ｶﾞﾁｬｯ

俺となおきりさんは 付き合ってる

俺から告白した… なおきりさんは“OK”してくれた

でも時々思う……

なおきりさんは

男が好きなのか たまたま“俺”を好きになったのか… どちらでもないのか

返事がぎこちなくなる

沈黙が続く

ほぼ同時だった

フイに笑う彼 なんだか懐かしい…

何となく察した

言いにくそうな感じ 申し訳なさそうな顔

なんで… 申し訳なさそうにするんだろう

勝手に好きになって 告白したのは俺なのに

なおきりさんは… 悪くない…

それなら…ｯ

あ〜ぁ 言っちゃったよ…

言いたくなかったけど…

なおきりさんが 罪悪感にかられるなんて おかしいもんね

察されないように…

嫌われたかな

最低って思われたかな

彼の顔が少しづつ 悲しみに溢れていく

そうだよね 俺がなおきりさんの 時間を無駄にしたんだもん

大切な時期だけ奪っておいて にげるんだもん

あの時は幸せだった 付き合ったばかりの時

いつだったっけな？ 覚えてないや

早くいなくなればいいのに

そうすれば…＿＿＿＿

“忘れられたのに”

少し前まで好きだった 理科の授業

優しく教えてくれた…

俺も馬鹿だよね…

先生を“好き”になるなんて…

でも…

あなたを“好き”になれて 良かった…

ありがとう…