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私は今、
変わろうとしている。
綾音
綾音
私は鏡の前でハサミを握り、
かれこれ15分固まったままだった。
なぜこんなことになったかというと.......
~昨日のこと~
龍夜
龍夜
綾音
綾音
綾音
龍夜
龍夜
綾音
龍夜
龍夜
綾音
龍夜
綾音
綾音
龍夜
綾音
龍夜
綾音
たしかに、私の格好は陰キャそのものだ。
長い前髪にメガネ。
ボサボサの髪をひとつにまとめて、
スカートはもちろん膝下。
龍夜
綾音
龍夜
綾音
龍夜
綾音
綾音
綾音
龍夜
龍夜
綾音
と、いうわけである。
綾音
カーテンのように目を隠していた前髪は
私にとってのバリア的存在である。
これを切るということは.......
綾音
綾音
そうこうしているうちに、あっという間に時間はすぎ、
時計は始業開始の30分前をさしている。
綾音
綾音
シャキンシャキン
綾音
キーンコーンカーンコーン
綾音
教室に走ると、始業開始の5分前を告げるチャイムが鳴った。
と、同時に
「こそこそ」「ざわざわ」
クラスの皆が私を見てヒソヒソと話し始めた。
綾音
綾音
松永
松永
松永
綾音
松永
松永
綾音
私は慌てて自分の前髪を抑える。
綾音
綾音
松永
松永
松永
松永さんの爆笑につられ、クラス中がクスクスと笑い声をあげる。
綾音
ダッ
私はいそいで教室を飛び出した。
慌ててトイレに駆け込み、鏡を覗き込む。
綾音
綾音
鏡に写った自分は、ひどい姿だった。
ガタガタで長さの違う前髪。
結局目はまだ隠れているし、走ってきたせいで汗で乱れている。
.......笑われても仕方の無い姿だった。
綾音
綾音
綾音
鏡の中の醜い姿の自分は涙を目に溜めて顔を歪ませていた。
.......その姿すら、惨めで。
涼子
涼子
キーンコーンカーンコーン
綾音
誰もいないと思っていたトイレから聞こえてきたのは
始業開始を告げるチャイムと
誰もが知る、『風弥の女帝』、
潮崎涼子(シオザキ リョウコ)の声だった.......