コネシマ
すたーとぅ
ゾム
シッマ
ゾム
寒いなぁ
コネシマ
もっとこっち寄り?
ゾム
おん
夜の森はよく冷える
特に昼間ですら日が当たらないこんな ジメジメした場所なんてもってのほか
ゾム
…母さんも父さんも殺されたんよな
コネシマ
あぁ…
ゾム
誰が殺したんやろか……
コネシマ
…人間
ゾム
…
コネシマ
鬼
コネシマ
ヴァンパイア
ゾム
…許せんな
コネシマ
…大きくなったら
コネ×ゾム
仇討ちや
幼少期から兄弟以外を 信用出来なかった
それなのにあの時どうして人間を信用してしまったのだろうか
いまだにその事が信じられない
コネシマ
天気ええなぁ
ゾム
せやな
コネシマ
あっち兎おるで!
ゾム
シッマ挟み撃ちや!!
獣は狩りをして生活する
それは獣人にも言えている
ゾム
ゲットやァァ!!!
コネシマ
ナイス!!!
??
君たち
コネ×ゾム
!?
??
そう構えなくても私は何もしないよ
ゾム
嘘やな
??
心外だな
??
私はただ君たちを助けたくてきただけなのだよ?
コネシマ
助ける?
ゾム
てか誰やねん
ゾム
名乗りもしないやつなんて
信用出来るわけないやろ
信用出来るわけないやろ
??
それもそうか
キリト
私の名前はキリトだ
キリト
姓は無い
キリト
人は私をDr.キリトと呼ぶ
コネシマ
ドクター…薬師か?
キリト
研究者といったところだ
コネシマ
研究者がなんの用や
キリト
言っただろう
キリト
君たちを助けたいと
ゾム
胡散臭いやっちゃな
コネシマ
俺らが信用する要素が
一欠片もあらへん
一欠片もあらへん
キリト
そうだな…
キリト
君たちの母親と父親を殺した犯人を知っている…と言ったら?
コネ×ゾム
ッ!?
コネシマ
な、なん……で
キリト
何故か?
キリト
私は犯人と関わりがあったからね
キリト
連れてこようと思えばいつでも
連れてこれるのだよ
連れてこれるのだよ
ゾム
タヒね!!
キリト
私を殺しても良いが
キリト
情報は得られぬぞ?
ゾム
クッ…
コネシマ
畜生が
キリト
情報を与えよう
キリト
そのために私についてきなさい
コネシマ
……
ゾム
どうする?
コネシマ
……わかった
コネシマ
ついてくわ
この時断ればよかった
キリト
こっちだ
キリト
ついてきて
少し歩いた先には 車が1台止まっていた
車というものは世間に極わずかにしか出回っていないと言われる
かなり珍しいものだ
コネシマ
…すごいな
ゾム
せやな
キリト
それじゃあ後ろに乗って
そう言って空けられた ドアの向こうには
鬼族のやつが4人 ロープをもって座っていた
本能的に察した
これは
殺される
コネシマ
ゾム!!
キリト
そう簡単に逃がすとでも?
キリト
お前たち
コネシマ
ゾムこっちや!!
ゾム
シッマ前!!
幼い俺たちは非力だった
抵抗も虚しく呆気なく捕まった
鬼族
キリト様遅くなり申し訳ありません
キリト
大丈夫だ
キリト
こんな上玉2匹を傷ひとつ無く
キリト
よく捉えてくれた
コネシマ
騙したのかッ!!
キリト
騙す?
ゾム
情報を与える言うたやんけ!!
キリト
あぁ確かに言ったな
キリト
だが、
キリト
タダで、とは言ってない
キリト
情報を与える代わりに
キリト
それ相当の償いというものをいただく
キリト
社会とはそういうものだよ
鬼族
キリト様準備が整いました
キリト
あぁありがとう
キリト
それでは
プスッ
コネシマ
痛ッ……
ゾム
なんやこれ…
ゾム
なん…や……
ゾム
眠なって………
コネシマ
ゾ………厶……
キリト
第一回目の実験と行こう
キリト
結果が楽しみだ