出せるの…？

ℹ︎

(だからさっき「頑張る」って……)

ℹ︎

…教えて？

初

……

初

……自分を傷つけるんよ

ℹ︎

…え？

り

…は……どういう……

初

そのまま。自傷やで
……楽しさなんて無いけど

初

……なんか傷ついた時の痛さが事故った時の痛みと繋がるんかな

初

…どういう痛みかは覚えてないけど
僕が倒れた時、めっちゃ体中痛かったことは覚えてたんよ

り

え…そうだったの…？

初

おん…それでな？
自分を叩いたりして、ある程度痛みを感じると

初

事故った時の痛みを思い出すのと一緒に…記憶も思い出したんよね

ℹ︎

自分で……！？え………！？

初

痛さであの時の事を思い出して…
それで一緒に他の記憶も戻ってくる。

初

…それで幸せだった時の記憶も思い出すんよ
どの記憶も全部…こうやって思い出してる

初

…まあ倒れた時、結構痛かったから結構自傷が痛いんやけどな((ﾎﾞｿｯ

り

……っ！

り

ﾊﾞｯ…(初兎の腕を掴む)

初

い゛っ…

り

えっ…？

ℹ︎

ちょ、りうらそんな力こめんなよ…？

り

ちが…そんな力込めてない……

ℹ︎

…え

初

……ｯちょ、やめ…て……っ…ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ℹ︎

……動かないで、ｷﾞｭｯ…

ℹ︎

……ｽﾙ…(初兎の服をまくる

ℹ︎

…え！？

初

……ｯ(目を逸らす)

り

………ｯう、そ

ℹ︎

ｻｧｯ………(青ざめる)

初

…ちょ、待っ………
………ごめん。こんなの見せて…

ℹ︎

…傷とかあざとか……めっちゃあるじゃん…

り

…これ全部記憶思い出すために……！？

初

…そ

ℹ︎

……え……いつ……から………

初

…退院する日くらい

り

…！？そんな前から…これ…やってたの……！？

初

…

初

…皆が悲しむの嫌なんや

初

…僕が……皆との幸せな記憶を思い出せないから…ﾎﾟﾛ

初

それで…皆辛い顔して…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

そん時、変態医者に色々されてさﾎﾟﾛ

初

ほとけっちが助けてくれた時、医者の肘が僕の頭当たったやん…

初

……その時、初めて記憶を一つ思い出したんよ

り

……そんな…

初

…それでないちゃん家に泊まるようになって来てしばらくして…
自分を傷つけてみようと思って早めに自分の部屋に行ったんよ

初

…あとは。

ℹ︎

…………うそ………だろ……

初

自分を傷つけるの、勇気もいるし

初

……めっちゃ痛かった…それに涙も血も出た……

初

正直…もうやりたくなかった…ﾎﾟﾛ

り

そんな……

初

…でもさ、記憶が戻って来た事皆に言ったら皆凄く喜んでくれてたでしょ？

初

記憶が戻ってきた！って。
このまま他の記憶も戻ってほしいって。

ℹ︎

…っ

初

皆……楽しそうだったから。

初

皆が精神的に苦しむか、自分だけ身体的に苦しむか
…それなら絶対自分が苦しんだ方がマシやろ？

り

そんなこと…

初

……まあそこで終わりでも良かったんよ

初

…でもほとけっちだけは……全然喜んでなかった…

初

そりゃそうなんよ…自分だけ…全く思い出してもらえないなんて…ﾎﾟﾛ

初

皆は僕らと近づいて行くのに、ほとけっちだけは0のまま。
そんなの最悪だよね……w

初

だから……ね…

初

ほとけっちの事…思い出せるように頑張った…
だってほとけっちだけ辛いのはおかしいやん

初

でも全然思い出せないんよね？

初

…もっと頑張らなきゃいけんのかなぁ…

り

…

り

……初兎ちゃんさぁ…いい加減にしなよ……？

初

…え、ごめん、変な事言って、

ℹ︎

…は？

ℹ︎

ｷﾞｭｯ

り

ｷﾞｭｯ

ℹ︎

違うやろ……！！！！！！！！！

初

えっ…

ℹ︎

もっと…もっと自分の体を大切にせぇよ！！！！

り

自分だけ苦しめばいい…？
駄目に決まってるじゃん！！！！

り

初兎ちゃんが…俺らの為に自分の身を犠牲にしてまで…そんな事してたら…

り

……俺らｯ…辛いよ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ℹ︎

こっちも心配しちゃうやろ…！？！？ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ℹ︎

それに…俺らがお前の手を見て青ざめたのだってな！？

ℹ︎

お前がここまで一人で溜め込んでた事に…
全然気づかなかった自分に青ざめたんよ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ℹ︎

俺らは…初兎の事が大好きなんや……ｯ！！
皆…大好きだから…ｯ！…こうやって言うんや…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

……でも……これで幸せな記憶も思い出せるんだから……ﾎﾟﾛ

り

…でも痛かったんでしょ…？辛かったんでしょ…！？

り

もうやりたくないって思ったんでしょ…？
……それじゃあ意味ないよ……ﾎﾟﾛ

り

涙出るまで自分傷つけたら…辛い記憶が増えるだけ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

……ほとけっちは…最初から辛いんやろうし……僕が頑張らなきゃって…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ℹ︎

絶対…絶対にほとけはお前のそういう頑張り方は求めていない…ﾎﾟﾛ

ℹ︎

お前が傷つかないように…！あんなに笑顔に振る舞ってるんやで！？

初

…っﾎﾟﾛ

ℹ︎

…俺らは記憶を取り戻すより幸せかどうかの方が大切や…ﾎﾟﾛ

り

…だから……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

り

…もう……溜め込まないで……？ﾎﾟﾛ

初

……ｯｸﾞｽ､…ｯ……っあは、wごめんねw

初

…ほんとはさ、これ言うのめっちゃ怖かったんよ…でもさ

初

僕もこういうのやめたかったから2人の前で言う勇気が出来たんだと思う、

初

……ありがとう…ﾎﾟﾛ

り

…良かったぁ……！

ℹ︎

そうやな……ふふ…ww

ひらり。

ℹ︎

……？ｶｻ…

ℹ︎

…なに…これ………

ℹ︎

……

ℹ︎

…！

り

………

初

どしたの？

初

……え？2人とも……？

ℹ︎

……

ℹ︎

初兎、お前……これ読んでみな

ℹ︎

そしたら…

ℹ︎

…

ℹ︎

全部分かるから。

初

……え？

初

ｶｻ………

初

…これ………日記…………？

1日目初兎ちゃんが居なくなった

初

…！これ……ほとけっちが僕が倒れてから…書いたもの……？

初

……居なくなるってなんだろ………？

初

……ﾍﾟﾗ

2日目気持ち悪い医者に初兎ちゃんが痴漢されてたそれでも変わらないでももしかしたら変わるかもしれない

初

…？

初

…『変わらない』って……なんだろ……

3日目病院で寝てた。頬には傷があった何の傷？どういう事？

4日目初兎ちゃんがなんか薬を飲まされていた初兎ちゃんが居なくなった元凶っぽい人の手がかりがあった早く捕まえてやりたい

10日目何も出来なかった

初

…ここだけこれしか書いてない…？

り

(…この日は…あの変な仮面つけた人捕まえた日か…)

11日目馬鹿だな、僕

初

うぇ！？

ℹ︎

…ここら辺から…ほとけが今みたいになってくるんやな

13日目初兎ちゃんの熱が下がった何も変わらない

15日目自分は何がしたいんだっけ

初

………ｿﾞｸｯ

17日目何も変わらない。いつになったら変わるのかな。

初

(……僕の変わらない所………？)

20日目この部屋を見られる所だった自分のキーホルダーが2つになった一生このままなのかな

初

…え？

り

どしたの？

初

……前キーホルダーをほとけっちが落としてたから…届けたんだけど…

初

……2つってどういう事だろ……

初

…ﾍﾟﾗｯ

22日目寝れない。寝れなくなってそろそろ1週間が経つ。どうしようもないこの悪夢にうなされたままずっと寝れない。もうベットを整える気力も無い

初

………え、寝てないん…？

初

……だから部屋が荒れてるのかな……

24日目変わらなかった。

27日目変わらなかった。

29日目変わらなかった。

初

……

初

あ、次で最後のページ…

30日目僕の名前はほとけ …もし呼ぶなら

「イムくん」って呼んでね

初

………ｯえ、…？

ℹ︎

……！

初

……イム………イ…ム……？？？

初

ﾀﾗ……(汗)

初兎ちゃんは「イムくん」って名前を忘れた

「いむしょー」の事も相方の僕を忘れるから一緒に忘れた

初

いむしょー……？？？い、む……しょー……

初

ｽﾞｷｯ…

初

う゛……ﾊｧ…ｯ

り

…しょにだ……汗やばいよ…？大丈夫…！？

ℹ︎

……思い…出す……？

今の初兎ちゃんへ初兎ちゃんが倒れた時、初兎ちゃんがなんて言ってたか覚えてる？「また一緒に…イムくんと……」って言ってたその後は聞こえなかったけど…

あれが最後にイムくんって呼ばれる時だったのかな

あの時の初兎ちゃんはもう居ないのは知っているけど

…もし僕の事思い出したら

またお揃いのキーホルダー付けて遊ぼうね

初

………あ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ﾄﾞｸﾝ

初

イム…くん……？

初

いむしょー…？

ﾄﾞｸﾝ

初

ｽﾞｷｯ…

初

ふーっ…

ℹ︎

…っ！大丈夫か…！？

り

しょにだ…！

ﾄﾞｸﾝｯ

記憶がぐるぐると回るあれ、イムくんって、いむしょー？あれ、おかしい、ぼく、

あれは誰だっけ、イムくん？イムくん、イム。イム。

初

………！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

イムくん……！？ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

ﾀﾞｯ!(部屋を飛び出す)

ℹ︎

えっ……！？！？

り

しょにだ！？

「いむしょーしか勝たんっ！」

記憶があやふやで、頭の整理が追いつかない本当はイムって人が結局誰なのか。混乱した脳ではそれすらも理解できていなかった

誰がイムかだって分かる筈なのに。焦りと記憶の矛盾を整理する脳よりも先に足が動き始めていた

「イムくんって呼んでくれるの初兎ちゃんだけだよ〜！」

でもなんでか、なんで分かんないけど走んなきゃいけない気がした

初

……っあ゛…っﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

り

はっ……しょにだ…思い出したの…！？

ℹ︎

……っ…そうなんかな…、

「このキーホルダーお揃いで付けよ！」

走って、誰かに会いたくなった。

初

…あぁ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

そういう事だったん…？…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…

り

まっ゛……早いっ……

ℹ︎

…っ…この道って…っ……

り

……っ…前事故った所に行く道…っ…？

ℹ︎

……ｯそ、……やな………ｯ…は、

＿＿＿ほとけっちに、会いたくなった。

初

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…

初

ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…

初

イムくん…ｯ…ね、どこ、

肺が痛い。早く走りすぎた。ぜえぜえと息を吐く。

誰かも分からないのに彼の名を口にするでも呼ばなきゃいけない、彼を見つけないと、

なんで何もしてない人がこんな目に遭わなきゃ行けないの…？

なんでだろ人生は不公平だ

ﾁｬﾘﾝｯ

初

……！

初

ﾊﾞｯ…(音のした方を見る)

初

…！イムく…

ﾌﾟﾌﾟｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ!!!!!!!!!!!!

初

…え…ｿﾞｯ

初

……っ！！！！！！！！！

あ、まって、やめて走れ。早く走れ……ｯ……

イ

…ｯやば、

そこに居たのはほとけっちで。彼はすぐに気づいて車を避けようとしてこっちに走ってきていた

避けられる所に居た。車も当たらないところに居た、だけど走んなきゃって思った足が言う事を聞かなくてそのまま彼に向かって、

初

…イムくん！！！！！

イ

…え

ﾊﾞﾝｯ…!!!

ちゃりん。

この作品はいかがでしたか？

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初コメ失礼しますっ! ここまで一気見しました! ペアで言うと💎🐇最推しだから最高‼︎続き気になるｯｯｯ楽しみにしてます♪ フォロー失礼します‼︎

ほんっとにこの作品大好きです、、、続き楽しみに待ってます！

みぃご

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