私、よつばは、いじめられている。
理由なんて分からない。
いじめられたのなんて、突然の事だったのだ。
私は何もしていない。なのに・・・
生徒A
生徒A
よつば
そこは確かに私の席だった。
でも、椅子や机の上には、溢れた牛乳や、ゴミなどが散乱していた。
よつば
生徒A
生徒A
よつば
私が椅子に座ると、ベチャ、と音がした。
周りから笑い声が聞こえてくる。
私は別に傷つかない。涙も出ない。
悲しくも、なんともない。
だって慣れてるから。
それが、私の役目だと思っていたから・・・
放課後
私は本屋で、なんとなく手に取った本を眺めていた。
「花言葉」というタイトルだった。
五十音順に花言葉が書いてある、学生はあまり手に取らなそうな本。
私は、自然と「よ」の項目を開いていた。
よつば
「よつば」 幸福・幸せ
よつば
親が付けたよつばという名前。
幸せになってほしいから。周りを幸せにしてほしいから、という意味で付けたらしい。
よつば
呟きながら、本にもう一度視線を落とす。
「よつば」の花言葉に、もうひとつの花言葉があった。
よつば
よつば
翌日
靴箱を見ると、上履きに画鋲が入っていた。
よつば
???
よつば
よつば
いちごは、私の妹(みつば)の同級生で、後輩だ。
小学生からの付き合いなので、いちごは私に対してはタメ語を使っている。なぜか先輩呼びをするけど。
いちご
いつものいちごなら、語尾を伸ばす癖があるのだけど、この時は違った。
真剣に心配してくれている証拠だ。
でも、私は、いちごに迷惑はかけたくなかった。
よつば
よつば
よつば
いちご
いちご
いちご
よつば
よつば
いちご
いちご
いちご
よつば
その日の放課後。
私はクラスの子達に屋上に来るように言われた。
生徒B
生徒B
生徒A
よつば
よつば
生徒B
生徒B
そう言って生徒Bはバットを出した。
生徒B
生徒A
よつば
よつば
よつば
生徒B
ゴッ
よつば
よつば
殴られた感覚がない。
そう思って目を開けると・・・
いちご
いちご
いちご
よつば
いちごの頭から、血が出ている。
たくさん、たくさん
血が、たくさん
そんな状態で、いちごは
いちご
そう言って、倒れた。 ・・・脈がなかった。
よつば
よつば
顔を上げると、生徒2人が逃げようとしていた。
よつば
私は、気づいたら包丁を持っていた。
どうやって持ってきたのか、何故持ってたのかなんて、覚えてない。
だけど、2人が許せなかった。
包丁を持ち、生徒2人の元へ走りながら、頭の隅にあの本の字が浮かんでいた。
「よつば」 幸福・幸せ
裏の花言葉 復讐
よつば
よつば
よつば
生徒B
生徒B
よつば
生徒B
グサッ
生徒B
急所を、何度も、何度も刺す。
次に、もう”1つ”の生徒に手を伸ばす。
刺す。何度も。
内蔵の奥深くまで。
・・・我に返った時に、後悔した。
生徒を刺したからではない。
こんなのに構ってる暇があったら、先にいちごを助ければ良かった。
・・・・・・・・・・・・
その場にいて何時間経ったのか。
気がつくと、外は真っ暗で、雨が降っていた。
私は、ゆっくり立ち上がる。
それは帰るためではなかった。
ゆっくり、ゆっくり、屋上の端に向かって歩く。
そして・・・・・・
私が飛び降り自殺した時間は、午前零時ピッタリだったらしい。
私は、罪滅ぼしをしたいから、今もここにいる。
”みんなを幸せにする”ため
”この世の汚い人間に復讐する”ため
”いちごへの罪滅ぼし”のため
私は、今も、ここにいる。
午前零時の雨の日・・・屋上で、待ってますから
”よつば様”になって・・・・・・
よつば
よつば
よつば
よつば
よつば
よつば
いちご
よつば
よつば
よつば
よつば
よつば
よつば
バイバイ(ヾ(´・ω・`)
コメント
5件
あれま〜…
そうなんですか!?私的には重い話嫌いではないんですけどあまり好きじゃないので終わり方が雑になっちゃいました・・・笑
でも、そういう話、僕結構好きだよ〜