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僕は普通じゃない

姿形はちゃんと人間だ

話す言語も皆と同じ

だけど僕は

普通じゃない

華の金曜日で賑わう居酒屋

大学時代からの付き合いで

イツメンと呼ばれる4人で集まっていた

奏多(カナタ)

でさぁ?

奏多(カナタ)

俺の失敗じゃねぇっての!

奏多(カナタ)

あ"〜ッ、くそっ!

直哉(ナオヤ)

まぁまぁ

直哉(ナオヤ)

落ち着けって奏多w

奏多(カナタ)

落ち着けだとぉ!?

奏多(カナタ)

めっちゃ落ち着いてるだろ!

律(リツ)

落ち着いてはないですねw

俊介(シュンスケ)

会社勤め、大変そ〜

奏多(カナタ)

お前も早く社畜になれぇ

奏多(カナタ)

アホ俊介め

俊介(シュンスケ)

えっ、ひっどw

律(リツ)

俊介はWebデザイナーですもんね

俊介(シュンスケ)

そっ!

直哉(ナオヤ)

良いよなぁ、自宅で仕事できるって

奏多(カナタ)

会社行けよぉ〜

俊介(シュンスケ)

嫌だよw

俊介(シュンスケ)

自分のペースで出来る仕事

俊介(シュンスケ)

わざわざ選んだんだからw

律(リツ)

僕もゆくゆくは在宅を目指してるんです

直哉(ナオヤ)

へぇ

直哉(ナオヤ)

叶いそうなの?それ

律(リツ)

まぁ、後2年くらいですかね?

奏多(カナタ)

うあ"〜

奏多(カナタ)

律の裏切り者ぉ〜

直哉(ナオヤ)

安心しろ

直哉(ナオヤ)

俺はずっと会社勤めだ

奏多(カナタ)

直哉〜!天使かよぉ!

直哉(ナオヤ)

きっしょ!w

直哉(ナオヤ)

天使とか鳥肌立つわw

俊介(シュンスケ)

直哉が天使w

律(リツ)

有り得ませんねw

直哉(ナオヤ)

おい、お前ら!w

律(リツ)

ふふっ

俊介(シュンスケ)

あ、ちょっとごめん

奏多(カナタ)

あん?

俊介(シュンスケ)

で、ん、わ

直哉(ナオヤ)

例の彼女か!

俊介(シュンスケ)

ちっがいま〜すw

律(リツ)

どうぞ、行ってらっしゃい

奏多(カナタ)

俺も彼女欲しい〜あ"ぁ〜

直哉(ナオヤ)

分かった、分かったw

直哉(ナオヤ)

とりあえず呑もうな?w

律(リツ)

こら直哉!

奏多(カナタ)

酒が美味いよぅ

律(リツ)

あ、こら、奏多も

律(リツ)

もう、そんなに呑んで...

律(リツ)

帰れなくなっても知りませんよ?

直哉(ナオヤ)

俊介に介抱頼めば良いだろ

律(リツ)

...全く、俊介が居ないからって

直哉(ナオヤ)

居ない奴が悪いんだよ〜だ

奏多(カナタ)

そーだそーだ!

奏多(カナタ)

俊介はどこだぁ!

律(リツ)

...やれやれ

俊介(シュンスケ)

たっだいま〜

奏多(カナタ)

お前ぇ!便所なら連れてけよぉ!

俊介(シュンスケ)

えぇ?

俊介(シュンスケ)

僕トイレ行ってないんですけどw

直哉(ナオヤ)

奏多w

律(リツ)

俊介は電話しに外に行ってたんですよ

奏多(カナタ)

つーれーてーけーよー!

俊介(シュンスケ)

嫌だよw

律(リツ)

さぁ、そろそろお開きにしましょうか?

直哉(ナオヤ)

だなぁ

直哉(ナオヤ)

奏多がヤバそうだしw

律(リツ)

直哉のせいですよ?

俊介(シュンスケ)

なになに、直哉何したの?w

直哉(ナオヤ)

奏多をお持ち帰りして聞いてくださ〜いw

俊介(シュンスケ)

うっわ、嫌すぎる

奏多(カナタ)

俊介の家まで競走だな!

俊介(シュンスケ)

何でだよ!

律(リツ)

誰も参加しませんよ、それ

直哉(ナオヤ)

俺は自宅に帰りまぁすw

律(リツ)

同じく

俊介(シュンスケ)

え、待って奏多家に泊まる気!?

直哉(ナオヤ)

こんなんじゃ帰れねぇだろ奏多

律(リツ)

そうですね

律(リツ)

申し訳ないですが、俊介頼みましたよ

俊介(シュンスケ)

うえぇ〜!

俊介(シュンスケ)

酔った奏多は面倒臭いのに〜ッ

奏多(カナタ)

ぁんだと!?

直哉(ナオヤ)

確かにw

俊介(シュンスケ)

うわぁ...僕の静かな夜が...

律(リツ)

って、まぁ、いつもの事でしょう

奏多(カナタ)

イカ

俊介(シュンスケ)

...はいはい、いつものね

俊介(シュンスケ)

はぁっ

直哉(ナオヤ)

よ〜し!

直哉(ナオヤ)

じゃあまたなぁ!

律(リツ)

俊介、家に着いたら一応連絡下さいね

俊介(シュンスケ)

はいはーい

直哉(ナオヤ)

奏多〜、俊介に迷惑かけんなよー?

俊介(シュンスケ)

もう既に迷惑だよ...

奏多(カナタ)

俺いい子だから大丈夫で〜す!

律(リツ)

頼みましたよ、俊介w

俊介(シュンスケ)

はーい、頼まれましたぁ

奏多(カナタ)

じゃあな〜

直哉(ナオヤ)

おーう!

律(リツ)

また集まりましょう

俊介(シュンスケ)

じゃね〜

律(リツ)

直哉、いつもいつもわざとでしょう?

直哉(ナオヤ)

何の話〜?

律(リツ)

きっと、そろそろ俊介にバレますよ

直哉(ナオヤ)

俊介も割と鈍感だし

直哉(ナオヤ)

大丈夫っしょ!

律(リツ)

後で怒られたって知らないですよ?

直哉(ナオヤ)

そん時は律が慰めてくれるもん

直哉(ナオヤ)

でしょ?

律(リツ)

...やれやれ

直哉と律と分かれた後

奏多を支えながら夜道を歩く

俊介(シュンスケ)

ちょっと、奏多

俊介(シュンスケ)

しっかり歩いてよ〜

奏多(カナタ)

歩いてるぞぉ!

奏多(カナタ)

俺の足は日々進んでいる!

俊介(シュンスケ)

そーゆー事じゃないよも〜!

酔っている奏多は面倒臭い

もう、The酔っ払いって感じ

僕よりも体大きいし

支えるのだけで重労働

俊介(シュンスケ)

もー!ほら!

俊介(シュンスケ)

着いたから、ちゃんと自分で立って!

奏多(カナタ)

んー

ーガチャガチャ、カチャンッー

玄関の鍵を開け、奏多を中へ入れる

奏多はフラフラとふらつきながら

真っ直ぐに寝室へと向かった

ーボフッ!ー

俊介(シュンスケ)

あっ!ちょっと!

俊介(シュンスケ)

その酒くっさいまま布団に寝るなって

俊介(シュンスケ)

いつも言ってるでしょ!?

奏多(カナタ)

ケチケチすんなぁ

奏多(カナタ)

もー、動けん

俊介は布団くらい良い物を揃えたいと

結構フカフカな物を用意している

ココに寝転んだが最後

仕事で疲れ、酔いの回った体は動かなくなる

俊介(シュンスケ)

はあぁっ

俊介(シュンスケ)

ほんっとに、面倒臭い〜ッ

奏多(カナタ)

俊介、水〜

俊介(シュンスケ)

はいはい

ブツブツと何かを呟きながら

俊介は水を取りに行ってくれる

何だかんだで優しい奴だ

奏多(カナタ)

〜♪

俊介(シュンスケ)

はい、水

奏多(カナタ)

サンキュー

俊介(シュンスケ)

ねぇ、奏多もう酒呑むの辞めたら?

奏多(カナタ)

ぁんで?

俊介(シュンスケ)

なんでも何も

俊介(シュンスケ)

毎回僕に迷惑掛けて申し訳ないとか

俊介(シュンスケ)

少しくらい思わないの?

俊介は散らかっていた書類を片付けながら

めちゃくちゃ迷惑そうな声で言う

奏多(カナタ)

んー

奏多(カナタ)

そんなに嫌?

あぁ、ヤバい

ちょっと泣きそうな声になってんの

きっとこれは酒のせいだ

俊介(シュンスケ)

そ、そりゃあ嫌だよ

俊介(シュンスケ)

部屋臭くなるし...

俊介(シュンスケ)

まぁ、色々と困るし!

奏多(カナタ)

色々って何だよ〜

俊介は持っていた書類を乱雑に置き

俺と目を合わせずに寝室から出て行った

ーザァアァァ·····ー

少ししてからシャワーの音が聞こえ始める

どうやら風呂に行ったらしい

奏多(カナタ)

介抱しろよ〜

酔いも抜け始めているのに

何を言ってんだって自分でも思う

俺はシュルッとネクタイを外し

ベルトや上着も脱ぎ捨てた

奏多(カナタ)

はぁ〜

奏多(カナタ)

開放感ッ

下手すれば変態の様な台詞だが

気にする人はここには居ない

俺はぐぐっと伸びをして

再びフカフカの布団へ寝転がった

ちょっと寂しそうに

"そんなに嫌?"

って奏多が呟くから

思わず嫌じゃないって言いそうになった

あのまま部屋に居たら変な事を口走りそうで

僕は半ば逃げる様にお風呂に入った

俊介(シュンスケ)

ふぅっ

俊介(シュンスケ)

奏多、お風呂空いたよ〜

濡れた髪を乱暴に拭きながら

僕は寝室に居る奏多に声を掛ける

けど奏多から返事が無い

俊介(シュンスケ)

奏多ー?

寝室を覗き込めば

奏多はだらしなくへそ丸出しで寝ていた

俊介(シュンスケ)

ぅっわ...

俊介(シュンスケ)

なんつー格好で寝てんの

俊介(シュンスケ)

こんなんじゃ彼女にドン引きされるよ

俊介(シュンスケ)

...

俊介(シュンスケ)

居てほしく無いけど

自分の口から出た言葉にショックを受ける

今は居ないって言ってるけど

いつかは奏多も彼女を作るはず

その時、僕は笑っておめでとうを言える気がしない

だって僕は

もうずっと奏多のことが

奏多(カナタ)

ふごっ

俊介(シュンスケ)

ッ!?

奏多(カナタ)

ん...ふふっ

俊介(シュンスケ)

...

俊介(シュンスケ)

ね、寝息?

俊介(シュンスケ)

最悪、もう、ビックリしたぁ

変な事を考えていたせいで

ただのイビキに心臓が飛び出る所だった

僕はガシガシと髪を拭き

奏多のへそをしまってやる

俊介(シュンスケ)

いっつもいっつも

俊介(シュンスケ)

何で僕のトコに来るかなぁ

俊介(シュンスケ)

そんな無防備じゃ食われても知らないぞ?

奏多(カナタ)

ん...

俊介(シュンスケ)

バカ奏多

俊介(シュンスケ)

...

俊介(シュンスケ)

ばかなた...

あと数センチ

酔っていないと越えられない

奏多が起きていたら越えられない

この数センチを僕は

ーチュッー

もう何度か越えてしまっている

NEXT 中編

【BL】(だから、)あと数センチ

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あー さいこー…

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