boku
今宵痛いくらいに思うんだ。

boku
今宵の月はとても綺麗で、

boku
僕と君との関係性のように淡いものだった。

boku
…苦々しい君との思い出が蘇ってくるけど、

boku
僕は君が好きだから、

boku
それと同時にこの夜も終わってほしくない、と願う。

boku
…君が、僕の隣にいられたらいいのに。

boku
…でも、

boku
僕は君を守れるほど強くはないから、

boku
君がもしも僕の隣にいたら危険な目に合わせてしまうかもしれない。

boku
…そういう面では、都合いいのかも、しれ、ないね…。

boku
今宵痛いくらいに思うんだ。

boku
君が居ないくらい、平気だよ。

boku
でも、一縷夜の街の明かりが霞んだのをみると、

boku
ふとさみがいないことに寂しさを感じるんだ。

boku
仄かな君の香りが「僕の隣には君がいた」という軌跡、だよ。

boku
…愛しい君へ、「じゃあ、ね」。

boku
…

boku
優しい人になりたい、

boku
と思って僕が君にあげたものはさ、

boku
宝石でもなく、

boku
君の好きなものでもなく、

boku
一方的な僕の君への好意でしかなくて、

boku
結局は僕は独りぼっちで、

boku
…気がついたら

boku
霞んでいた夜は終わって、

boku
空は夜明けへと進んでいたんだ。

boku
…空も、国も、この結末を望んでいるかのように。

boku
痛い、お別れをしよう。

boku
夜明けの少し寒い朝日に僕は君に思いを伝える。

boku
ごめんね。

boku
本当にごめんね。

boku
君を守れるほど強くもないし、

boku
とても優しいわけでもない僕だけど、

boku
いつか、国が方向を変えれば、

boku
僕たちは、きっと笑える日がくるから。

boku
…君は十分大人だから、

boku
僕が居なくたって大丈夫だろう…?

boku
だから困らないでよ。

boku
僕らは、

boku
まだ出会ってないってことにしよう。

boku
そうすれば、君も少しは気が楽になるだろうし、

boku
辛くないだろ、う…?

boku
きっと、それじゃあ、また会う日まで、「またね」。

kimi
君への揺れる思いはまるでコーヒーシロップのように

kimi
溶けて無くなりそうで。

kimi
2階窓から見える都会の喧騒に、

kimi
僕は息を潜めたんだ。

kimi
都会に離されて初めての朝だけど、

kimi
君と僕との関係性を、僕らのために「法律として仕方なく」離した優しさと

kimi
僕らの関係を勝手に壊しに動く冷たさが混じっていて、今とても辛いよ。

kimi
痛い、お別れをしよう。

kimi
少し夜明けの少し寒い朝日に君は僕に思いを伝えてくれたよね。

kimi
ごめんね、

kimi
本当にごめんね。

kimi
ルールとか法律とか縛りなんかに負けてしまうような僕だけど、

kimi
いつか、僕らは笑えるようになるから…!

kimi
君こそ、十分大人でしょう…?

kimi
だから僕がいなくたってきっと生きて行けるよ。

kimi
だから、困らないでよ…!

kimi
そんなにも辛いなら、

kimi
僕らはまだ出会っていないってことにしようよ。

kimi
そしたら、きっと君は寂しさなんて感じなくていいし、もっと気楽に生きていけたはずだよ…!

kimi
きっと、ね。

kimi
それじゃあ、きっとまた会える日まで、

kimi
信じていてね、「またね」。

boku
僕は君を愛しているのに、

kimi
僕は君を愛しているのに

boku
君がいなくなったはずなのに

kimi
まるで君がずっとここにいたように

boku
体がさ、ずっと君との思い出を覚えていて、

kimi
君とたどった道を全部覚えていて、

boku
…君のこと、忘れたら楽になると思ったのにな…

kimi
君と過ごした日々も、

boku
思い出も君も覚えてしまうなんて、

kimi
思い出してしまうなんて、

boku
君の家に行くためにいつも乗っていた自転車。

boku
もう乗ることなんてないからさ、鍵を遠くに置いていたつもりだったんだよ。

boku
だったのに、

boku
その鍵が僕のポケットの中に入っていたんだ。

boku
…本当に僕は何をしているんだろう…

boku
…いや、

boku
君のことが忘れられないんだな。

boku
もう一度、君に会いたいんだね、僕は。

boku
…そんなこと考えていたら、

boku
気がつけば濁った夜はさ、終わって

boku
空は明るくなってたんだ。

boku
…自分の道や思いと共に、

boku
夜明けに突き進め、というかのように。

boku
…

boku
もし僕がさ、もう一度ここで待ってたら、

boku
君ももう一度ここにきて、

boku
…とか言ってくれるかな…?

boku
…いや、もう君は

boku
この近くにも、僕の隣にもいないけど…

boku
君がどこに住んでいる、とか

boku
そんな時に君が僕になんていうか、なんて

kimi
同性愛を縛る法律の内容とか、

boku
そんなこと、僕が知る権利なんてないけどさ。

kimi
そんなこと、君が知る権利なんてないんだよ

boku
僕は君の何でも無いから…!

kimi
法律で縛られていようと、

kimi
僕たちは好き同士なのだから__!

boku
それでも、僕は書いてしまうんだよ。

boku
この手に今持ってしまうんだよ。

boku
君への思いを綴った、小さなラブレターを。

boku
…願いが叶わなくとも、

kimi
願いが他人に縛られていようと、

boku
僕は、君に出会えたこと、

kimi
君を愛せたことが

boku
幸せなんだよ。

boku
だから___

boku
僕のいる世界に生まれてきてくれて、

boku
本当に、

この曲にはさまざまな考察がありますが、
自分の意見、目線だと__で、考えてみました。
だから、麻呂とこの曲の解釈が違う人、
多い方なのかもしれません…。
麻呂は、この曲を
「世界で、人生で一番愛せる人ができたのに、その人が同性(一人称は僕、だけど、おそらく女性。)であるがために思いを切り捨てなくてはならない、切ない恋の物語」、と捉えました。
…皆さんは、こういう体験ありますか?
少し違ってもいいから「愛しているのに誰もわかってくれないとある理由でこの思いを切り捨てなければならない」、という経験。
…それか、「大好きだった人なのに、その想いが叶わない、という経験」でもいいんです。
(関係者専用部屋でこの話について、麻呂の市場を含めた恋事情が書いてあります
関係者のみ、ぜひ見てみてください!(相互フォローが原則ですが…))
この曲、知っている人、また一度でも聞いたことのある人はぜひコメント欄で教えてください!