テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
陽斗と風香が二階の廊下を歩いていると、通路の中央になにかが転がっていた。
葛城 陽斗
陽斗はそのなにかを見つけて走り出した。
北原 風香
葛城 陽斗
陽斗は太田に駆け寄り肩を揺すった。 目立った外傷はないが、頭から血を流している。 太田は「ううん」と唸って目を覚ました。
太田
葛城 陽斗
太田
太田は起き上がり頭を抑えた。 意識もはっきりしているし、ひとまずは無事のようだ。
北原 風香
風香が怪訝な顔で太田を見下ろしていた。
葛城 陽斗
太田
葛城 陽斗
太田
太田はきょとんとしていた。
葛城 陽斗
太田
陽斗は呆れて深いため息をついた。
それでも、太田が無事だったのは心から嬉しかった。
この広い研究所の中で、太田だけが陽斗に気を許してくれた友達だったから。研究員はみんなプライドが高いからか、陽斗のような油まみれの作業員には興味すら抱かない。
まるで視界に入っていないかのように振舞うのだ。
太田の存在は、ここで働く上でとても助かっていた。
葛城 陽斗
太田
太田はぽん、と腹を叩いた。 その脂肪に対する厚い信頼はなんなのだろうと思いながら、陽斗は口を開いた。
葛城 陽斗
陽斗は胸をとん、と叩いて、陽斗と太田は互いに微笑み合った。
葛城 陽斗
北原 風香
陽斗と風香は太田を残して、特別研究室に向かった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!